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子供の本のお勧めを教えてください。
ここではお勧めしたい児童文学をご紹介しています。ぜひご参考になさってください。

Holes
作者 ルイス・サッカー、幸田 敦子(訳)
(邦題 穴 オリジナル言語: 英語)
穴
出版社 講談社
無実の罪で少年刑務所に入ることになった、とにかくとことん不運な少年スタンリー。代々運に見放された家系であり、それもこれも「あんぽんたんのへっぽこりんの豚どろぼうのひいひいじいさん」のせいだと諦めている。そして、いろいろな犯罪を犯した少年たちと一緒に、灼熱地獄のテキサス州の真ん中で穴掘りをすることになるが・・・。当然のような人種差別、この上もなく無教育で粗暴な男、そして私利私欲にあふれた大人が少年に強制労働をさせる設定は、アメリカでは今でも現実で、非現実的な要素も十分。ところどころで歌われる不思議な歌が、さらにその不思議な雰囲気を盛り上げてくれる。あっと驚くクライマックスを存分に味わいたいなら、あまりいろいろ考えずに、どっぷりと物語につかってしまおう。もともとは英語で書かれた本だが、日本語も英語の雰囲気がかなり出ていて英語と変わりなく読めるはず。映画にもなっている。
おしいれのぼうけん
作者 古田 足日、田畑 精一 おしいれのぼうけん
出版社 童心社
大人の言うことをきかない男の子2人が、おしおきのために入れられてしまった押し入れの先につながる闇の世界で冒険を繰り広げ、友情を育てるという物語。この本を読んで押し入れにこもってみた子供は多いはず!でも、昔ながらの2段式の押し入れがある家が減っているので、この話もいつか昔話の仲間入りをしてしまうのかもしれない。
風にのってきたメアリー・ポピンズ
作者 P.L. トラヴァース
(原題: Mary Poppins オリジナル言語: 英語)
風にのってきたメアリー・ポピンズ
出版社 岩波書店
1954年初版。メアリー・ポピンズのシリーズ1作目。『帰ってきたメアリー・ポピンズ』 『公園のメアリー・ポピンズ』 『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』 でシリーズになっている。東風の吹く日に、こうもり傘につかまって空からやってきたメアリー・ポピンズ。バンクス家のナニーとなったメアリー・ポピンズが巻き起こす不思議な世界、そしてその不思議な世界について尋ねると白を切るその様子が妙にリアル。とにかくおいしい食べ物がたくさん登場するので、世話してもらっている子供たちに取って代わりたい!自分の大好きな味がする咳止めドロップ、舗道の上に描かれた絵の中で食べる木苺ジャムのケーキ、アルバートおじさまと楽しむ空中お茶会など、子供ながらヨダレが出そうだ。この本の挿絵を描いたメアリー・シェパードさんは、『クマのプーさん』 の挿し絵を描いた A・H・シェパードの娘。
ぐりとぐら
作者 なかがわ りえこ、おおむら ゆりこ ぐりとぐら
出版社 福音館書店
ねずみの兄弟・ぐりとぐらの物語はシリーズ化されているが、やはりこの第1作に登場する特大の "かすてら" が印象に残っている。かすてらの黄色がなんともおいしそうで、鍋のふたを開けたページの絵は今でもはっきり思い出すことができる。私の中ではこのかすてら、「その後人気になった "蒸しケーキ" のような味と香りと食感じゃないかな?」というイメージなのだが・・・ひと口食べてみたい!ところで、この本は海外作者によるものだと思い込んでいたが、実は日本発。
げんきなマドレーヌ
作者 作・絵 ルドウィッヒ・ベーメルマンス、瀬田 貞二(訳)
(原題: Madeline オリジナル言語: フランス語)
げんきなマドレーヌ
出版社 福音館書店
