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第27回:卒乳(Weaning)
早いもので現在次女はもう2ヶ月。生まれた時の骨と皮の状態からは比べ物にならないぐらい太ももははちきれそうになり、オムツのサイズは既に2段階アップのサイズ2だ(Newborn→Size 1→Size 2)。おっぱいだけでここまで大きくなるのだから、母乳は本当に神秘だ。長女は一度も人口乳のお世話になることなく、6ヶ月まで母乳オンリーでほっぺたが落ちそうなぐらい大きく育った。赤ちゃんが普通に健康に育っていれば、6ヶ月までは人工乳や水、ジュース、その他母乳以外のものを与える必要は全く無く、人工乳やその他のものを与えることによる問題が報告されているケースもあるようだ。アメリカ小児科学会は最低6ヶ月間の母乳のみの授乳(人工乳を全く与えない)を勧めている。
第21回で少し触れたが、次女妊娠中に長女(現在2歳3ヶ月)の授乳を続け、本人から辞めたいという申し出(?)が無い限り、産後も無理に止める予定は無かった。ここで「なかった」と過去形になっているからには、今は既に辞めているのかとお察しの通り、今はめでたく卒乳(Weaning)している。
長女の卒乳記念日は、次女の誕生日でもある。陣痛の感覚がなかなか狭まらないとき、ちょうどお昼寝の時間が過ぎぐずり始めた長女におっぱいをくわえさせ、昼寝に持ち込むと同時に、少し子宮の収縮を促進してみようということになった(乳首が刺激されると子宮が収縮する)。病院のベッドの上で、「ぱいぱいしようよー」と長女を誘い、誘いに乗った彼女はおっぱいをパクッと加えた。が、次の瞬間にすぐに口をはずし、変な顔をして「もういいー!」と言って逃げていってしまった。おっぱいをもういいと言ったことはそれまでに一度もなかったので、「あれれ、これはどういうこと?」と思ったが、助産婦の先生の推測では、既に初乳(出産後3日程度の間に出てくる免疫体が大量に含まれた透明の母乳)が出ていて、味が違ったので嫌がったのではないか、ということだった。そして、これが長女がおっぱいをくわえた最後となってしまった。
その後、また欲しがるかなと思い、何度か誘ってみたが、断固として「イヤ」と言う。今でも時々冗談で誘ってみるが、もう絶対に誘いに乗ってくることはない。卒乳当日の朝までおっぱいを飲んでいたのが嘘のような変わりようだ。もうおっぱいに未練は無いので、おっぱいを妹に取られたという感覚も全くない様子だ。私の方も、もう辞めたいと常々思っていたので、「もうこの子におっぱいをあげることはないのか」とシミジミと涙の一つも流すようなことはなく、さっぱりしたものだった(友人からは、卒乳の時に涙が出たという話をよく聞いていた)。
お母さんによっては、おっぱいに辛いものを塗ったり、絆創膏を貼ったりという工夫を重ねてようやく実現する場合もある卒乳。「こんなに簡単でいいの?」というぐらいあっけなく迎えてしまった。2人同時のタンデム授乳(第21回参照)を覚悟していたが、結局次女誕生の日を境に相手が入れ替わっただけで、私の授乳生活はそのまま続いている。長女は、今では「おっぱいは妹のもの」という観念が完全にできたようだ。3人目の予定はないから、次女の卒乳がどうなるのか想像もつかないが、今回も母乳オンリーで本人が自然に止めるまでがんばるつもりだ。
(2005年5月)
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