
Police Beat
ポリス・ビート
| ジャンル |
ドラマ |
| 公開 |
2005年 |
| 監督 |
ロビンソン・デヴォア |
| 出演 |
Pape Sidy Niang、エリック・ブリードラブ、アナ・オキシジェン |
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アフリカのウォルフ語を話す地域からシアトルに移民してきた "Z"(Pape Sidy Niang)が自転車でパトロールするシアトル警察のバイク・ポリスとして市内をパトロールする7日間を追う。
声が聞こえたといって服のまま海に入る男性、落ちてきた木の枝でケガをした女性、道路で鳥を殺した男について騒ぐ通行人、電話を借りに来た男性を家に入れてから不安になって警察を呼ぶ夫婦、パトロール中に知り合った女性に恋して家に引き入れる同僚の警官、血だらけの死体、ライトとリフレクターの不備を指摘され逆ギレするサイクリスト、郵便局のトラックに発砲する男、ポルノビデオの店で1年間の立ち入り禁止になる男、母親と幼子らしき2人組に所持品を奪われた女性、ドメスティック・バイオレンスの通報、スーパーマーケットで生肉に食らいつく男・・・。"Z"
が体験するこれらの事件は、すべて実際のシアトル警察の記録がもとになっている。
しかし、住民からのさまざまな通報に応じる彼の心は、アフリカ系移民としてのストレスと、交際相手の女性レイチェル(アナ・オキシジェン)のことでいっぱい。ある時点で彼は自分で問題を処理することを選ぶが・・・。

"Z" が話す言語は、ウォロフ語。彼がアフリカのどこから移民してきたのかは定かではないが、この言語はセネガル・ガンビア・モーリタニアにかけて住むウォルフ族が話す言葉だ。
レイク・ユニオン、レイク・ワシントン、フリーモント、I-90 の浮橋、ガスワークス・パーク、シアトル・センター、インターナショナル・ディストリクト、Dick's、ボランティア・パーク、植物園、アジア美術館(2006年夏からオリンピック・スカルプチャー・パークに展示されている
『Eagle』 が外に展示されている)、ワシントン州フェリー、シアトル大学キャンパスにあるチャペルなど、シアトルに住んでいれば、「あ、ここは!」と気づく場所ばかり。バイク・ポリスが主人公なのだから、当然そうなるだろう。ちなみに、今作は2005年のシアトル国際映画祭で撮影賞を受賞している。
今作には美しく晴れ渡ったシアトルも登場するが、全編を通して見えてくるのは、表面的には見えないシアトルの都市部の現実の一部。問題処理を仕事とする警察の仕事は決して楽なものではないことは、2009年後半に警察官が殉職する事件が相次いだことからも実感できるだろう。ハリウッド映画では観られない生活感たっぷりのシアトルなら、この作品で十分だ。
ところで、今作にも1999年にシアトルで行なわれた WTO 第三閣僚会議のことが話題になる。"Z"
は、「君と君の友人たちと夕食を食べていた時のことを覚えている。僕が警察官というだけで、彼らは激しく非難した。WTO がどうのこうのと・・・。自分は、新聞で探し、広告を見て、応募しただけ。でも、君がテーブルに手をついて、僕が理解できない何かを言ったことで、みんなはかなり感心し、帰り際に1人が僕と握手した」と回想する。あの会議の際に起きた暴動への対応に関して警察に対する非難が噴出したが、10年後の今、警察官に対する風向きはかなり変わってきているのではないだろうか。
ちなみに、シアトル警察が自転車でパトロールするバイク・ポリスを導入したのは1987年のこと。当初は2人の警察官によって試験的に始められたが、その後は警察の活動に必要不可欠な存在となっている。そもそも自転車でパトロールする警察官がアメリカに登場したのは1880年代とされているが、International
Police Mountain Bike Association によると、シアトルが "現代におけるバイク・ポリスのルネッサンスを促進した"
のだそうだ。2003年の統計ではアメリカの警察署の45%、保安官事務所の16%が自転車を使っていたことがわかっている。
参考: Seattle Times |

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