ベルビューに住む切り絵アーティストの曽我部あきさんによる作品が、6月末までワシントン州のブラッド・オーウェン副知事の芸術評議会招待展にて展示されている。
この芸術評議会招待展で作品が展示されるのは、ワシントン州副知事の芸術評議会が選んだワシントン州のアーティスト。オーウェン副知事が初当選した1996年の翌年に副知事の妻リンダ・オーウェンさんを会長として創設されて以来、ワシントン州の芸術のプロモーションを主な業務とし、季節ごとに新しいアーティストを紹介している。
曽我部さんは、1970年代に日本からアメリカに移住してからプロフェッショナル・アーティストとなり、さまざまな作品を大規模なイベントで販売するほか、パイク・プレース・マーケット、宇和島屋、ユニバーシティ・オブ・オレゴンなど公共の場に展示されるパブリック・アートを手がけてきた。
さまざまな作品の中でも、ノースウェストの実在の風景と猫を描いたものが、特に人気が高い。ワシントン州のシンボルのひとつ、マウント・レーニアを入れる作品では、幼いころから大好きな葛飾北斎の 『富嶽三十六景』 で遠くに富士が見えるように、マウント・レーニアも遠くに配置するのが好きだそうだ。「あ、あそこから見た風景だな、とわかるものが喜ばれますね。昔からそうですが、私がインスピレーションを感じて夢中で作った作品は、見た人の心に響くものがあるのではないかと思います」。
毎年7月に開催されるベルビュー・アート・フェアにも参加している。曽我部さんのブースは33年前から変わらず、Q-31のコーナーブース。ぜひ立ち寄ってみてほしい。
曽我部あきさん
【公式サイト】 www.akisogabe.com
2005年11月のジャングルシティによる曽我部さんのインタビュー記事はこちら。
芸術評議会招待展
4月10日(日)~6月30日(木)
【会場】The Washington State Capitol, the Legislative Building 2F (地図)
【公式サイト】 www.ltgov.wa.gov/art-council-history/
掲載:2016年5月