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米国北西部の就職状況: Nisso America
 
Nisso America, Inc.
副ディレクター 浜崎日菜子氏


110 110th Avenue NE, Suite 635
Bellevue, WA 98004
www.shigotosagashi.com
www.kikokugo.com

米国北西部で日本人が就職している企業の特徴を教えてください。
北西部地域について言えば、日本への窓口になりますので、日本企業が顧客に含まれる輸出入関連の企業や業種が多いです。またボーイング社の工場がありますので、航空機関連メーカーも多く、日本人のエンジニアが活躍しています。

全体的には、日系企業を見てみると、アメリカにある日系企業の中でも日本本社や日本にある関連会社との業務上の関連が密な企業の場合、 込み入った内容の連絡を日本にいる担当者と頻繁にやり取りする必要があります。そのため、営業職、事務職、または技術職など、さまざまな職種でバイリンガルであることが必要とされています。

また、アメリカ国内の日系企業や日本人向けにサービスを提供している企業の場合には、日本語でのカスタマー・サービス、日本で製造した製品をアメリカ国内で販売する場合には日本語から英語への マニュアルの翻訳業務などでバイリンガルが必要とされます。一方、同じ日系企業でもアメリカ国内で商品を製造し、アメリカ企業やアメリカ人向けに提供している企業では日本の本社や日本の関連会社と頻繁に連絡を取り合う必要もなく、顧客との会話も全て英語となるため、バイリンガルを採用する必要性は低いようです。名前を聞けば日本人なら誰もがすぐ日系の会社だと分かるような名前の知れた大手の会社でも、アメリカ国内で現地法人として製造と販売を行っている会社であれば、社員がほとんどアメリカ人で日本語は全く使われていないといったところもあるようです。ですから、日系企業というだけで全ての企業がバイリンガルを必要としているとは言えないでしょう。アメリカで働く日本人の中には英語が堪能な日本人も少なくないので、日本とのビジネスを展開しているアメリカ企業でも通訳・翻訳といった職種で採用されることは難しいようですが、日本のビジネス・習慣・文化に通じ、日本での実務経験のある方が、セールスやマーケティング分野で採用されることはあるようです。


日本人に求められている資質とはどのようなものでしょうか。
アメリカ企業が日本語と英語のバイリンガル、あるいは日本のビジネスに精通した人を採用したいという場合には、顧客が日本人であるか、今後開拓していく市場が日本ということで、ビジネスで使える英語・日本語の語学力と日本のビジネス・市場に関する知識・経験を求めています。在米の日本企業の場合には、上記の顧客に向けての対応の他に、日本の本社・支社との連絡が含まれます。日本で働く人の中にも英語が堪能な人が増えてきていますが、やはりビジネスで使われる日本語がきちんとできる人がいると、日本側の担当者・顧客は言葉の心配をすることがなく、安心して取引ができます。また、日本とのやり取りだけではなく、アメリカからアジア、ヨーロッパ、南米など、世界中にいる日本人の担当者・顧客と連絡を取り合う場合もあります。メールや電話など、顔が見えないコミュニケーションの場合は特に、日本の文化を知り、共通の言語を使えるということが強みになります。


ワシントン州は不況だといわれますが、現在の日本人の就職状況はどうでしょうか。
1980年代後半から1990年代初頭のシアトル地域には約160社の日系企業がありました。当時は日本語がある程度使えるだけでも大きな利点となり、日系企業をはじめ日本と取引のあるアメリカ企業、または日本人をマーケットとしたサービス産業での就職の機会が多く、 日本人の就職の状況は大変よかったようです。

しかし、1990年代中期に始まった日本のバブルの崩壊とともに、日系企業の撤退や日本への輸出の縮小などが重なり、現在シアトル地域にある日系企業の数は約半分となってしまいました。そのため、シアトル地域における日本語・英語バイリンガルの需要は、よほど高度なバイリンガルである、かつその他のスキルがない限り低迷しています。また、アメリカ企業が日本だけでなく中国などとのビジネスを拡大していることや、日本も過去にはワシントン州から輸入していた木材や農産物などを中国からより低価格で輸入していることで、 ワシントン州と日本のビジネス関係が昔ほど密接ではなくなっていることも、日本人の就職状況に影響しています。

