■ 第12回 『Sakura-Con』、今年もコンベンション・センターで開催
いまやシアトルの春の風物詩とも言える
『Sakura-Con』 が今年で12年目を迎えた。最初の会場はタクウィラ市のダブル・ツリー・インだったが、成長に伴い何度も場所を変え、3年前にダウンタウン・シアトルのコンベンション・センターへと移転。昨年の参加者数は過去最高の1万3600人を記録したが、今年はゲストや業界関係者を含めて1万5000人を上回っているとみられ、同種のコンベンションとしては米国で5番目の規模を誇る。
ゲスト・スピーカーを交えたレクチャーやパネル・ディスカッションを通して、日本のアニメーションや漫画、ゲームのみならず、伝統文化や現代文化について学んだり、人気作品の上映会やカラオケ、ファッション・ショーやコンサートを楽しんだりと、深夜までバラエティに富んだプログラムが開催された。参加者の多くはコスプレで参加しており、写真撮影には気軽に応じてくれるうえ、ポーズも本格的だ。『東方萃夢想』
に登場する鬼の少女・伊吹萃香のコスプレをしたマルティーヌさん(写真右)は、「1年かけて衣装を自作しました。参考にしたのはゲームの画面だけです!」
と誇らしげに語ってくれた。また C.J. 君と母親のブランディさんのように親子でコスプレをしている人や、団体でのコスプレも目立った。男性でも女性でも本格的な人ほど自作が多く、コスプレへの熱意を感じさせてくれる。
規模の拡大に伴って日本からのゲストも多く招かれるようになり、今年は
『らんま1/2』 のらんま役や 『魔女の宅急便』 のトンボ役、『デスノート』 の L 役で 知られる声優の山口勝平さんや、同じく声優で
『幽遊白書』 の浦飯幽助役や 『アキラ』 の島鉄雄役、そして 『デスノート』 のメロ役でおなじみの佐々木望さんを始め、漫画家やメカニック・デザイナーなど5人が参加。今回が初参加となる山口さんは、記者会見で
「自分が初めて行った場所でも、みんなが自分のことを知っている」 と驚きを隠せない様子だったが、「幸せな仕事をさせてもらっていると感謝している。外国だと日本と違って取り囲まれないので、ふらふら歩けるのもいい」
と笑顔を見せた。またシアトルについては 「すごく来てみたい街だった。ジミ・ヘンドリックスが好きなので、墓やミュージアムへ連れて行ってもらったし、夜はオイスター・バーへ行く予定」
とのこと。さらに 「尊敬する声優はいるか」 との問いには、孫悟空の声で有名な野沢雅子さんの名を挙げ、「自分が好きなアニメの役をされているので、一番影響を受けている方だと思う」と語ってくれた。
一方、流暢な英語で受け答えした佐々木さんは、「英語で人と話す経験はほとんど今回が初めて」
と打ち明けつつ、「英語を学ぶと対比ができて日本語の勉強にもなる」 と言語への関心を熱く語り、声優ならではの言葉に対するこだわりを見せてくれた。意外にも
「幼い頃はあまりアニメに興味はなかった」 そうで、アニメーションよりもアメリカの映画やドラマをよく見ていたという。今まで演じた役に対する工夫を聞かれると、「役によって難しさが違う。幽遊白書の幽助役では自分の持っている一番元気な部分を引き出したが、モンスターのヨハン役ではキャラクターにリアルさを与え、不自然なシチュエーションでも自然な役を作るよう心がけた」
と答え、仕事への情熱と声優業の奥深さも感じさせた。また、同人誌についてのパネル・ディスカッションに参加した漫画家の安倍吉俊さんは、会場に向け、「この中で漫画家を目指す人はどれくらいますか」
と質問。3分の1以上が手を挙げると、「最後までしがみついていれば、周りがどんどん振り落とされて結局自分が残る。ねばっていれば大丈夫」
と、エールを送った。
ともするとコスプレの会のように思われがちな
『Sakura-Con』 だが、日本文化の紹介にも力を入れており、着物の着付けなどといった定番のものから、シアトル出身の力士との取組などユニークなものまで揃っているほか、ギャルの歴史など近年の日本文化に関する講義を提供しているのも特徴だ。また、漫画の描き方やビデオゲームの作り方などのレクチャーが充実しているので、単に好きなキャラクターになりきるだけでなく、参加することで興味の対象が広がり、意欲をかきたてられた人も多いに違いない。日本に興味を持ったきっかけがアニメーションや漫画でも、そこから日本のさまざまな文化に興味を持つ人が増え、文化交流がより一層活発になっていくことを願う。
『Sakura-Con』 公式サイト
www.sakuracon.org
(掲載: 2009年4月13日)
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■ デルタ航空、シアトル-大阪直行便を就航
■ シアトル日本庭園開園50周年記念式典
■ 「蚤の市」寄付品募集
■ 脚本家・橋田壽賀子さん講演会
■ 第35回桜祭、シアトル・センターで開催
■ パシフィック・ノースウェスト・バレエ 『オール・バランシン』 公演開幕
■ 蛯名健一&上野隆博のデュオ 『Super Duper』 ワシントン州公演
■ 第13回 『Sakura-Con』 開催
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■ アイヌとネイティブ・アメリカンの交流プログラム
■ 全米不動産協会、日本の不動産協会を正式に訪問
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Program』 開催
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■ ピアニスト/作曲家/ビジュアル・アーティストの向井山朋子さん、シアトルで演奏
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■ 日本からの輸入食品に関する規制強化
■ 阪神淡路大震災15周年 シアトルでも追悼式
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【在シアトル日本国総領事館からのお知らせ】
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その2
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