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シェフでスペイン出身のジョアンさんと奥様でアメリカ人のジョーさんがラベンナで経営する 『ガウディ』 は、田舎町の食堂で食べるような家庭料理が味わえる店だ。
店名の 『ガウディ』 とは、バルセロナ市にそびえる不思議な曲線の鐘塔で有名な 正家族教会(サグラダ・ファミリア)を設計したことで有名な、スペインが誇る建築家アントニ・ガウディにちなんだもの。ジョアンさん夫妻はバルセロナ市で10年間にわたり飲食店を経営した経験があり、大好きな街バルセロナ、そして大好きな建築家への熱い思いをこめ、2007年1月にこの住宅地に開店した。スペインの小さな町で食堂を営む家庭で育ち、フランス料理などいろいろな分野や無国籍料理に挑戦してみたというジョアンさんが行き着いたのはやはり母国スペイン。今までの経験を活かしつつも、やはり子供の頃に味わった家庭料理をこよなく愛し、ジョーさんの娘の住むバンクーバー
BC に近いシアトルで独自のスペイン料理を開拓しているといったところだ。自らファーマーズ・マーケットへ出向き、できるだけオーガニックの素材を吟味し、オリジナルのレシピ作りにも力を入れている。
バルセロナは曲線を多用したアールデコ調の建物が並ぶなど、いわゆるスペインのイメージとは異なった独特の雰囲気をもつ街だそうで、同店もアールデコ調のステンドグラスをポイントにしてバルセロナの雰囲気を出し、淡い黄色とブルーを基調にまとめられている。入り口を入ったところには、カクテル・ドリンクなども楽しめる「バル」(スペイン語で「バー」のこと)のようなコーナーがあり、まずここでスペインから輸入した各種ワインやサングリア、カクテル(グラスで$8〜9から)をひっかけるのもよさそう。スペインに長く住んでいたジョーさんが作ってくれるスパニッシュ・カクテルもおすすめだ。アルコールの苦手な人には、ライムジュースと砂糖とミネラルウォーターをシェイクしたライム・スカッシュ(Lime
Smash:$5)などがおすすめ。
「バル」には、スペイン風小皿料理タパス(Tapas)がつきものだが、おすすめは何と言ってもトルティーヤ(スペインの家庭料理の代表格のオムレツ料理)。 同店では
『Pastel de Tortilla』($6.25)と言うだけに、卵を2層に焼いた中にほうれん草とベル・ペッパーをサンドし、切り口がまさにパステルカラーだ。スペインの代表的ソースというニンニク風味のこってりしたマヨネーズ、「アリオリ・ソース」をたっぷりつけて食べてみよう。また、自家製の北スペイン風生ソーセージ
『Chistorra(チストーラ)』 もぜひ試してみたい一品だ($6.75)。保存料を使わないので塩気が強いが、クミンやパプリカの香りも効いていて、アルコールととても合う。同店では約20種類のソーセージをすべて手作りしているそうで、季節や気分でどのソーセージを作るかが決まる。
夫妻がメイン・コースとして選んでくれたのは、まず 『Empredat(エンプレダット)』 という豆サラダ($6.75) 。ガルバンソ、ブラックビーンズ、トマト、きゅうりを、オリジナル・ドレッシングで和えたこの一品は、シラントロが効いていて、夏にぴったりの味だ。軽めの酸味がさわやかで、いくらでも食べられそう。
そして、やはりスペインと言えばパエリア!代表格の 『Paella Mixta』(1人前:$19.75)は、ムール貝・アサリ・野菜・ウサギ肉・鶏肉にスペインから輸入されたサフランがたっぷり炊き込まれ、サーブされたとたんにテーブルに香りが広がる。各家庭にオリジナルのレシピがあり、家族が集まる時などに出されるパエリアは、スペイン人にとっては郷愁を誘い、家族を思い出させるもの。ジョアンさんのパエリアはそんな「おふくろの味」を目指しているそうで、素朴で美味しい。イカ墨で炊く
『Paella negra(黒パエリア)』 も同価格で人気があるそうだ。
デザートに選んでくれたのは 『Bien Masabie(ビエン・マサビエ)』 という、アーモンドクリームをはさんだケーキと、ココア味の
『Copa Gaudi(コパ・ガウディ)』 。“Copa” はスペイン語でコップのことで、カクテルグラスにチョコレート・ムース、スポンジ・ケーキ、生クリームを層にして、ココアパウダーのデコレーションで
『gaudi』 の文字を冠した同店のオリジナル。いずれにしても、スポンジ・ケーキのぎっちり詰まった食感が素朴で、これもまた家庭で作られたような懐かしさがある。(各種デザートは$7前後)
毎週水・木・金の午後4時から午後9時にはハッピー・アワーがあり、カクテルが低料金で楽しめる。肩肘張らずに楽しめるスペインの家庭料理を味わってみよう!
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