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草野 真樹さん
ライセンス・エージェンシー勤務
2003年3月:日本の大学を卒業
2003年4月:広告代理店に就職
2006年9月:退職し、1年間の留学プログラムでワシントン大学に留学
2007年8月:日本帰国、再就職
大学ではマスコミ学を専攻し、テレビ CM の制作を経験をしたことで、クリエイティビティを使ってメッセージを届ける仕事にやりがいを感じ、広告代理店に就職することを決めました。また、チームで1つの目標に向かって新しいことを作っていくことに達成感を感じたことも、広告代理店で働く決め手となりました。
実は、「3年働いたら留学する」と、最初から自分で決めていました。それは英語ももちろんですが、海外での生活経験が必ず人生においてプラスになると思っていたからです。働いてからの留学であれば日本と海外のビジネスのやり方の違いも学べるとも思いました。そして、20代での留学であれば再就職もそんなに難しくないだろう、広告の仕事を続けるにしても必ず留学がプラスになるだろう・・・そのあたりはわりと軽く考えていました。具体的なきっかけとしては社会人1年目の夏、1冊の留学誌を見た時です。「シアトル・マリナーズでインターンをした日本人」という見出しが目に飛びこんできました。野球歴20年で筋金入りの野球好きの私はすぐに「これだ!」と思い、シアトル行きを決めました。不思議と迷いはなく、この機会を逃すと絶対に将来後悔すると思ったのを覚えています。当時交際していた彼女に「留学したい」と話した時、快く賛同してもらいました。その後、彼女も自分で考え、「私も留学をして違う文化を学びたい」ということを言ってくれました。彼女にとっては愛着ある仕事を辞めるというのはすごい決断だったと思います。そして留学前に入籍し、2人で一緒にシアトルに留学をしました。
はい、考えていました。留学の目的は英語の習得とアメリカの文化・習慣・ビジネスを実体験すること。その経験を日本でいかして働きたいと思っていたので、日本で再就職するつもりでした。
日本での再就職の準備は帰国の2ヶ月前くらいから始めました。最初の1ヶ月は履歴書の作成と職務経歴書の準備に充てました。職務経歴書は日本語版と英語版を作り、アプローチする業種によって少しづつ内容を変えるようにしました。そして帰国後の1ヶ月前くらいから再就職する企業の公式サイトの採用ページを調べ、募集をかけているようであれば必要書類を準備し送付しました。その時は添え状をつけて「現在留学中で、今月末に帰国予定です」というコメントをいれました。また、企業の公式サイトとは別に、転職サイトにも履歴書と職務経歴書をアップしました。現在、日本ではキャリア・コンサルタントという、いわば転職のプロフェッショナルが転職希望者の相談にのり、希望企業とのマッチングをサポートしてくれるシステムがあります。私はそんな転職サイトを通じてキャリア・コンサルタントとコンタクトを取り、帰国後に面談してもらえるようアメリカにいる時から予約を取り付けていました。早めにアポイントをとっていたおかげで、日本に帰国してすぐにキャリア・コンサルタントに相談し、転職活動をスムーズに進めていくことができました。転職コンサルタントは採用が決定すれば企業から成功報酬を受け取ります。企業側から見ると、転職コンサルタントを使ったコストはけっこうなものになるそうなので、やみくもに転職コンサルタントに頼るのも考えものだと思います。就職したい企業が具体的に決まっていたら、その企業のウェブサイトから応募する方が、企業側のコストを抑え、熱意も示せると思います。バランスよく転職活動することをお勧めします。
草野さんが利用した転職サービス。「両社のサービス内容に大きな違いはない」と感じたそう。
en転職コンサルタント
consultant.en-japan.com
eキャリアFA
www.ecareerfa.jp
サービスの流れ:
1) 履歴書と職務経歴書と希望職種を、サイト上で登録。
2) その内容に興味を持った転職コンサルタントから「スカウトメール」というメールが届く。
3) コンサルタントと直接会って相談し、アプローチする企業を決定し、転職活動を進めていく。
良かった点:
・転職コンサルタントは転職のプロなので、適切なアドバイス(面接のノウハウや業界情報)をもらえる。
・自分の進みたい方向性を再確認できる。
・「非公開求人」に応募をかけることができる。
※「非公開求人」とは会社が公募していない求人。転職コンサルタント独自のパイプで、希望企業にアプローチをかけることができます。
再就職といっても、前職からのキャリア・アップと、全くのキャリア・チェンジの2種類があります。私は両方で転職活動をしていましたが、キャリア・アップの場合は留学経験よりも前職での経験の比重が重く、キャリア・チェンジの場合はビジネス・レベルの英語力が本当にあるのかという点を重視していると感じました。これは具体的には TOEIC の点数です。数字主義と言ってしまえばそれまでですが、企業側も入社前は TOEIC の点数くらいしか判断材料がないのですから、致し方ないでしょう。また、再就職の場合、企業は通常、即戦力を求めます。その分、キャリア・チェンジはキャリア・アップよりもハードルが高いと思いますが、ビジネス英語力がそのハードルを越える1つの武器になると思います。私自身も結果的にキャリア・チェンジをしましたが、決め手の1つにビジネス英語力があったことは間違いありません。
