■ Gene Juarez 8号店開店
日本人インテリア・デザイナー、吉川みどりさんが内装設計を担当
1971年にジーン・ワレズ氏(64)が起業したジーン・ワレズ・サロン&スパが、今月26日、タクウィラにあるサウスセンター・モール内に8号店をオープンしました。
そのインテリアを手がけたのは、東京でデザイナーとしてキャリアを積み、1991年に渡米、シアトルのデザイン会社での勤務を経て独立した吉川みどりさん(写真右下)。「コンセプトは、"Grandma
Chic"。ニューヨークの 5th Avenue のようで、"店内に一歩足を踏み入れれば別世界" というビジョンです」と語る吉川さんがこのプロジェクトに関わることになったのは、これまでジーン・ワレズの店舗デザインを手がけてきた親友の強い推薦があったからだそう。モダンで、まったく新しい要素を採り入れたデザインを求めていた創設者のワレズ氏(写真右下)と、そのビジョンを明確に理解した吉川さんは最初から息もぴったりで、さわると光る部分が移動するカウンターや柱、片方から見ると赤・反対から見ると黄という壁の装飾、1つ1つ異なる模様と素材を使った椅子を置いた更衣室、無数のビーズをはめこんだ壁、テーマ・カラーの異なる化粧室など、見た目の新鮮さだけでなく、シアトル周辺にはない新しいもの、そして一見気づかないような細部にもこだわるコラボレーションを実現しました。
昨年7月、投資会社エバーグリーン・パシフィック・パートナーズ(本社:シアトル)に同社を売却し、突然引退を発表したワレズ氏は、タクウィラ市の市長らも参加したオープニング・イベントでエバーグリーンの代表とリボンカットをし、開店を祝いました。35年にわたる同社でのキャリアで最後のプロジェクトが終了したことについてワレズ氏は、「娘にも、どういう気持ちか聞かれたよ。そうだね、この8号店は、言わば僕の子供のようなもの。子供の親になるように会社を興し、ここまでやってきたんだから、後は正しい方向に行ってくれれば、それに越したことはない。これまでのものとはまったく違う、モダンなデザインを求めていた僕に、みどりのコンセプトはぴったりだった。彼女に出会えたのは幸運だったよ。僕のビジョンがまったく変えられることなく、そのまま形になって本当に満足」と語ってくれました。オープニング・イベント中、スタイリストやマネジャーらから親しみを込めた甘い声で「ジーン」と呼ばれる様子は社内関係者との温かい絆が健在であることを感じさせましたが、その会社から離れた今後については、「これから何をするかって?まだ考えてる途中だよ」と笑顔を見せながらも、巣立っていく子供を見送る親のような、どこか寂しげな様子も見え隠れしていました。
Gene Juarez 公式サイト
www.genejuarez.com
吉川みどりさん 略歴
東京生まれ。大手デザイン会社で最年少のチーフ・デザイナーに就任。1991年に渡米し、シアトルのデザイン会社での勤務を経て独立。20年以上にわたる豊富な経験と知識でさまざまな商業施設などのデザインを手がけている。
www.midoriinteriordesign.com
(掲載:2007年3月28日)
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