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第11回
: 子どもと食事 (3)
日本からアメリカに来て間もない方は、典型的アメリカ人の食生活にかなり驚かれていることと思います。私もそうでした。特に、子どものいる家庭の食事には驚かされますよね。
こちらアメリカでは、共働きの家庭が多いからか、食事はあまり重要ではないようです。日本人にとっては、1人暮らしや子どものいない家庭などではまだしも、子どもがいれば、まず「夕飯は何にしようか?」が大きな課題ですよね。でも、ほんとうにアメリカ人は作らないらしいです、家庭での食事を。
バーガー・キングやタコベルなどのファースト・フードが週2回。セーフウェイのデリで買って来たチャイニーズが1回。月曜日は前日の外食の残り物。毎週金曜日はピザ。土曜日は肉の塊をBBQして、袋入りのサラダを添えて。そんな感じが、本当に典型的な共働きのアメリカ人の家庭のメニューです。
男性も女性も、料理がとっても得意で上手な人もたくさんいます。そういう人たちはホームパーティで手料理をもてなしてくれますが、毎日の生活では忙しすぎて、それどころではないようです。リタイアした義母が手料理をしたところを、私は見たことがありません。サンドイッチを作っているところくらいでしょうか?毎日、外食です(ちなみに、当然のようにアトキンス・ダイエット中です)。引越しを手伝ってくれた彼女は、私の鍋類を見て「私が今までの人生で持っていた鍋の数より多いわ〜」と言ってました。
先日の夜は午後9時ごろに友人の家に行ったのですが、小学校高学年の息子さん2人はお父さんとテニスのクラブから帰ってきたところでした。お母さんが「夕食たべる?」と聞くわけでもなく、勝手に台所をあさる感じ。ひとりの子どもは「何も食べたくない」と言って、スプライトを1缶飲みました。もう1人の子は自分で冷凍のブリト−をレンジでチンして食べました。お父さんは自分でチーズとサラミのサンドイッチを作りました。お母さんは前日の外食の残り物をすでに食べていました。アメリカ生活足掛け10年ですが、やはりこのような光景にはまだ慣れないですね・・・。
外食やできあいの物だと、どうしても塩分や脂肪分が高くなりすぎてしまいます。例えば、マクドナルドにはサラダ・メニューがあり、「サラダならヘルシーでは?」と思っても、"California
Cobb Salad with Crispy Chicken" だと、360キロカロリー、塩分は1,140mgもあるのです。塩分だけ取ってみると、成人の1日の摂取量は2,400mgが基準とされていますので、このサラダだけで約1/2ということになります(ちなみに、チーズ・バーガーで310キロカロリー、塩分740mgです)。
他に塩分が高すぎるものとしては、缶のスープ類、マカロニ&チーズなど、プロセスされたハム・ホットドッグやチーズなどの類などが挙げられます。アメリカではなんでも
"Low-fat"(低脂肪)と名がつけばみんな安心するようですが、脂肪分だけではなく、塩分・糖分の摂りすぎにも注意を払うべきですよね。こういったものを幼少時から摂取しすぎると、成人病にかかる確率が高くなることは証明済みです。
アメリカ人の糖分の摂りすぎは顕著で、日本人なら誰でも色鮮やかなフロスティングのかかったケーキにはいつも驚かされることでしょう。その上、アイスクリームも一緒についてきます。そんなものを0歳から食べているんですから・・・。あと、コーラなどの炭酸飲料も、チビっ子が平気で350mlを1缶飲み干すのは驚きです。我が家の隣に住んでいる子も、ガレージに山積みの缶ジュースはいつでも勝手に飲んでOK、大きなチョコレート・バーも、夕方6時に食べてもOK。なんでも特大サイズで、そのわりに食べ物を平気で残してゴミ箱に捨ててしまう。やはり何か間違っているのではないかという気がしてなりません。
もちろん、私も外食もしますし、手抜き料理もたくさんします。でも、いかにきちんとした食事が大切かはわかっているつもりですし、子どもに食の大切さを教えるのも親の大事な仕事だと思っています。「楽しみながらヘルシーに」を心がけたいですね。
(2004年11月)
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