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今年で姉妹都市提携50周年を迎えるシアトル市と神戸市でならではの展覧会
『Japan Envisions the West 〜日本が夢見る西洋』 が、今年10月11日から来年1月6日までシアトル美術館で開催される。この展覧会で公開されるのは、南蛮美術(なんばんびじゅつ)と紅毛美術(こうもうびじゅつ)の分野で世界的に有名な神戸市立博物館の重要文化財2件を含む所蔵品142件と、シアトル美術館の所蔵品20件。これらの作品はポルトガルとスペインの影響を受けた南蛮美術が制作された1540年代から17世紀前半、1639年から始まる鎖国時代の美術の中から特にオランダ人が居住した長崎と蘭学が発達した江戸で紅毛美術が生まれた鎖国時代(1639年)、そしてアメリカから黒船で到着したペリー提督によって鎖国時代が幕を下ろした1853年までという約3世紀にわたる期間に制作されたものだ。日本国外での展示は今回が初めてとなる絵画・版画・地図・陶磁器・漆工・金工・ガラス工芸・皮革・織物の各分野からの名品を通し、この国際展覧会は16世紀から19世紀にかけて日本が西洋美術と文化をいかに受容し、統合し、変容させていくプロセスの中で、日本の芸術家たちが西洋をいかに日本の美意識の中に昇華させていったかに迫る。
シアトル美術館のミミ・ゲイツ館長は、「この展覧会が日本の豊かな芸術文化に対する理解を深め、文化交流の歴史を鋭く洞察するものとなることを切に望みます」と語る。神戸市と姉妹都市関係にあるシアトル市だからこそ実現できたこの貴重な展覧会を見逃す手はない。
| 会場 |
シアトル美術館 Seattle Art Museum
1300 1st Avenue, Seattle, WA 98101
Phone: (206) 654-3100
www.seattleartmuseum.org |
| 開催期間 |
前期:2007年10月11日(木)〜2007年11月25日(日)
後期:2007年12月1日(土)〜2008年1月6日(日)
※11月27日(火)〜11月30日(金)は展示品の入れ替えのため閉鎖 |
| 開館時間 |
火〜水・土 10am-5pm
木・金 10am-9pm |
| 休館日 |
月曜 |
| 入場料 |
大人$15; シニア$12; 学生&子供(13-17歳)$9; 12歳以下無料 |
| 主催・企画 |
シアトル美術館 |
| 企画協力 |
神戸市立博物館 |
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神戸市と言えば、瀬戸内海に面した風光明媚な地形と、古くから中国・朝鮮半島と貿易を行い、1868年(慶應3年)の開港以後は国際貿易港として発展した港を持つ国際都市として知られている。1995年1月に起きた阪神・淡路大震災では大きな被害を受けたが、2年後には港施設を復旧させ、2006年の神戸空港開港や医療産業の中心として発展しようとしている。2007年にはフォーブス誌の 『The World’s Cleaneste Cities』 で25位に選ばれた。
その神戸市内の旧居留地にある京町筋に面した神戸市立博物館は、神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館が統合して1982年に開館。現在は国宝1件21点、重要文化財7件76点を含む約4万点を所蔵しており、南蛮美術と紅毛美術の所蔵品は世界的に有名。南蛮美術とは16世紀後半から17世紀初期にかけてポルトガルとスペインの美術・工芸品に影響を受けた美術品のことで、今回の展覧会でも展示される重要文化財の泰西王侯騎馬図(たいせいおうこうきばず)などがよく知られている。これらの南蛮美術は、未知の技術を学び、世界に視野を広げようとする日本を象徴するビジュアル作品と言えるが、その逆の現象として、西洋人は磁器や漆器に見られる日本の技術と異国情緒に大きな魅力を見出すことになった。日本の工芸職人たちは新しい市場である西洋に向けて日本情緒を漂わせた作品を輸出する一方で、国内に向けて西洋風の作品を生み出し、2つの世界の架け橋となったのである。そして、17世紀後半から19世紀前半にかけての鎖国時代には、蘭学が発達した江戸で、唯一通商関係にあったオランダの美術に影響を受けた紅毛美術が生まれていく。その代表的作品も今回の展覧会に登場する。

国際シンポジウム
11月30日(金)と12月1日(土)の2日間にわたり、この展覧会に関連して国際シンポジウムが開催される。歴史と美術史の分野の第一線で活躍する日本・オランダ・アメリカの研究者6名が、1540年代から1860年代の日本の歴史・芸術・文化を論じる。参加は無料。
【日時】
2007年11月30日(金)7pm-9pm
2007年12月1日(土) 10am-5pm
【会場】 シアトル美術館 Plestcheeff Auditorium
【参加費】 無料
【予約】 シアトル美術館 Box Office 電話 (206) 654-3121
【パネリスト】
イリノイ大学日本史教授 ロナルド・トビー (Ronald P. Toby)
神戸市立博物館主幹 岡泰正
神戸市立小磯記念美術館主任学芸員 成澤勝嗣
ライデン大学美術史教授 クリスティアン・ヨルグ(Christiaan J.A. Jorg)
目白大学メディア表現学科教授 小林頼子
バークレー大学美術史・宗教学準教授 ミア・モチヅキ(Mia M. Mochizuki) |
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