仕事上がりと風呂上りのビールにその日最高の幸せを感じる私。しかし、妊娠初期は、ビールが飲めないことを辛いとは思わなかった。それよりもつわりが辛く、飲みたいという気分にもならなかったからだ。ところが、つわりの時期が終わり、気分が良くなると、仕事上がりなどにスカッと飲みたくなってしまう。そんな私にとってビールを我慢することよりももっと辛かったのが、夫(アメリカ人)が私の目の前でビールを飲むこと。何度いやみを言っても
"I'm sorry. I know you are making huge sacrifices
to have a baby." (ごめん、君が赤ちゃんのために大きな犠牲を払ってくれているのはわかってるよ)と、すまなそうにしながらやっぱり飲むのだ。それでも最初のころは、「飲んでもいいかな?」なんて聞いてきていたので、「いいよ」と言ってあげていた。そうしたら図に乗って、今では聞きもしない。
ホルモンの関係で妊娠中は情緒不安になる人が多い。私はよく涙を流している。ビールが飲めないというだけで泣いたりする。ビールが飲めない、ということだけで、「私ってなんてかわいそうなの?」と半ば悲劇のヒロイン状態になってしまうのだ。夫とのちょっとした口論では、必ずキレて大声で叫ぶ。腰痛のひどいある日、「ああ、こんな痛みが予定日まで続くなんて、もういや。私ってかわいそうすぎる」と思うと涙が出てきて、夫に「私の苦しみなんて分かってくれない!」と突然文句を言い出したこともあった。こういった事はたいていの妊婦なら経験があるのでは?と思うが、これは”What
to Expect When You Are Expecting.”というアメリカのいわば妊娠本のスタンダード本パロディ版”What
to Expect When Your Wife is Expanding”の中に詳しく載っている。この本はあくまでも冗談だけれど。暇つぶしには面白い本だ。