× close
ENJOY SEATTLE! ▼
コーナー一覧
◆旅の基本情報----
準備編
滞在編
◆泊まる----------
ホテル・ガイド
◆買う------------
ショップ・ガイド
◆食べる---------
レストラン・レビュー
レストラン・ガイド
カフェ・ガイド
カフェに行こう!
ティールーム・ガイド
ベーカリー・ガイド
バー&ラウンジ・ガイド
ワイナリー・ガイド
あの食材を英語で
◆遊ぶ・楽しむ--------
エリア・ガイド
観光スポット
観光ツアー・ガイド
アクティビティ・ガイド
クルーズ・ガイド
スパ・リラクゼーション
イベント・カレンダー
映画
シアトルからの小旅行
◆FindMe!---------
FindMe!
掲示板はこちら!▼
カテゴリ・利用規約
Seattle's Favorites
Gourmet
Travel
Buy & Sell
Wanted
Friends
Work & Study
Learning English
Love & Marriage
Family & Kids
Health & Beauty
Sports
Entertainment
Car & Tech
Other Cities
News & Opinion
Let's Talk
General
PR
マンション購入なら
第4回 : 最初の試練 「授乳」
出産直後、ベッドの上に仰向けになったまま娘をお腹の上にのせてもらい、最初の授乳を行った。生まれたばかりでうまく乳首に吸い付くことのできない赤ちゃんが多いそうだが、娘は上手に吸い付くことができた。出産後3日程度の間に出てくる免疫体が大量に含まれた透明の液体『初乳(Colostrum)』は問題なく出てきているようで、まずはホッとした。出産後の様々な処理が終了した後も、母子同室のため赤ちゃんのニーズに応じて授乳しなければならず、4時間以上授乳間隔をあけないようにと指導されたものの、疲れと眠気で4時間を超えてしまうこともあった。
病院には授乳をサポートする専門家、母乳コンサルタント(Lactation consultant)が勤務しており、入院中、授乳指導にやってきた。授乳の主なポジションや、正しい乳首のくわえさせ方(Latch)を実践で教えてくれる。しかし、後で1人でやろうとするとなかなか上手くいかず、乳首をなんとかそれらしくくわえさせるのに何十分とかかった。病院で出産直後の両親のために開かれているクラスにも参加し、授乳について真剣に勉強した。クラスの後、聞いたとおりに実践してみようとしたが、やはり頭で理解するのと実践するのは違い、上手くいかない。
そのうち乳首が痛くなってきた。乳首の痛みは授乳開始後1〜2週間程度でなくなるのが一般的で、原因は赤ちゃんが乳首だけをくわえると負担が大きくなるためだそう。正しい吸い付き、つまり、乳首の周りを大きくくわえさせるようにするのが痛みを無くすポイントで、母乳も効率良く出てくるとのこと。だが、これが上手くできない。授乳の度に娘と悪戦苦闘し、上手にくわえられないのにお腹がすいている娘は怒って顔を真っ赤にして泣き叫び、顔を左右に激しく動かし手を上下にバタバタさせるから、余計にくわえさせるのが難しくなる。何度も何度もトライしてやっとくわえたら、あまり上手な吸い付きでなくても、やっと吸い付いてくれたからと、痛くても無理してそのままやりつづけた。それがいけなかったようで、退院翌日には片方から出血し、痛みもひどくなった。
退院の翌日、助産婦の先生の家庭訪問があった。娘の顔が少し黄色く、新生児黄疸(Newborn jaundice)の可能性があり、もしそうであれば初乳が十分出ていない可能性があるため、翌日に予定していた産後検診で、しばらく人工乳(Formula)に切り替えるように言われるかもしれないと言われた。人工乳が悪いというわけではないが、一時的に人工乳をやらなければならなかったために数ヵ月後にミルクアレルギーが出てしまったというケースがあったり、将来糖尿病になる可能性を高めるという説があったりするので、できればやりたくないと思っていたから、そんなにすぐに出鼻をくじかれてたまるものかと、その日は根性でがんばることにした。大げさかもしれないが、子どもの将来の健康が、ここでちょっとがんばるかがんばらないかにかかっているのなら、自分でチョイスすることができない子どもに代わって私ががんばる方をチョイスするのが親の義務だと思った。痛い乳首に塗るラノリン(Lanolin)を塗り、割れた乳首に効くジェル状のパッチを貼り、痛み止めのタイレノールを飲んで、少しでも痛みがましな方から授乳をしていった。娘がお腹がすいて泣くたび、また拷問の時間だと思うと本当に逃げたくなり、授乳中は痛みで顔が激しく歪んだままだった。
さて、翌日。ふらふらしながら産後検診へ。どきどきしながら娘の体重測定結果を聞くと(初乳が出ているかどうかの指標となる)、正常範囲内(出生後体重減少があるのが普通で、その減少が正常範囲内であった)とのこと。新生児黄疸の指標となるビリルビン値も正常範囲内とのことで、ホッ。泣きながらがんばった甲斐があったと思わずガッツポーズ。その後、ドクターの前で授乳を実践し今までやっていたのとは違うポジションで指導を受けたら、これが目からウロコで、上手くいった。しかし、家に帰って同じようにやろうとしてみると、またしても1人では上手くできない。
とりあえず気がかりだった体重減少と新生児黄疸の心配がなくなると、次に、娘があまりおしっこをしていないのではないかと心配になった。「もしかしてやっぱり母乳があまり出ていなくて脱水症状なのでは?」などと思い始め、おむつ替えの度に神経質に尿の量を確認したが、あまり出ていないようである。しかし、1、2日後、ぐっしょりとなった(布おむつを使用していたので量が分かる)おむつを見た時には「やった〜」と叫んでしまった。「ああ、ちゃんと母乳が出ているんだ」ちなみに、出生後1〜3日くらいはあまり尿が出ないのは普通のことらしい。
