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第47回:トイレ・トレーニング完了
「え?今頃完了?」と思われる方も多いはず。なにしろ、トイレ・トレーニングについて前回書かせていただいたのは、1年4ヶ月も前のことですから。長女は昨年の1月頃からおしっこの方はほぼできるようになっていました。ところがうんちの方は絶対にオムツでしかしてくれないという状態が、4歳になった今年1月の誕生日まで続いたのです。
たまたまオムツをしていない状態でトイレで出てしまったこともありました。普通はそれをきっかけにできるようになると思うのですが、彼女にはそれがトラウマとなり、さらに恐怖心と拒否感が強くなって、断固としてトイレでのうんちは拒否し続けました。
何が嫌なのか、何が怖いのか、大人の私には全く理解できず、イライラは募るばかり。怖くないということを頭で理解させようといくら説明しても、恐怖感というのは頭で理解するものではないので、何の効果もありません。また、トイレでした方が気持ちがよくてきれいだとか、オムツを買うお金でおもちゃが買える(実際に買うつもりはありませんでしたが)とか、トイレですることのメリットを並べ立てても、これも無駄。「うんちはトイレに流されないと、"Poopy land" にいるママの元には行けないのよ」 という作り話もどこかから仕入れてきて試してみましたが、これもダメ。言葉での説得にはことごとく失敗しました。お尻がスカスカの状態でするのが怖いようなので、オムツを開いて便器に貼り付けてみたこともありました。また、足がつかないのでふんばりにくいのではないかと、トイレ・トレーニング当初に使用したおまるでさせようと試みたりと、できることは何でも試してみました。しかし、何をやってもダメなものはダメ。恐怖感と拒否感が強く、おまけに頑固な彼女には何をやっても効果がありませんでした。
オムツはいつかはとれるもの。だから、焦りはありませんでした。でも、オムツをこれ以上買い続けるのはほんとうに嫌でした。コスコで80枚ほど入った箱が30ドル程度するのですから、これがなくなったら家計もかなり楽になります。しかし、いろいろ試すのにもすっかり疲れ果て、諦めモードに入ったまま半年もの間、何もしない日々が続きました。ではどうやってするかというと、長女が 「うんち!」 と言うと、オムツをはかせ、出たら処理、買い物中に 「うんち」 と言われると、わざわざ車まで戻りオムツをはかせ、車の中で処理、というものでした。
「そう言えば、我が娘ももうすぐ4歳になるなあ・・・」と、なんとなく誕生日を意識し始めた1月のある日、ダメもとで「4歳になったらトイレでうんちしようね」と言うと、意外にも「うん」という返事が。ほとんど信じていませんでしたが、とりあえず、誕生日まで毎日これを言い続けました。そして当日。ほぼ毎日排便のある長女ですから、当然うんちを訴えてきましたが、今日からトイレですることになっていたということを告げると、思ったとおり拒否。この日はうんちをしないままとなってしまいました。そして次の日、少々拒否ぎみの長女をちょっと強引に便器に座らせました。強引にできたのは、いつもより拒否の度合いが低かったからです。今まではどうしてもトイレに座ってくれませんでしたから。そして、ついにこの日、とうとう彼女はトイレですることができました。強制されないまま長い時間を経て、いつの間にか恐怖感が薄らいでいたのでしょう。いつもならふんばる勇気が出ないのですが、その日は勇気を持つことができたのです。
こんなこと、他人にはどうでもよいことでしょう。でも、我が家はお祭り騒ぎ。ご褒美に甘いものをもらってご満悦の長女。私には「これは明日からも続くのか・・・?」という不安もありましたが、次の日もその次の日もトイレでし続け・・・現在に至っております。ついに、完了。本当に長かった日々。HSC(
第38回参照
)の子供はトイレ・トレーニング完了が遅いと言いますが、我が家の長女もまさにそうでした。新しいことへの拒否感が極端に強いため、トイレ・トレーニングに関してもものすごい恐怖感が障害となったのです。おしっこが家でできるようになってもよそのトイレではできないという期間も長くありました。
現在のトイレ・トレーニングの主流は、日米とも、「体の準備がしっかりできたのを確認してから始めるとトレーニング期間が短くてすむ」というもので、そうすると、たいてい始めてから完了するまでが2歳〜3歳ということになります。しかし、長女は遅めの2歳後半から始めましたが、こんなに時間がかかってしまいました。1つの例であるとはいえ、これでは遅く始めたメリットが全くありません。育児書のとおりにやれば間違いはないと思っていた私ですが、母に言わせれば、「近頃の(遅く始める)やり方は、オムツ会社の陰謀!」なのだそうです。その真偽はともかく、2〜3歳というのは自我が出てきて、「いやいや」が多くなる時期。当然、トイレ・トレーニングにも影響します。科学的な根拠はない私見ですが、ここはやはり、昔流に、1歳代から始めていたほうがうまくいったのではないかと思います。昔は皆、そうでした。私自身も1歳半でオムツがとれたといいますし、周囲もおそらく同じような感じだったと思います。鉄は熱いうちに打てと言いますが、猫だってトイレ・トレーニングができるわけですから、自我が出てくる前にさっさとトレーニングしてしまうというのが、紙オムツを無駄にしない、ゴミを出さない、ひいては環境保護にも少しは貢献できる、というものです。
(2007年4月)
執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。
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