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第15回 : トドラー食
娘もトドラー (toddler=よちよち歩きの子ども、という意味で、娘が歩き始めたということです)の仲間入りを果たしているので、今回のテーマは「トドラー食」ということになる。子育ての中で現在私が最も大変だと感じているのが食事だ。用意することよりも、食べさせることが大変で、食事時間はいつもバトルとなってしまう。
現在、生後13ヶ月で下の前歯が2本ある。食べるものは細かく刻み、煮て柔らかくしておかなければいけない。しかし、ごはんならお粥にしなくてもそのまま食べられ、りんごや梨などは薄く切り、バナナはもともと柔らかいのでそのままでよい。少量なので準備自体はそれほど大変ではないのだが、食べてくれない時に困る。少しでも味や舌触りなどが気に入らないと、絶対に食べてくれない。こちらが手をかけて作ったものでも、当たり前だが「お母さんが手をかけて作ってくれたので、嫌いだけどがんばって食べてあげよう」などという思考はまったくなし。こちらの説得に折れて少しは食べてくれることももちろんなし。だから、栄養が足りていないのではないかと心配になる。小さな子どもを持つお母さんは、食べさせることにこんなに苦労しているのかと、改めて実感した。
それでも、1歳を過ぎたので食べてもよいものが増え、さらに離乳食を始めた頃に比べると、使うことができる食材が増えて調理がしやすくなった。牛乳や乳製品、卵(卵白)、柑橘系果物など早い時期に食べるとアレルギーを起こしやすいと言われる食品も与え始めた。今のところアレルギー症状もなく、問題はないようだ。ちなみに、ナッツ類などは3歳ぐらいまで与えてはいけないとアメリカの育児書には書いてある。ナッツ類は喉につまる可能性もあるので、あまりすすめられないそうだ。
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全乳
赤ちゃんの脳や神経系の発達には脂肪がたくさん必要なため、2歳までは低脂肪やノンファットではなく、全乳(Whole milk)を与えることがすすめられている。そこで、1歳を過ぎてすぐにオーガニックの全乳を与えてみた。最初は変な顔をしていたが、3度目からそのおいしさに気付いたようで、「う〜ん」(おいしいものを食べたときにいつもこう言う)と言いながら飲み始めたので安心した。
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全粒粉のパン
パンはビタミンなどの栄養素がたくさん残っている全粒粉(Whole grain)のパンがすすめられているので、最近はいつも黒い色のパンを買っている。これは大人にも良いのでおすすめだ。私にとっては渋い味だが、娘は「ぱ、ぱ」(パンという意味)と言いながら喜んで食べている。日本滞在中はこの黒いパンが近所の普通のスーパーには売っていなかったので、白い食パンをあげるしかなかった。ちなみに、全粒粉で作られたパスタもある。
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"Cheerios"
娘が今一番気に入っているのは、フィンガーフードの代表、"Cheerios" だ。これはたいていの赤ちゃんの好物なので、アメリカでは赤ちゃんのおやつとして大人気。我が家では今やおでかけの必需品となってしまい、出先で機嫌が悪くなると、これをあげることで少し落ち着いてくれる。さらに、うちではこれが毎回の食事のアペタイザーと化していて、あまり好きでないものをだましだまし食べさせる時、少しづつこれを食べさせながら口を開けさせたりもする。もっとも、最近ではこの手口も効かなくなりつつあるが。もちろん、大人が食べても健康に良く、特にコレステロールを減らす効果があるということで人気だ。
アメリカ人の母親達が子どもに与える "Cheerios" 以外のおやつは、ゴールドフィッシュやオーガニックのチートスなど。個人的には、これらは赤ちゃんには塩分が多すぎるのではないかと思うのであげたことはない。食べやすいスティック状などに切ったフルーツをあげたりするのがヘルシーなおやつだと思うのだが、うちの娘はバナナ以外のフルーツをそのまま食べてくれない。すりおろしたり細かく切ってヨーグルトに混ぜるなりすると食べてくれる。
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納豆
日本人のお母さんだと、子どもに納豆をあげる人も多い。納豆は日本を代表する健康食だから、私もぜひ食べさせたいと思い、細かく刻んで野菜と混ぜたりしてみたが、食べてくれなかった。ぬめりを取り除いたり、火を通すことで食べやすくすることもできるが、納豆菌が死んでしまってはあまり意味がないし、「ぬめり」が健康に良い部分だと聞いたこともあるので、あまりそういうことはやっていない。納豆が大好きな赤ちゃんは周りに結構いて、うちも食べてくれたらなあ、と少し羨ましく思う。
娘の食材にはできるだけオーガニックの肉や野菜を使用するようにしているが、最近になって養殖サーモンの危険性やマグロなどの魚に含まれる水銀の心配などが明らかになった。栄養のバランスや食品の安全性に気をつけようと思ってもなかなか絶対に安全と言える食材がなく、そういった面でも難しさを感じる。加えて、今は子どもの食事ばかり心配して自分たちのことはかなり疎かになっているのが実情だ。しかし、いずれは娘も私達大人と同じものを食べ始めるので、まずは自分達の食の改善をしなければならないということもひしひしと感じている。
執筆者プロフィール: 日本での長い独身貴族生活の後、軽い息抜きのつもりでやってきたシアトルで思いもよらず今の夫と出会い結婚。2002年初夏に初めての妊娠が判明し、人生が180度転換してしまった。2003年に長女を出産し、2005年には次女を出産。子育ての毎日は初めてのことばかりで、心配したり悩んだり喜んだりと実に賑やかな(?)生活を送っている。
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