
リンウッド市内の主要道路 44th Avenue West に面した 『松鮨』 は、郊外できちんとした日本食を出す数少ない店の一つ。北海道から東京に移った松島さんは、知人が池袋で経営していた寿司屋に18歳で入り、寿司職人への道を歩み始めた。それから各地の寿司屋に勤めたことを語りながら、「腕を磨くためにね」と、松島さんは右手で左腕を叩く。銀座にある有名鮨店
『魚治』 での3年間を含む12年にわたり修行を積んだ後、「もっと見聞を広めたい」と思っていたところ、友人に「アメリカに行ってみたら」と言われたことをきっかけに、1978年に渡米。1ドルが200円を突破していたことから、アメリカで稼いだ分を日本円に換算すれば、日本にいる時よりも稼げると考えたそうだ。
ロサンゼルス各地の寿司屋で3年にわたり勤務した後、「シアトルはいいところだ」と聞いて、1982年にシアトルへ。シアトル各地の日本食レストランで勤務した後、1999年にこの
『松鮨』 を開店した。本来は寿司のみを追求したかったそうだが、「アメリカではそれではやっていけない。日本食レストランとして、やはりいろいろ作らなくては」と、調理師免許を持つ奥様の和子さんがキッチンを担当し、鍋物や丼物、揚げ物など、定番メニューも揃えている。「日本人が慣れ親しんでいる日本食とは少し違ってもおいしいものや発想のいいものは勉強になるが、うちはオーソドックスな日本食の店。最近は日本食の店も増えてきているので、うちのように寿司本来の味を出す店があってもいい。」
シアトルの良いところはやはり、レッド・スナッパーやグイダック、ウニ、甘エビなど、近郊でとれるものが生きたまま買えることだそう。流通が改善され、日本からの空輸も可能になった。しかし、日本のように築地市場などの市場で自分の目で見て材料を買うことはできず、業者を通じてアラスカ州を含むアメリカ全土から取り寄せることになる。「だからこそ、シャリが大事。炊き加減、調味料のあわせ方、混ぜ方など工夫が必要。冷えても味は落ちない日本の米で作るシャリは
"人肌ぐらい" の温かさというが、冷えると味が格段に落ちるのアメリカの米は、人肌よりも少し温かめでないといけない。こちらの米も大分改善されてきてはいるが、こちらの材料の質にまだまだ対応していく必要がある。」
渡米してから32年になる松島さん。「最初にアメリカ人に日本食を食べてもらう努力をした人は立派。そういう人たちがシアトルにいてくれたから、今の自分たちがある」と、先人への感謝の気持ちを持ち続けている。
(2010年3月) |

ランチ 握り8個・巻物(キュウリ・鉄火) $14.50
ディナー 握り10個・巻物6本 $21.50

幕の内 ランチ $14.95 ディナー $23.95
北海道出身の松島さんらしく、
ラムを使ったすき焼きもある。
(ランチ $8.95/ディナー $16.95)
Matsu Sushi 松鮨
【住所】
19505 44th Avenue West
Lynnwood, WA 98036-5658 >> 地図
【公式サイト】
www.matsusushi.com
【Phone】 (425) 771-3368
【営業時間】
ランチ 月〜金 11:30am-2pm
ディナー 月〜土 5pm-9pm
日曜定休 |
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