出産の3日後、胸がパンパンに張って(Engorgement)、白い母乳が出てきた。相変わらず乳首の痛みはひどく、両乳首から出血し、だましだまし授乳をしているという状態が続いた。「夜中の授乳や夜泣きで眠れないこと、おむつの洗濯なんか、乳首の痛みに比べたらなんてことはない、とにかくこの痛みさえ無くなってくれれば、後は何も辛くない」とさえ思った。ある晩、あまりに辛くて24時間受け付けているという病院の母乳センターに電話した。しかし、週末であったため録音メッセージが流れていて、その録音メッセージが娘の激しい泣き声にかき消されて全く聞こえず、疲れがピークに達してもう一度かけ直す気力もなくなり諦めた。
私が娘と悪銭苦闘しているのを見る度に夫は、「そうじゃないだろう!親指が子どもの口をブロックしているから上手くいかないんだよ」などと、授乳指導を一緒に受けて下手に知識が付いているため、あれこれと口を出し、まるで私が何も分かっていないような言い方をした。横で見ているのと実際にやるのでは違う。頭で分かっていてもなかなか出来ないものだ。「じゃあ自分でやってみてよ!」と夫に言ってみてもしようがない。ヘルプしようとしているのは分かるが、これがかえって私のストレスレベルを引き上げた。そしてついに大爆発。「もう、放っておいて!私だって習ったように実践しようとしているし、あれこれと試してみているんだから、横からごちゃごちゃ言うな〜!!!」と。これをきっかけに、授乳について夫は一切口出しをしないことになった。
出産から1週間後、知人と話をした時、彼女も同じ経験をしたことを知った。彼女は最初の2週間苦しみ、母乳コンサルタントに指導を受けながら克服したが、やはり、正しい吸い付きをマスターする以外にこの痛みを乗り越える方法はないという結論が出たそうである。これをきっかけに、私も正しい吸い付きをさせるまで何度でもやり直しをすることを決心し、次第に成功率が高くなってきた。そして痛みも耐えられるほどまでに回復。いつの間にか授乳が前ほど苦痛になっていないことに気付いた。今から考えると、結局私は出産1週間ちょっとで最初の試練を乗り越えることができたわけだが、その時は何週間も苦しんでいるような気分だった。出産後2ヶ月経った今でもまだ授乳が楽しい!などと思う状態には至っていないが、「体中でお乳を飲む娘の真剣な顔がかわいい!」と思うようになってきた。今ではほっぺたが丸々してきた娘が、私の母乳だけでここまで大きくなっているのかと思うと、何と言うか、仕事で言えば1つのプロジェクトを終えたような満足感がある。もちろん授乳はこれで終わったわけではないけれど。
執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。
Back Number
2008年
■
第62回
ガレージセール
■
第61回
言語のはなし 続き
■
第60回
子供とアクティビティ
■
第59回
アメリカ人が甘いもの好きな訳?
■
第58回
逆カルチャーショック
■
第57回
学校選び
■
第56回
バケーション
2007年
■
第55回
言語のはなし
■
第49回
夏休み
■
第54回
風邪に悩まされた10月
■
第48回
おもちゃと遊び
■
第53回
ほめられるのが嫌いな子
■
第47回
トイレ・トレーニング完了
■
第52回
日焼け対策
■
第46回
姉妹の関係
■
第51回
ファミリー・キャンプ
■
第45回
子供の味覚
■
第50回
プリンセスとウルトラマン
■
第44回
2006年を振り返って
2006年
■
第43回
お誕生日パーティ
■
第38回
子供の感受性(2)
■
第42回
プリスクール
■
第37回
子供の感受性(1)
■
第41回
砂場デビュー
■
第36回
自分でさせる教育
■
第40回
殻を破り始めた娘
■
第35回
ベビーシッター
■
第39回
スクラップブッキング
2005年
■
第34回
日本のお風呂に開眼
■
第28回
しつけ
■
第33回
子供2人連れ、飛行機の旅
■
第27回
卒乳(Weaning)
■
第32回
歌を歌おう
■
第26回
2度目の出産
■
第31回
トイレ・トレーニング(Toilet training)
■
第25回
2人目対策
■
第30回
引越し
■
第24回
おもちゃ
■
第29回
ルーティーン(Routine)
2004年以前
■
第23回
母親のストレス解消法
■
第11回
手ごたえあり?の娘との2人旅
■
第22回
ハロウィーン
■
第10回
初めての病気
■
第21回
妊娠中の授乳
■
第9回
離乳食を始めた
■
第20回
グランパとグランマ
■
第8回
初めての飛行機の旅
■
第19回
ベビー・サインと言葉の発達
■
第7回
快適育児生活
■
第18回
日本 vs アメリカ お風呂の入れ方
■
第6回
「ベビー・・・」
■
第17回
絵本を読もう
■
第5回
次の試練 「睡眠不足」
■
第16回
ベビーとの外食
■
第4回
最初の試練 「授乳」
■
第15回
トドラー食
■
第3回
ついにその日が来た
■
第14回
あっという間の1年
■
第2回
妊娠はつらいけれど幸せ
■
第13回
帰省
■
第1回
妊娠の日米比較
■
第12回
動き出した!
注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。
ジャングル日誌
|
会社紹介
|
コンテンツに関するお問合せ
|
技術的なお問合せ
広告掲載について
|
ご利用上の注意
|
個人情報保護ポリシー
当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断転載を禁じます。
This site is protected by copyright and trademark laws under U.S. and International law.
© 1998-2008 Junglecity Network, Inc. All rights reserved.