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第21回 : 妊娠中の授乳

6月のはじめ、再びの妊娠が判明。計画妊娠というほどでもないが、2人目ゴーサインを出した直後のことだったので正直驚いた。妊娠の準備が完全ではなかったからだ。実は、娘は現在20ヶ月でまだ断乳していない。一般的には、医者は妊娠中は授乳を止めるように言う場合が多いし、私も2人目妊娠前には断乳するつもりでいたのだ。

娘と別室で寝るようになってから、夜中の授乳からは開放されているし(同じ部屋で寝ると、私の姿が目に入るのでおっぱいを欲しがるが、私の姿が見えないと大丈夫)、 夜の睡眠前に授乳して寝かしつけるということもしていないが、昼間にちょっとやることがなくなったりすると、すぐに「ぱいぱい」と言っておっぱいを欲しがるのだ。「いや」と言うとこの世の終わりのような悲しい顔をして泣くので、どうも止められない。

妊娠すれば無理にでも断乳しないといけないだろうと思っていたが、ちょっと調べてみたら、最近では「リスクのある妊娠でなければ止める必要は無い」と言われ始めているようだ。止めないといけないと言われている理由は、授乳すると分泌されるホルモンにより、子宮が収縮して流産や早産の可能性が高くなるからというものだが、ラ・レーチェ・リーグ(母乳育児支援団体)は、問題の無い妊娠であれば、妊娠中の授乳と母親、または胎児への危険に因果関係があるという報告は無いとしている。また、妊娠中の授乳と母親又は胎児への影響についての公式な研究報告が存在するわけではないが、同団体では、長年に渡り多くの母親が妊娠中に授乳を続け、問題が無かったということだ。

栄養面では、母親がきちんと普通に栄養を採っており、1人目が1歳を超えていれば(必要な栄養は殆ど食べ物から採り入れているので)、上の子が胎児への栄養を横取りするという心配もないとされている。

日本のウェブサイトを少し検索してみたところ、たいていは「妊娠中は授乳を中止するように」と書かれていたが、稀に、妊娠中の授乳は必ずしも危険ではないといった内容を見ることもあったので、一般的にはまだ「妊娠したら授乳は止める」というのが常識のようだ。

念のため妊娠検診の時に、1人目でもお世話になった助産婦の先生に確認したところ、「止めなくてもいいわよ〜」とアドバイスをいただいたので、現在も授乳を続けている。もちろん、流産や早産の経験があったり、切迫早産などリスクがある人の場合や、授乳していると明らかにお腹が張ってくる(子宮が収縮する)、母親の体重が減り続けるという場合は辞めた方が良いと言われているので、かかりつけの先生と相談するのが一番だろう。

2人目が生まれるまで授乳を続けていると、新生児と上の子が1つづつおっぱいを分け合って同時に授乳なんてこともあるそうだ("Tandem Nursing" という言葉まである)。これにはいろいろと良い面・悪い面がありそうだが、今のところは無理に断乳せず自然にまかせると決めている。

現在、つわりも終わって安定期に入り、しょっちゅう眠気が襲ってくるというのはあるものの、かなり体は楽になっている。娘に、膨らみつつあるお腹を指して「ベイビーがこの中にいるよ」と言っていると、私のお腹を指して「ベイビー」と言うようになった。「わかってくれたのね!」と喜んでいたら、自分のシャツをぺロッとめくり、自分のお腹を指差して「ベイビー!」と言ったので、「ありゃりゃ・・・分かっていなかったのか」とがっかり。しかし、その後も説明を続けていると、最近では、「ベイビーに優しくしてね」と言うと、私のお腹を「なでなで」と言いながら撫でてくれたり、「ベイビーにチューして」と言うと、お腹にキスしてくれたりする。自分のお腹を「ベイビー」と言うこともなくなったので、どうやらこの中にベイビーが入っているということがわかってきたのかもしれない。それでもやっぱり1歳半。おっぱいを飲む時はお腹の上に手をついて押さえるわ、体ごと乗ってくるわで、毎回お腹を守るのに大変な毎日だ。

(2004年10月)


執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。

Back Number
2008年
第61回 言語のはなし 続き
第60回 子供とアクティビティ
第59回 アメリカ人が甘いもの好きな訳?
第58回 逆カルチャーショック
第57回 学校選び
第56回 バケーション

2007年
第55回 言語のはなし 第49回 夏休み
第54回 風邪に悩まされた10月 第48回 おもちゃと遊び
第53回 ほめられるのが嫌いな子 第47回 トイレ・トレーニング完了
第52回 日焼け対策 第46回 姉妹の関係
第51回 ファミリー・キャンプ 第45回 子供の味覚
第50回 プリンセスとウルトラマン 第44回 2006年を振り返って

2006年
第43回 お誕生日パーティ 第38回 子供の感受性(2)
第42回 プリスクール 第37回 子供の感受性(1)
第41回 砂場デビュー 第36回 自分でさせる教育
第40回 殻を破り始めた娘 第35回 ベビーシッター
第39回 スクラップブッキング

2005年
第34回 日本のお風呂に開眼 第28回 しつけ
第33回 子供2人連れ、飛行機の旅 第27回 卒乳(Weaning)
第32回 歌を歌おう 第26回 2度目の出産
第31回 トイレ・トレーニング(Toilet training) 第25回 2人目対策
第30回 引越し 第24回 おもちゃ
第29回 ルーティーン(Routine)

2004年以前
第23回 母親のストレス解消法 第11回 手ごたえあり?の娘との2人旅
第22回 ハロウィーン 第10回 初めての病気
第21回 妊娠中の授乳 第9回 離乳食を始めた
第20回 グランパとグランマ 第8回 初めての飛行機の旅
第19回 ベビー・サインと言葉の発達 第7回 快適育児生活
第18回 日本 vs アメリカ お風呂の入れ方 第6回 「ベビー・・・」
第17回 絵本を読もう 第5回 次の試練 「睡眠不足」
第16回 ベビーとの外食 第4回 最初の試練 「授乳」
第15回 トドラー食 第3回 ついにその日が来た
第14回 あっという間の1年 第2回 妊娠はつらいけれど幸せ
第13回 帰省 第1回 妊娠の日米比較
第12回 動き出した!


注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。
   
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