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第23回
: 母親のストレス解消法
娘も "魔の2歳(Terrible Two)" と言われる2歳にあと2ヶ月となったが、まさにこの段階に片足、いや、既に両足を踏み入れているかもしれない。今の娘の趣味は、とりあえず何にでも「いや」又は「No」と言うことだ。些細なことでも自分の思い通りにならない場合、泣き叫んで必ず意思を通そうとする。この年齢に「妥協」という言葉は通用しないようだ。忍耐もなく「待つ」ということが殆ど出来ない。一日中常にアテンションが必要で、必ず私の邪魔をする。
こんな生き物が家に1人いると、それと一日中付き合っている母親のストレスは積み重なり、波のように定期的に爆発する時期がやってくる。これを書いている今、まさにその絶頂で、これに妊娠中のホルモンの変化による影響が重なってか、さらにパワーアップした状態だ。
この状態の時は、私の思い描く理想とは程遠い子育てとなってしまう。娘のすることなすことにイライラして大きな声を上げ、娘の要求にもすぐに答えてあげることができない。そんな自分が嫌になり、そんな扱いを受けている娘がかわいそうで、涙が出てくる。夫にも全く関係のないことで当たってしまうこともある。悪いことをしたと思って急に娘に優しくなるが、その5分後にはまた怒鳴っているといった具合だ。
私の場合、あまりストレスを溜め込むことがなくしょっちゅう爆発しているので、そのまま精神的に病んでしまうということはなさそうだが、真面目なお母さんは、ストレスを溜め込んで深刻な問題になってしまう人もいるようだ。
アメリカでは、子育てをしている母親達がたまには子どもを仕事から帰った夫に預けて母親だけで食事や映画などに出かける
"Mom's Night Out" という言葉をよく聞く。私は娘が生まれて以来長い間、娘を置いて、昼間はともかく夜に出かける気にはなれず、自分だけで夜に外出ということはほとんど無かった。しかし、最近では娘から数時間でよいから離れたいという気持ちが強くなり、子どものいない友人と食事や映画に出かけることもある。これが、かなりのストレス解消になるのだ。ただ、娘に対する不必要な罪悪感のようなものをかすかに感じ、家に戻る頃には娘に会いたくて仕方がなくなっていることも事実だが。
アメリカで他によく行われているのが、ベビーシッターの活用だ。ベビーシッターに数時間お願いするだけでも随分と楽になるだろう。娘は人見知りが激しくてベビーシッターは当分無理そうだが。ベビーシッターにお金を払うのはちょっと・・・という母親達は、グループ内のメンバー同志で互いに無料でベビーシッターをするという
"Babysitting Co-op" を作っている人もいる。私が属しているアメリカ人のプレイグループでは、最近これを始めようという話になり、まずは
"Group sitting" をすることになった。これは、「○月○日に○○さんの家で○時から○時までの間、メンバーの2、3人が子どもたちの面倒を見るので、その他のメンバーはいつでも子どもを置きにきてよい」というもの。毎回母親達が交代で子どもたちの面倒を見る。気心の知れたプレイグループのメンバーなら子どもたちもお互い慣れているし、メンバーの母親にも慣れているので、比較的安心と言えるだろう。アメリカでは友達の親でさえ信用のできないような事件が多々起こっているが、数人の母親が一緒に見るのなら密室ではなくなるので、さらに安心と言えるかもしれない(もちろん、数人の母親が共謀して、というようなことも考えられるが、そこまで考えているとキリが無い)。初回の
"Group sitting" では、私を含め3人の母親が、自分達の子どもに加えてメンバーの子どもを3人預かった。3時間だけで、母親が3人いたのでそれほど大変ではなく、自分の子どもを一緒に遊ばせておくことができるのでとても良いシステムだと思った。
この他、同じ年頃の子どもを持つ友達同士で、交代で互いの子どものベビーシッターをする "Babysitting
swap" をしている人もいるようだ。例えば、週に1度、友達の子どもを2〜3時間預かり、別の日に自分の子どもを同じ時間預けるといった具合に行う。週に数時間でも子ども無しの時間を持てるので、買い物やその他の用事を済ませたり、家でのんびりとすることもできる。
幼い子どもを持つ母親は、子どもにできるだけ余裕を持って接することができるようにするためにも、こういったシステムをどんどん利用してマメにストレス解消していかないといけないなと痛感する今日この頃だ。
(2004年12月)
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