このような理由から、現在のシアトル地域での就職状況は日本人にとってはいい状況とは言えません。しかし、景気には常に波がありますので、シアトルと日本の景気が上向きになればこの状況も改善されると思われます。その時に備え、"日本語が使える" というだけでなく、ビジネスで通用する日本語と英語を身につけることはもちろん、仕事で使えるスキルを強化されるとよいでしょう。


日本ではいわゆる「学生の二極化」が声高に報じられていますが、日本人留学生にも同様の傾向が見られますか。
弊社の就職カウンセリングやセミナーでお会いする留学生は、就職への意識が比較的高い方だと思います。しかし、こういった留学生に聞いてみると、周りにはまったく就職活動をしない留学生もいるとのことです。日本のある人事担当者の方がおっしゃっていましたが、就職への心構えが整い、準備ができているかで、内定か不合格かの差が大きく開くとのこと。「アメリカで働きたい」「日本で働きたい」と口で言うだけでなく、情報を集め、セミナーや就職フェアなどに積極的に参加をしている学生は、そこからたくさんのことを学び成長しますので、何もしない学生とは自然と差がついてしまうと思います。


現在、日本では売り手市場と言われますが、留学生を対象にした場合のアメリカの企業(日本企業に限らず)の採用状況はいかがでしょうか。これまで、または昨年とはどのような違いがありますか。
技術・理系学生にはアメリカで就職する可能性はありますが、文系学生に関しては去年も今年も非常に難しいと思います。しかし、どちらにせよ、日本語ができること以外にアピールできるものがなければ、就職は厳しいと思います。去年の H-1B ビザ取得の状況を見て、今年はビザのサポートが必要な新卒については採用を見送ることを決めたという企業の話も聞きました。これまで以上に在学中からの準備が必要とされている時期に入っていると思います。


貴社が日本での就職を希望する学生のために開催するジョブフェアの特徴を教えてください。
情報不足・距離と時間による不便さという、留学生が持つ物理的なハンデをなるべく軽減し、より自分に合った企業を見つけられるようにすることが弊社の使命と考えています。従いまして、就職相談や履歴書の添削を始めとするサポートから、企業選びや選考段階での企業とのやり取りのサポート、オンライン面接、筆記試験の実施などを行っています。

昨年はワシントン州、オレゴン州、バンクーバー BC からの学生が中心でしたが、今年は新しく支店を開設したカリフォルニア州を始め、より広い地域からの申し込みがあります。正規の留学生、交換留学生、短期プログラムの学生などさまざまですが、語学学校に1年通学してから正規留学をしている留学生もいますので、日本の新卒よりは1〜2歳高めの23〜25歳が多いです。参加企業はメーカー系の企業が多いですが、技術系はもとより、海外営業やマーケティングなど、他幅広い分野で文系の留学生の活躍も期待されています。参加企業からは当ジョブフェアで面接した留学生が内定し、入社に至る確率が高いとの評価をいただいています。
 
 

日本の就職システム
一斉に就職活動を始め、一斉に入社する
独特のシステム

アメリカでの就職
「必要な時に必要な人材を」
あくまで個人ベースのシステム
日本人留学生の就職状況の変遷
DISCO International, Inc.
College Marketing 担当 横田梢氏

アメリカの移民法
アメリカで外国人として働くには
移民法の基礎知識が必要

日本人留学生の就職状況
Microsoft Corporation
日本戦略オフィス所長 藤原正敬氏
アメリカ国内のジョブ・フェア
シアトル・ボストン・ニューヨーク・
ロサンゼルスのジョブ・フェアをチェック
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