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第4回
: 予防接種
小さい子供連れで日本からアメリカに引っ越してくる場合に頭を悩ませるのが予防接種です。何せ、事情がかなり違います。ここでは少しわかりやすく説明してみたいと思います。
■ 日本の事情
日本で子供を対象に接種が義務付けられているのは下記のとおりです。
BCG
ポリオ
三種混合(百日咳・破傷風・ジフテリア)
麻疹
風疹
日本脳炎
その他に任意で接種できるものは次のとおりです。
水疱瘡
おたふく
インフルエンザ
■ アメリカ・ワシントン州の事情
アメリカは州によって決まりが異なりますので、ここでは便宜上ワシントン州についてお話します。現在接種が行われているのは、下記のとおりです。
HepB(B型肝炎)
DTaP(三種混合)
Hib(インフルエンザ桿菌タイプBワクチン。Flu ショットとはまったく別)
IPV(ポリオ)
MMR(麻疹・おたふく・風疹混合)
Varicella (水疱瘡)
PCV (肺炎球菌ワクチン)
HepA(A型肝炎)
Influenza (インフルエンザ)
日本にないものがいくつかありますね。
ちなみに、上記のうちキンダーに入学する際に必要とされているのは、HepB、DTaP、IVP、MMRです。それより以前のデイケアなどでは、この他にHibも要求されます。キンダーの入学申し込みの際に予防接種証明フォームの提出が州法により義務付けられていますので、入手しておきましょう。このフォームの日本語版はこちら。
日本では綿密に予防接種のスケジュールが組まれ、1回につき1つの接種というのは大前提です。そこで日本人が一番驚くのが、アメリカの複数同時接種。一度に3本も4本も接種することもあります。さらにそれがDTaPなど複数の混合であれば、体内に同時に存在する「病気」たちの数はかなりのものになります。子供にしてみれば、痛いのがどっと一度に来る方がいいのでしょうが・・・。
また、接種前の問診も検温もなし。一度は看護婦さんが「念のためにね〜」と接種前にタイレノール(痛み止め薬)を飲ませようとしましたが、なんだか無茶苦茶のような気がして、もちろんお断りしました。
また、日本では2回のポリオがアメリカでは3〜4回(ポリオに関しては接種方法も異なります)、麻疹も2回と、接種回数が異なるため、日本の事情を知っていると混乱します。とりあえず、アメリカ滞在が短期であれば、日本のスケジュールに沿って接種をし、例えばHepBなど、証明が必要でも日本では必要とされてないので接種したくないものは免除してもらえるそうです。ただし、長期滞在する場合は、最初からアメリカのスケジュールに沿って接種する方がスムーズでしょう。
私自身、HepBや水疱瘡、HiB、PCVやインフルエンザも含め、子供に接種させていないものがいくつかあります。でも、それでも「自分の責任は自分で」というスタンスを、後ろめたさを感じることなく貫きとおせるのはすばらしいことだと思います。日本ではいまだに社会のための接種という風潮も根強いようです。就学に予防接種証明を必要とするのはとてもアメリカらしいと思うのですが、署名をすれば接種しないことを認めてくれるのもまたアメリカらしい一面ですね。
(2004年3月)
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