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「スペインのイメージは?」と聞けえば、まず人々の口にあがるくらいに象徴的で人気のある民俗芸能フラメンコ。カンテ(Cante:歌)とバレ(Baile:踊り)、そしてトーケ(Toque:ギター)が一体となった芸術だ。
15世紀頃にインドを出発したジプシーの一部が、長い放浪の末、当時はアラブ民族に占領されていたスペイン南部アンダルシア地方に定住し始め、ジプシー音楽とアラブ音楽が、同地方に古くから続く音楽と文化に融合し、徐々に発達してきたものが、フラメンコと言われている。西洋の中にありながら、とても東洋的な色彩を持った独特な旋律が特徴で、リズムやメロディの形式はおよそ50種類あるそうだ。踊りが入ったスタイルが一般的のように思われているが、中心はあくまでも心の叫びを表現した歌。放浪民族の日々の嘆きや夢、はかない希望、恋の感情などを歌詞に託して歌い継がれているからだ。そのスタイルも多様な発展を見せ、現在はギターのみの演奏もあれば、他の音楽や芸能とのコラボレーションもある。そのようにして長い歴史の中で育くまれてきたフラメンコは、今日、スペインの一地方の民族舞踊としてだけでなく、国際的にもレベルの高い舞台芸術として評価されている。最高潮には
「オレ!」の掛け声が飛び交い、舞台と観客席が一体となって盛り上がる情熱的な芸術だ。
ここシアトルにもフラメンコに触れる機会がたくさんある。代表的なものをご紹介しよう。


フラメンコ歴40年以上のダンサーであり歌手でもあるルビーナ・カルモナさんが主催する教室。 『Flamenco Arts Northwest(FANW)』
という団体を作り、フラメンコの普及に努めているシアトル・フラメンコ界の中心人物だ。 カリフォルニア出身のルビーナさんが初めてスペインに渡りフラメンコの歌と踊りを勉強したのが1965年。その後、夫となったフラメンコ・ギタリストのマルコスさんと何度もスペインに渡り修行し、スペインのフェスティバルなどにも出場する本格派。アメリカ各地で公演・教室を主宰した後、1998年からシアトルを拠点にしている。クラスや公演の詳細は公式サイトにて。

スペイン・バルセロナ出身のフラメンコ・ダンサー。幼い頃からフラメンコの踊りを中心に歌やギターも学び、その後移り住んだメキシコでダンサーとして多くの公演で経験を積む。シアトルに移り住んだ後も、ダンスを教えたり、いろいろなグループと公演を行ったりと、幅広く活躍している。問い合わせはメールにて。

フラメンコ・ダンサーである妻のルビーナさんと前述の 『flamenco Arts Northwest(FANW)』 という団体を作り、フラメンコの普及に努めているギタリスト兼ギター講師。カリフォルニア出身のマルコスさんは、若い頃にスペインに渡り、フラメンコ・ギターを修行。ルビーナさんと一緒に何度もスペインに渡り、たくさんの有名なダンサーたちの伴奏も務めたり、フェスティバルに出演したりして活躍してきた。現在はシアトルに在住し、多くの生徒を抱え、フラメンコを広めている。クラスや公演の詳細は公式サイトにて。

ボストン出身で10代にフラメンコに夢中になり、スペインに渡ってギターを学ぶも、その後帰国し医師となる。フラメンコを演奏しながら、好きな木工が高じて、ギターを作ることを学ぶ。1991年からシアトルに移り住み、フラメンコ・ギタリストならびにギター製作職人としても活躍している。各所での演奏、個人クラスの情報は公式サイトにて。


ダンサー・ルビーナさんとギタリストのマルコスさんの主催するフラメンコ団体。1960年代に初めてスペインに渡ってフラメンコを学び、スペイン国内やアメリカで40以上年プロとして活躍してきた2人は、1996年に同団体を設立。教室を主宰するとともに、上級生徒たちがグループを結成し、各所で公演を行うなど、ノースウェストでのフラメンコの総合的な普及を目指し、精力的に活動している。詳細は公式サイトにて。

フラメンコ・ギタリストであり、ギター職人でもあるマリオ・アマーヤさん。質の高いフラメンコ・ギターとクラシック・ギターを製作・販売している。詳細は公式サイトにて。

メタル・バンドのギタリストからフラメンコに転身したエリックさん、ギリシャ出身のボーカリスト、バシーリさん、ダンサーのエンカルナシオンさんのフュージョン・フラメンコ・ユニット。ギリシャの歌を取り入れたり、最近ではマドリッド在住の日本人フラメンコ歌手・大岡慶子さんをゲストに迎えたりするなど、シアトルを舞台に幅広くユニークな活動をしている。詳細は公式サイトにて。
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