パリの寄宿舎に住む12人の少女と先生。その中でも元気でおてんばなマドレーヌが盲腸炎になってしまい・・・。日本語訳もとてもリズムが良くて、声に出して読んでいても楽しい絵本。絵の中にはエッフェル塔、コンコルド広場、オペラ座、バンドーム広場、ノートルダム寺院といったフランスの有名な建築物が描かれ、それぞれが立派なアートになっている。これはマドレーヌ・シリーズの最初の本で、他には「マドレーヌといぬ」「マドレーヌのクリスマス」「ロンドンのマドレーヌ」「ちいさなマドレーヌ」「マドレーヌといたずらっこ」「マドレーヌとジプシー」がある。
三びきのやぎのがらがらどん
作者 マーシャ・ブラウン、せた ていじ(訳)
(原題:The Three Billy Goats Gruff オリジナル原語:英語)
三びきのやぎのがらがらどん
出版社 福音館書店
同じ "がらがらどん" という名前の大・中・小3匹のやぎが、山へ向かう途中の橋の下にいる怪物・トロルを退治する話。大きいやぎのがらがらどんが子供心にとにかく頼もしく、またそれまで読んでいた絵本とは違う迫力に満ちた版画の描線に魅了される。話の盛り上げ方がとても巧みなことに気づき、構成とリズム感あふれる訳文の妙にも感心させられる。
少年探偵 江戸川乱歩全集 全26巻
作者 江戸川乱歩 少年探偵
出版社 ポプラ社
1970年代に図書館に並んでいたポプラ社による全集はすでに入手困難なようだが、同じポプラ社が新版シリーズ全26巻を発売している。江戸川乱歩の小説にはとても子供には読ませられないようなものもあり(実は子供時代に衝撃を受けて強く記憶に残っているのは 『地獄の道化師』 『赤い妖虫』 『幽鬼の塔』 といった残酷でおどろおどろしい系統の本なのだが・・・)、新版ではもともと子供向けに書かれた話以外は全集から外されているようだ。
しろいうさぎとくろいうさぎ
作者 ガース・ウイリアムズ
(原題: Guess How Much I Love You オリジナル言語: 英語)
しろいうさぎとくろいうさぎ
出版社 福音館書店
白いウサギと黒いウサギの愛の物語。絵がとてもすてきで、心があたたかくなる。やわらかいウサギの毛や草原の草などの感触が想像できる。
スーホの白い馬
作者 大塚 勇三、赤羽 末吉 スーホの白い馬
出版社 福音館書店
モンゴルの民話。羊飼いの少年スーホと、スーホが子馬の時から育てあげた美しい白馬の切ない物語。馬頭琴の由来がわかる。
旅の絵本 I〜V
作者 安野光雅 旅の絵本 I〜V
出版社 福音館書店
最初は広い背景の中、1人だけで旅に出る主人公が、大きな街にたどりつき、最後にはまた1人に戻るという有名な絵本シリーズ。舞台になる国は1巻ごとに異なり、これまでに中欧・イタリア・イギリス・アメリカ・スペイン編が刊行されている(スペイン編は2003年、実に20年ぶりに発売された)。文字は一切なく、見開きのページいっぱいに描かれた緻密で美しい水彩画には、群集の中にいる主人公を探すというパズル的な楽しみの他にも、童話のキャラクターや有名人が登場したり、前のページに登場したキャラクターの物語が並行して進んでいたりと、隠れた仕掛けがいっぱい。見るたびに新しい発見がある絵本。
チョコレート工場の秘密
作者 ロアルド・ダール
(原題: Charlie and the Chocolate Factory オリジナル言語: 英語)
チョコレート工場の秘密
出版社 評論社
食べ物の話につい夢中になってしまう人なら、最もうらやましいのはこのチョコレート工場かもしれない。チョコレートが描写されるところでは、自分が普段食べていたチョコレートよりはるかにおいしいんだろうなと思えるそのチョコレートに唾を飲み込みながら読んだものだ。チョコレートの川で泳いでみたい。
ナルニア国ものがたり
作者 C.S. ルイス
(原題: The Chronicles of Narnia オリジナル言語: 英語)
モモ
出版社 岩波書店
