■ 表千家流茶道教室・いずみ会
ベルビュー市内の閑静な住宅街にある表千家流茶道教室・いずみ会。岩村宗信先生が自宅の一角に建てた立派なお茶室で茶道教室を開くようになって8年。最初は知人から頼まれ4人の生徒から始めた教室も、口伝えで門戸を叩く人が後を絶たず、今は会社員や主婦など初心者から上級者まで、幅広い層の生徒が師事しています。
岩村先生が結婚後に商社勤務のご主人のアメリカ赴任に同行して渡米したのが45年前。当時は声楽を勉強したり英語学校で英語を教えたりと、欧米の生活・文化を取り入れながら仕事もこなす、まさに時代の最先端を行くライフスタイルでしたが、日本に帰国するや、それまではあまり意識しなかった日本の伝統文化の美しさに開眼し、その文化的な結晶とも言える茶道、それも表千家流茶道の稽古を始めました。茶道を学ぶうちに、幼い頃、疎開先の会津若松の祖父の屋敷の蔵で見つけた茶道具の美しさに子供心にも感動した気持ちがよみがえり、茶道との最初の出会いがそこであったのかと回想することもあるとか。その後もご主人の外国勤務で日本国内や海外各地を転々としながらも茶道を学び続け、「庭の掃除、水屋の準備から、掛け軸、花を用意する。茶道を通じて、もてなしの心を学ぶことができたと思います」と、お客様を接待する心構えにも茶道を見出しているそうです。
現在は茶道を教える一方、サンフランシスコで開かれる表千家流の茶道研究会には毎年参加し、日本に帰国した際にはかつての茶道教授に学んでいるとのこと。依頼があると、老人ホームや桜祭りなどのイベントで実演をし、コミュニティに貢献されています。和服で正座し、お点前や作法に加えて日本的教養を幅広く教える充実した日々を送りながら、お弟子さん達がお稽古を続けることでいろいろなことを覚えて慣れていき、さらに奥深いことに興味が向いてくるという成長ぶりを見ることに喜びを感じているとのこと。「スピードの速い忙しい生活の中、30分だけでもと時間を作って稽古に来てくれます。皆さん熱心ですよ。子育てで忙しくなって中断しても、また戻ってこられるんです。私もそれに応えて、相手を思うもてなしの心、よい人間関係の作り方など、日本の心を伝承していければと思っています」。お稽古のたびにお菓子やお茶がいただけるというのも大きな楽しみ。年に何度も日本に出張されるご主人は、宗信先生の茶道教室用にと、自ら和菓子屋に出向き購入してきてくださるとか。「主人が理解してくれサポートしてくれるからこそ、こうしてお教室もやっていけます」と、ご家族への感謝の気持ちも忘れない、常に謙虚で古風な、凛とした日本女性です。
お茶室に一歩入るとそこは日常から隔離された特別な空間。 ゆっくりとした時間の中で、季節の風情を感じつつ茶の湯の世界に触れるという贅沢な時間を楽しむことができます。茶道教室は、水曜日と金曜日に開かれ、予約制。詳しくは、電話でお問い合わせください。
クラス開催日:水・金
問い合わせ:(425) 562-3304
(掲載:2008年1月28日)
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