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第65回: トリック・オア・トリート
今回は先月のハロウィーンについてお話します。昨年までは子供たちがまだ小さいということもあり、ショッピング・モール内のお店を周ってキャンディを集めるトリック・オア・トリートに参加していましたが、今年は初めて本物のトリック・オア・トリートを経験しました。
午後6時、子供の友達、およびその家族と近くのショッピング・モールで待ち合わせ。しかし、午後2時ごろからトリック・オア・トリートのイベントをやっているこのモールでは、午後6時では時既に遅し。どのお店も品切れだったため、一緒に行った友達の行く教会の駐車場で行われる「トランク・オア・トリート(家を周る代わりに、駐車した車の後部を周ってキャンディをもらう)」に急遽移動しました。そこでほどほどにキャンディが集まったものの、例年よりは集まりがよくないということで、さらにその友達の家の近所へと移動しました。
よく遊びに行っている友達の家の近所とは言え、時間も遅く、暗くなっているし、ごく近くに住む顔見知りの人たちの家を周るのは良いですが、そこを離れ、知らない人の家をノックするのは少しドキドキします。子供たちも疲れていたので8〜9軒ほどで終わりにしましたが、ノックしたうち1〜2軒は誰も出てきませんでした。若者が騒いでいる家もありました。また、閑静な住宅地、しかもハロウィーンの夜というのに、結構なスピードを出して通り過ぎる車もありました。
次の日のニュースで知りましたが、サウス・カロライナではトリック・オア・トリート中の射殺事件という悲劇もありました。それも含め、今回の経験を私なりにまとめると、次のような注意事項が思い浮かびました。
"Jack-O-Lantern" を表に出し、いかにも子供たちを待っているという家にしか行かない。
家の近所の良く知っているコミュニティのみを周る。
小さな子供はもちろん、大きくなってもできるだけ大人が付き添う。
特に幼児は足元が暗くて転びやすいので、歩きやすいコスチュームを着る(我が家の下の娘はぬかるんだ芝生の上で転び、擦り傷ができました)。
足元を見るため、および、通行車から見えるようにするためにも懐中電灯を持っていく。
もらったキャンディは親にチェックしてもらうまで食べない。特に、パッケージが一度開けられたかどうか分かりにくいものは食べない(今回私が用意した Hershey’s の Kisses は、お店のハロウィーンのコーナーで売られていたにもかかわらず、ハロウィーンには不向きなのだそうです)。
ハロウィーンでは、このように本当のトリック・オア・トリーティングをしなくても、各地で開催されるイベントに参加することもでき、その方が安全です。ですが、実際に経験してみると、やはり、各家を自分でノックして収穫を得るというのはスリリングで満足感もあり、イベントでのそれとは比べ物にならないぐらい楽しいことが分かりました。大人の私でも、各家の"Jack-O-Lantern"を見るだけで十分楽しむことができました。もらってくるものが健康に良いかどうかは別として、このような「楽しくてたまらない」経験もまた、子供たちの心の栄養には必要なものなのかなと感じました。
さて、今回訪れた中で、一見の価値のあるデコレーションをした家がありました。ガレージはこのために改装したのではと思われ、アップルサイダーのスタンドが設けられ、スモークまで焚くという気合の入りよう。まるで入場料を払って入った「お洒落なお化け屋敷」といった風情で感心してしまいました。残念ながら我が家の高解像度カメラを持参するのを忘れ、普通のカメラも忘れ、唯一持っていた iPhone で撮影したものですが、ご覧ください。
(2008年11月)
執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。
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