アメリカでバイリンガル教育(1)バイリンガル児の育て方

アメリカに住めば英語が話せる? 親が日本人なら子供も日本語を話す? いいえ、自然に2言語を使いこなせるようにはなりません。バイリンガル児の成長には、親自身の心構えと努力も必要。専門家である言語聴覚士の鈴木美佐子さんにお話を伺いました。

バイリンガル教育の種類

バイリンガル教育

アメリカでのバイリンガル教育とは、主要言語である英語と少数派言語を使って教育を行うことで、以下の4つに分類されます。

  1. サブマージョン
    英語のみのクラスで、英語ネイティブの教師から教育を受ける。
  2. ESL(English as a Second Language)
    英語ネイティブでない子供に個々の英語力に応じて規定時間数の英語クラスを提供。
  3. 双方向バイリンガル教育
    各クラスに英語ネイティブの教師と日本語ネイティブの教師が配属され、両言語で授業。
  4. イマージョン
    英語ネイティブの子供を中心に、英語以外の言語を使って教育。 
1と2は英語習得に重点が置かれ、3と4では英語と少数派言語双方の習得を目指すことから、各言語の習熟度に大きく影響します。

バイリンガル教育が言語発達の遅れの原因に?

バイリンガル教育

バイリンガル児は、英語に触れ始めた時期によって呼び方が変わります。

  1. 同時バイリンガル(Simultaneous bilingual)
    生後1年以内に日英の2言語に触れて育つ。各言語力が未熟な幼年期は、2言語混同(code-mixing/code-switching)の症状や、2言語が干渉し合う文法、発音の誤りも。
  2. 継時バイリンガル(Sequential bilingual)
    1言語の確立後(通常3歳以降)に第2言語を習得し始める。第2言語獲得には5年程度必要。

バイリンガル教育は言語発達の遅れの原因になることはなく、むしろ知的に良い影響をおよぼすことがわかっており、多面的な思考をするバイリンガル児は柔軟性に優れると言われます。両言語の遅れはバイリンガル環境と関係なく、発達の遅れの可能性も。その場合は専門家に相談を。

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