「大学でもキャリアでもいかせるスキルを高校時代に身につける」 ティエラ・うみ・ウィルソンさん

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DECA ワシントン州大会で入賞した時の様子

高校・大学でマーケティング、ファイナンス、ホスピタリティ、マネジメントの分野のリーダー・起業家を育成することをミッションとして1946年に設立された DECA。米国議会・米国教育省に認可されたプログラムで、さまざまなイベントやコンペティション、キャンペーンでの活動を通じてスキルを身につけていくようデザインされており、今ではカナダやメキシコ、スペインやドイツ、韓国や中国などにも支部があり、高校部門は20万人・約3,500校、大学部門は1万5千人・275校が登録しています。高校生の場合は特に、そこでの活躍が大学入学審査で有利に働くほど高く評価されています。

今回、DECA での活動について話してくれたのは、ワシントン州支部エリア5のプレジデント兼 VP マーケティングを務めるティエラ・うみ・ウィルソンさん。アメリカ人の父親と日本人の母親を持つティエラさんは、ジュニア・オリンピック出場経験を持ち、女子400メートルリレーでワシントン州史上最速記録を持つチームの陸上選手。DECA では国際キャリア開発カンファレンス(ICDC)起業発明計画部門コンペティション、マーケティング・コミュニケーションと起業ビジネス・スタートアップ計画イベントの国際コンペティションで最終候補となっています。

タホマ高校
ワシントン州 DECA エリア5 プレジデント兼 VP マーケティング
ティエラ・うみ・ウィルソンさん

DECA に参加したきっかけは?
DECA には高校1年生の時にビジネスクラスのイントロダクションで特別単位を取得するために参加しましたが、これまで自分がしてきた決断の中で最高のものとなりました。それ以来、自分の競争力、ビジネスについてもっと学びたいという気持ち、そして起業に必要なスキルを身につける機会を求めて、毎年参加しています。DECA に参加したことは、運命だったと思います。

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DECA ワシントン州大会

エリア・プレジデント、VP マーケティングの仕事と責任は?
エリア5のプレジデントの主な仕事は、所属する600人の生徒の監督、コンペティティブ・カンファレンスの企画実行、メンバーを確実に成功させるためのコミュニケーションです。VPマーケティングとしては、国際・地方レベルでのマーケティング・ワークショップを担当しました。

「やってよかった」と思えることは?
こうしたリーダーシップの立場と、私のユニークなコンペティティブ経験を通して、私が住む地域にいる低所得家庭の学生に自信を持たせることに尽力してきました。例えば、ワシントン州 DECA の "Members Helping Members" スカラシップでコンペティション参加費を400ドルから無料にしたり、ワシントン州の州都で補助金を増やしてもらうためのロビー活動をしたりと、変化を起こすための活動につながりました。

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DECA ワシントン州大会

DECA のコンペティションでは、地域・州・国際レベルでトップに入賞しました。最高の評価を受けたのは、国際キャリア開発カンファレンス(ICDC)起業発明計画分野の国際コンペティションで最終候補に残り、ベンチャーキャピタリストに自分のアイデアをピッチしたことです。このコンペティションでは100人以上の生徒が参加しましたが、私は上位20人の一人になることができました。また、今年はマーケティング・コミュニケーションと起業ビジネス・スタートアップ計画イベントの国際コンペティションで最終候補になっています。

こうした経験をベースに、教育を受ける機会を増やすことをミッションにした非営利団体 Eastside Global Youth を共同創立しました。

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ゲイツ財団主催 『Teen Fair』 にも招待され参加

非営利団体 Eastside Global Youth の活動とは?
2015年9月に Eastside Global Youth を立ち上げたのは、ハイチでの教育崩壊についての記事を読んだのがきっかけです。そこでは忘れられた青少年、そして私のような子供たちがいて、貧困と無学であるために刑務所に入れられても、誰も助けようとしていない。そこで、自分にはその現実を変える力とツールがあると思ったことが、の団体を立ち上げるきっかけとなりました。

ハイチに学校を作るため3万ドルを募るというプロジェクトを完了した後、対象を自分たちの地域に変え、低所得家庭の子供たちを支援することに活動をシフトしました。現在は、アフタースクール・ケアのコストの補助を増やそうと、補助金の申請から寄付を募るイベントの企画実行など戦略を練っているところで、学校の外で学生に質の良い教育機会を作ろうと尽力しています。そのきっかけとなったのは、所得による教育機会の不均衡を目にしたことです。質の高いアフタースクール・ケアのプログラムは費用が高いため、低所得家庭の子供たちの多くは、地域のコミュニティセンターで長時間の退屈なワークセッションに行くしかチョイスがありません。こうした状況を見て、自分たちの地域に目を向けようと思いました。

今後の予定は?
Eastside Global Youth の活動にこれからも関わり、拡大していきたいと考えています。また、DECA で学んだスキルによって、一歩先を行くことができていると思いますし、それがキャリアでの成功につながることがわかっています。これから大学でビジネス、または政治学を修め、社会の主流から取り残された人々を支援し続けたいと思います。

掲載: 2017年4月 取材:編集部

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