■ ワシントン大の鳥居准教授、日本学術振興会賞を受賞

ワシントン大学の鳥居啓子准教授が、植物の気孔のパターン形成と分化のメカニズムを解明した功績を評価され、第5回日本学術振興会賞を受賞した。
日本学術振興会賞は、45歳以下の若手科学者の研究意欲を高め、研究の発展を支援することを目的に、日本学術振興会が2005年に創設。5年目の今年は鳥居准教授を含む24人が受賞した。植物発生遺伝学を専門とする鳥居准教授は、二酸化炭素・酸素や水分の出入りを調節する通気口である気孔が植物の表皮に作られる仕組みをシロイヌナズナという植物を使い研究してきた。2005年に孔の形成と数を左右する3種類の遺伝子を突き止め、同年7月にサイエンス誌で発表。そして、2007年にはさらに3つの指令遺伝子が次々に作用することによって未分化な表皮細胞から気孔が作り出されることを示した他、気孔の数や位置を決める細胞間シグナルの受容体を明らかにした。
今年3月9日に日本学士院で行なわれた授賞式には、秋篠宮文仁親王と同妃紀子が列席。鳥居准教授は、「生物学がご専門の秋篠宮文仁親王にはとても鋭いご質問を受けた。また、紀子様は私がまだ幼い2児の母親でもあることに対して優しいお言葉をかけてくださった上、ドイツ人の夫にはドイツ語でお言葉をかけてくださるなど、とても温かいお心遣いをいただいた」と、授賞式を振り返った。「自分にはまったく過ぎた賞だと思うが、これを機会にますますおもしろい研究をしていきたい。そして、女性を含む若手研究者をプロモートしていきたい。」
鳥居啓子准教授 略歴
東京都出身。1993年、筑波大学大学院生物科学研究科修了、博士号(理学)取得。東京大、エール大、ミシガン大で研究員として研究を続け、1999年にワシントン大助教授に就任、2005年から現職。2008年に第5回日本学術振興会賞を受賞。2005年の
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(掲載: 2009年4月14日)
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