地方の古い屋敷にやってきた子供4人が、古い衣装ダンスからナルニア国に迷い込み、スケールの大きな冒険をする。宗教的すぎる、特定の文化に対する差別が見られる、と批判される話でもあるが、それでも楽しめる話だ。映画化もされている。
はてしない物語
作者 ミヒャエル・エンデ
(原題: Die Unendliche Geschichte オリジナル言語: ドイツ語)
はてしない物語
出版社 岩波書店
1979年に発表された作品。いじめられっ子のバスチアンが不思議な本の中に入ってしまい、不思議な生き物と一緒に大冒険をするストーリーは有名。ハードカバーの本のカバーが、ストーリーの中でセバスチアンが読む本と同じくお互いの尻尾をくわえる2匹の蛇が布で織られたもの。映画化もされている。
ミオよわたしのミオ
作者 アストリッド・リンドグレーン
(原題: Mio, min Mio オリジナル言語: スウェーデン語)
ミオよわたしのミオ
出版社 岩波書店
悲しい日々を送っていたみなしごのボッセは、ある夜 "はるかな国" に迷い込み、この上なく大きな愛で包んでくれる本当の父親(はるかな国の王様)に出会う。そして、王子ミオとなったボッセは、鉄の心臓と手を持つ悪の騎士カトーと戦うために、カトーの住む城に乗り込んでいくが・・・。ストーリーに描かれた情景はけがれのない、この世のものとは思えない美しさに満ちていて、白馬ミラミスの美しさや、騎士カトーによって鳥に変えられた悲しみを歌う子供たちが歌う様子には切なくなる。
名探偵カッレくん
作者 アストリッド・リンドグレーン
(原題: Masterdetektiven Blomkvist オリジナル言語: スウェーデン語)
出版社 岩波書店
1957年出版。これもシリーズになっている。探偵を夢見て探偵になった気持ちで近所を走り回るカッレ君と親友アンデス、そしておてんばな少女エーヴァ・ロッタがいろいろな冒険をする。リンドグレーンは数々の児童文学を書いたが、子供を生き生きと描くのが非常にうまい。
モチモチの木
作者 斎藤 隆介 (著)、滝平 二郎 (イラスト) モチモチの木
出版社 岩崎書店
夜ひとりではセッチンにいけない、おくびょうな豆太。ところがある夜、目をさますと、ジサマがハライタでうなっており・・・。男の子とじっさまの心温まるストーリー。もちもちの木の実でつくおもち。いったいどれだけおいしいのか、いまだに想像力をかきたてられる。とにかく切り絵が美しい名作。
モモ
作者 ミヒャエル・エンデ
(原題: Momo オリジナル言語: ドイツ語)
モモ
出版社 岩波書店
1974年にドイツ児童文学賞を受賞した名作の1つ。正体不明の灰色の男たちがモモを追いかける様子にはハラハラドキドキ。「時間がない、忙しい、忙しい」と言っている人たちを見るたびに、時間泥棒の存在が現実のように思える。エンデはそういった現実的な問題にするどく切り込める人。表紙も挿絵もすべてエンデが手がけたもので、不思議な雰囲気がある。
やかまし村のこどもたち
作者 アストリッド・リンドグレーン
(原題: Alla vi barn i Bullerbyn オリジナル言語: スウェーデン語)
やかまし村のこどもたち
出版社 岩波書店
これまたアストリッド・リンドグレーンの作品。『やかまし村はいつもにぎやか』 『やかまし村の春・夏・秋・冬』 の3冊でシリーズになっている。スウェーデンの美しい田舎の情景が眼に浮かぶようなストーリー。ありふれた日常の中でも楽しいことを見つけたり、自然がいっぱいの田舎で1日中遊んだりと、こんなところは今の時代にあるんだろうかと思わせられるほどのどかで幸せに満ちている。主人公のリーサが誕生日にベッドで食べる朝ごはんをうらやましく感じたものだ。当時はベッドさえもうらやましかったが、ベッドに慣れた今となっては布団がうらやましい。映画化もされているが、その情景はこの物語で想像していたとおりに美しい。
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