帰国前は物理的な足かせがあります。希望する企業の応募の締め切りが帰国の2ヶ月以上前だった場合、履歴書が通っても面接会場に行くことができません。電話で面接を帰国後にしてくれるようお願いしても、企業はなかなか了解してくれません。再就職の場合、帰国のタイミングと企業の募集のタイミングが必ずしも一致しないのは悩ましい部分だと思いました。帰国後は留学自体が足かせになることはありませんでしたが、面接官には「なぜ前の会社を辞めたの?」と、必ず聞かれました。逆に言えば、しっかりと目的をもって留学をし、その目標通りに留学生活を過ごせば留学自体が足かせになることはないと思います。
現在は外資のライセンス・エージェンシーで営業の仕事をしています。具体的にはヨーロッパやアメリカのキャラクター・人物・ブランドの著作権や商標権を扱う仕事で、その権利を映像・玩具・アパレルなどの商品化・企業販促・イベント・PRの実施までつなげていく仕事です。日本の企業と海外のコンテンツをつなぐパイプ役としての役割が求められるので、留学した経験はとても役に立っています。業務上では契約書などの書類は全て英語ですし、海外からのお客様が来日する際には英語でのプレゼンテーションもあります。また、企画の面では海外の文化の要素をキャンペーンやイベントに取り込むこともできるので、提案に幅を持たせることができるのも、留学をしていなかったらできなかったと思います。
留学を振り返ってみて、一番悩んだことは、「会社を辞める」という決断をすることでした。新卒で入社し、育ててもらった会社への恩もあり、同期・先輩・上司などお世話になった方もたくさんいました。しかし、「今の会社でやれること」と「自分が将来やってみたいこと」のギャップを私なりに考え、「今留学しないと絶対に将来後悔する」という思いに強くかられ、辞める決断をしました。社会人になってから留学を考えておられる方々へのアドバイスとしては、辞めると決めたらなるべく早く上司に告げてしまうことだと思います。私の場合、留学の半年前に退職することを告げたので、引継ぎなども比較的スムーズで、円満に退職することができました。留学中のアドバイスとしては、海外での文化・習慣を数多く経験し、多くの友人を作ることが一番だと思いますが、再就職を視野に入れた場合、ビジネス英語の地道な勉強(特に TOEIC)は最低限しておいたほうがいいと思います。また、留学後の再就職活動では、留学した経験が希望する企業にとってどんなメリットを生むのかということを深く考えることが必要になってきます。企業側から見たら、私が留学していたことは関係なく、「必要な人材かどうか」だけを見ています。だからこそ、その企業が求めている人物像を探り、そのニーズに対し自分の留学経験がいかせそうだったらその話をすればよく、前職の経験の話がマッチしそうならその話をすればよいでしょう。理想としては、前職と留学の双方の経験から得た話をすると、面接官からの質問への回答に深みが出て良い結果が出るのではないかと思います。最後に、「留学」と一口に言ってもさまざまなケースがあると思いますが、「今の状況から逃げ出したい」といった現実逃避の留学ではなく、ポジティブな理由で留学を希望するのであれば、その想いを最大限大切にして挑戦してみることを強くお勧めします。
日本の就職システム
一斉に就職活動を始め、一斉に入社する
独特のシステム
アメリカでの就職
「必要な時に必要な人材を」
あくまで個人ベースのシステム
日本人留学生の就職状況の変遷
DISCO International, Inc.
College Marketing 担当 横田梢氏
アメリカの移民法
アメリカで外国人として働くには
移民法の基礎知識が必要
日本人留学生の就職状況
Microsoft Corporation
日本戦略オフィス所長 藤原正敬氏
アメリカ国内のジョブ・フェア
シアトル・ボストン・ニューヨーク・
ロサンゼルスのジョブ・フェアをチェック
1年の留学後に日本で就職・1
飲料品メーカー 吉井晶子さん
米国中西部・南部の就職状況
Creo Consulting
就職コンサルタント 永岡卓氏
1年の留学後に日本で再就職・2
電機メーカー 松浦みかさん
米国北西部の就職状況
Nisso America, Inc.
副ディレクター 浜崎日菜子氏
1年の留学後に日本で再就職・3
ライセンス・エージェンシー 草野真樹さん
大学院卒業後にアメリカで就職
Calpis USA 中川勝城さん
日本人留学生へのアドバイス
ワシントン州認定ソーシャル・ワーカー 角谷紀誉子先生
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