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第3回 : 離乳食
"離乳食" という単語は英語にはなく、"Baby's First Food" や "solid food" などと言います。日本では重湯、アメリカではライス・シリアルから、といったところでしょうか。粉末のライス・シリアルはとても手軽です(私はやっぱりこだわっておかゆを作っていましたが・・・)。 こちらで出ている "ガーバー"、その他の瓶詰めベビーフードは種類がとても豊富で、利用するに越したことはないと思います。添加物も一切なし、素材をそのまま生かしています!ただ、"バナナ" など、家でバナナを切ってスプーンでつぶしながらあげられるようなものまでわざわざ買う必要はないと思うのですが・・・。
日本では、フリーズ・ドライやレトルトなど、凝ったメニューが多くみられますが、どうも塩分が多すぎるような気がします。小さな赤ちゃんにはちょっと・・・というほど味の濃いものもありました。
アメリカのベビーフードの代表といえば、やはり "Cherrios" でしょう。大人用のシリアルですが、砂糖を加えていない、赤ちゃんが指でつまむ練習にぴったりの、かわいいまんまるのシリアルです。
さて、日本とアメリカでは、離乳食という "物" の面で比べるとあまり大差はないのですが、"考え方" には明らかに違いはあるようです。
まず、始める時期は生後5〜6ヶ月ごろ、というのは日本と同じですね。ただ、アメリカで1950〜1960年頃に、「母乳は腹持ちが悪くてすぐお腹がすくから、赤ちゃんが夜泣きする。従って、早く "solid food" を始めれば夜に寝るようになる」と信じられた時期があり、その頃は生後2〜3ヶ月でライス・シリアルを与えていたそうです!
また、アメリカでは、赤ちゃんを連れていろんな所へ出歩くママが多いのか、どこでもお構いなくベビーフードの瓶を取り出して食べさせていますね。日本人だと、清潔な場所かどうか、また、自分の手を先に洗っておこう、など、そういうことが気になってしまいませんか?
あとは・・・日本の本屋に並ぶ離乳食に関する本の山!でも、料理が苦手だと、ちっちゃいかわいいお皿にちょこっと盛り付けられた離乳食の写真を見るだけでブルーになってしまいますよね。本当に "サツマイモの茶巾絞りそぼろがけ" とか "甘鯛のアップル・ヨーグルト和え" とかをいつも作るママはいるのかな・・・。一方、アメリカでは離乳食は自分で作るものではないようです。例えばパンケーキやスクランブルエッグなど、大人の分も一緒に作ることができるものを分け与えることはあっても、特に離乳食を始めたばかりの頃に食べ物をすりつぶして赤ちゃんの分だけ特別に作っている人は本当に少ないようです。お豆腐をゆでてつぶしてあげていただけで「すごい!」とびっくりされたこともあります。
そうは言っても、小さい頃からいろんな素材を豊富に与えるのは、日本のいい所だと思います。典型的なアメリカ人の子供は食べられるものが本当に限られていてかわいそうです。ハンバーガー、ピザ、ホットドッグ、スパゲッティ・ミートソース、生野菜は人参(それ以外は缶詰)、奇妙なくらい鮮明な色をしたヨーグルトなどなど・・・アメリカには加工・プロセスしきってしまい、本当は何かわからない食べ物が本当に多いのです。
離乳食の時期も本当に短く、あっという間に大人と同じ物を食べられるようになってしまいます。そんなとても短い間なのだから、できることなら手をかけてあげて、素材の本当の味を教えてあげるというのが理想なのかもしれませんね。うーん、今からでも "サツマイモの茶巾絞りそぼろがけ"、遅くないかも?
(2004年2月)
執筆者プロフィール:アメリカ人の夫と息子、娘に囲まれてシアトル郊外に暮らす、平和を愛するナニワっ娘。嵐のような毎日は『フォークソング風子育て』をモットー(?)に乗り切っています。好きなものは食・音楽・映画。苦手なものは飛行機と運動。
Back Number
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第22回
アメリカでの子育て 総集編
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第21回
教科書なしの小学校
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第20回
学校選びのジレンマ
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第19回
防災の日
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第18回
お行儀
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第17回
パワーレンジャーを肯定する
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おるすばん
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第15回
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子どもと食事(3)
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安全対策 日本 vs. アメリカ
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離乳食
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母乳 vs 人工乳
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第1回
おむつ
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