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第25回 百日草(Zinnia)の話

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百日草(Zinnia)
真知子・フォートさん

執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。

草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー

今回は、第19回のコラムでご紹介した一年草(annuals)から、百日草(ヒャクニチソウ)に焦点を当ててお話したいと思います。

先日、シアトル南西方面にお住まいで、私と同じく草月流いけばなをたしなんでいる友人宅にお招きいただきました。裏庭へ入るやいなや、赤、オレンジ、黄、白、ピンクなどカラフルで多種多様な百日草たちがにぎやかに歓迎してくれ、一気にテンションが上がりました! 

このパワフルな百日草を使ってのイケバナ創作は、花からエネルギーをもらったせいか、素敵な作品に仕上がったのは言うまでもありません。ご親切にも、この百日草の種をたくさんくださったので、来夏の我庭が百日草でいっぱいになるイメージを思い浮かべながら、一人ほくそ笑んで、通常のI-5渋滞もイラつかず、帰宅しました。

さて、百日草はその名のごとく、初夏から晩秋にかけて長く花を咲かせ続けて楽しませてくれる一年草で、夏の暑い直射日光に強いのが特徴です。種類は豊富で、茎の短い小ぶりの種類は花壇の前方に植えてグランドカバーとして、茎の長いのは切り花にぴったりです。花弁は一重や、八重、ダリアに似たものなど、いろいろあります。

百日草(Zinnia)

春、暖かくなった頃、母の日の前後を目安に、庭に直接種まきします。日当たりの良い場所を選び、庭土にコンポスト、オーガニック肥料をよく混ぜ込んで土を柔らかくしたら、種をパラパラと蒔き、その上に少々土をかけ水をたっぷり与え、乾燥させないようにします。成長しても、日々の水やりは欠かせません。半日蔭に植えると、花が小さく、茎が曲がって弱々しく育つので、必ず日当たりの良い場所を選んでください。

忙しい毎日を送っていると、庭に出る時間がない時もあり、種を蒔いたことさえ忘れ、乾燥させダメにしてしまうことも。家につながった日当たりの良いパティオのポットに種を蒔いてやれば、頻繁に観察でき、細目に世話ができて、失敗がありません。

百日草(Zinnia)

花が終わったら、その茎の1~2節目ぐらいをハサミで切り取るデッドヘッデイングで、もっと花を長く咲かせることができます。また、液体肥料も月3回ぐらい必要で、やはり日々の水やりは欠かせません。

ガンガン照りつける太陽の下、まっすぐに伸び、イキイキとした色とりどりの花を咲かせる百日草たち。可愛くてパワフルです!

Happy Gardening!

掲載:2017年9月

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