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第53回: ほめられるのが嫌いな子
新学期が始まってから1ヶ月。プリスクール2年目となった我が家の長女は、去年と同じプリスクールに戻りました。去年は最初の1ヶ月、別れ際に泣くのがお決まりでしたが、1ヶ月過ぎてから泣かなくなり、学校が楽しい、先生も好きだと言うようになりました。お友達の名前もちらほら出てきて、とても親しみを感じているようでした。
ところが、去年は午後のクラスでしたが、今年から午前のクラスに入れてもらったため、クラスメートはまったく知らない子ばかり。メインの先生が新しい先生に変わり、去年はメインだった先生がアシスタントとなり、教室の中も模様替えされ、新しい教具が増えて様変わりしていました。このように、さまざまな変化があるので、新しい環境や人に極端に反応する長女は再び1ヶ月間泣くのだろうと予測していました。しかし、予測に反し、初日、少し緊張した表情はあったものの、泣かずに比較的すんなりと教室に入っていきました。夏休みには別のサマースクールに行き、新しい先生や友達と過ごしたりと、彼女にとってはかなり刺激的な経験を積み重ねたことも、このような変化に以前ほど激しい抵抗を示さなくなったことに貢献しているのかもしれません。
プリスクールではもちろん私はそばにいませんが、先生から今まで問題行動を指摘されたことはありませんし、聞けばまったく問題がないと言われます。先生にもたくさんお話をするそうですし、外遊びの時にはお友達と遊んでいるようです。ところが、私が迎えに行くと、先生と最後に握手をする決まりになっていますが、絶対にしようとしません。とにかく先生に対してとても失礼なのです。私の方が焦って、「すみません」と謝ってばかり。親がいると急に甘えてしまうというのはよく聞くことですが、先生と握手するぐらい、私にとっては大したことではないので、どうしてそんなことを恥ずかしいと思うのか、どうしても理解できないのです。とにかく、公の場所で先生に言われたことをしなければならない状況で、私が見ていると、あの手この手を使ってやらせようとしても、まったく何もしません。その頑固さは格別です。
それ以外にも、何かできたときに私が褒めると、「褒めないで!」と怒ります。褒められるとなんとなく気恥ずかしい気持ちは理解できます。でも、「よくできたね!」と言っただけでそんなに恥ずかしがることが理解できません。幼いときからそれなりに褒めて育ててきたのですが、4歳になるころまで褒められて嫌がったことはなかったように記憶しています。自信のある子に育てたいとずっと思ってきたのに、なかなかうまくいかないものですね。アメリカではシャイな子供やセンシティブな子供についての研究も積極的にされているようなので、もう少し児童心理を勉強する必要がありそうです。
(2007年10月)
執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。
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