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ローカルの食材を使うシェフたちボセル市の概要と歴史
 
シアトルの北東約20マイル(約32キロ)にあるボセル市は、1870年代に入植した白人が長年にわたりネイティブ・アメリカンが住んでいた自然豊かな土地を開墾して作った町。現在はキング郡とスノホミッシュ郡の両方にまたがる郡となり、大企業のオフィスが次々と登場し、1990年代初期のベッドルーム・コミュニティというステータスから、雇用・生活の場に変貌を遂げた。

ボセル市南部の中心である2ブロックほどの小さなダウンタウンには、「市外にまで行くのはちょっと」という地元シニア向けのような家具店・靴修理店・衣料品店など小さな小売店や、アメリカ料理・タイ料理・メキシコ料理・インド料理などのレストランやカフェが数軒並ぶ。そこから数ブロック離れると、カフェ・ラドロとリオンズ・デンというカフェもある。市北部の中心は I-405 の26番出口周辺のキャニオン・パーク。カントリー調のショップが集まったカントリー・ビレッジという田舎の風情漂うモールのほか、レストランやスーパーマーケットなどのチェーン店が並ぶ。

ボセル市の歴史を歩いてみるなら、まず市南部の中心である小さなダウンタウンへ行ってみよう。重要な建物や芸術作品はすべて数ブロック内におさまっているので、それほど暑くない晴れた日に散歩感覚で歩くのにおすすめだ。人通りも多くなく、夏には色とりどりの花が咲き、小さな町ならではの良さを感じさせてくれるだろう。


概要(2000年国勢調査)
人口 30,150人(7,928世帯)
※ボセル市の2007年5月調査では30,910人
※シアトル市 563,374人
面積 12.09平方マイル (31.2平方キロ)
住民年齢中央値 36歳
世帯年収平均 $59,264
持ち家 8,105軒
借家 3,818軒
人種 白人 87.3%、アジア人 6%、ヒスパニック/ラテン系 4.4%、黒人 1.7%、その他 1%未満
雇用数上位10位 AT&T Wireless、ATL Ultrasound、Washington Mutual、Matsushita、Seattle Times、ICOS、Puget Sound Energy、Allstate、Phillips Electric、Home Depot


歴史
沼地と森林に覆われていた自然豊かなこの地域は、1870年代に白人が入植するまで、“stash-RAHBSH”(“Willow People” という意味)と称するネイティブ・アメリカンの部族の居住地だった。彼らは “hah-chu-AHBSH” 、または “People of the Lake” と呼ばれるグループとドゥワミッシュ族に属するサブグループで、レイク・ワシントンの北端を流れる川(後の Sammamish River)沿いを永住の地とし、シーダー(ヒマラヤスギ)で作ったロングハウスを建て、湖や川からとれる魚や水鳥などの動物、そしてワパト(ジャガイモのような食材)やベリーなどを食べて暮らしていたという。

ネイティブ・アメリカンと合衆国は、1854年に「ネイティブ・アメリカンが現金3万2,500ドル、保留地、猟場・漁場へのアクセスと引き換えに合衆国に土地を明け渡す」協定、その翌年に「残る部族が保留地に移住する」協定を結んだが、1856年に衝突。特にニスカリー族のレシャイ族長は協定に署名していないと主張して保留地での監禁に激しく抵抗し、1856年1月26日のシアトル攻撃を指揮したとされる。ネイティブ・アメリカンと合衆国の戦争はその後約4年間にわたり続いた。

1870年代初期:
後にボセル市となる地域に白人が入植を開始。カナダ人の製材業者、ジョージ・ブラケット(1842-?)が森林を伐採して製材業を開始。”Squak Slough”(現在のサマミッシュ・リバー)に蒸気船の停留所が作られた。1876年までに8家族が入植。1910年代初期まで、製材は地域経済の重要な位置を占めた。

1874年:
長さ44フィートの蒸気船 『Minnie Mae』 が、ユニオン・ベイ(後のワシントン大学建設地)から、後のボセル市とその他の地域を結ぶサービスを開始。

1884年:
この頃から地域住民の生活物資・金物・織物を販売する店が開業し始める。

1885年:
前出のカナダ人製造業者、ブラケットが80エーカーの土地をペンシルバニア出身のデビッド・C・ボセル(1820-1905)に売却。ボセルはその土地に建設した住居を旅館としても運営する。その後、この住居が火事で焼失すると、ボセル・ホテルを建設し、最初に建てた建物をゲールハルト・エリクセン(1860-1910)の妻に売却。

1888年:
ボセル市初の郵便局が開業し、前出のゲールハルト・エリクセンが初代郵便局長に就任。「ポスト・オフィスの名前を何にするべきか」と尋ねられ、「ここにはボセルという姓が非常に多いから、ボセルにしよう」と言ったというのは有名な話。ボセルの中心地のそばにあるボセル・パイオニア墓地(Bothell Pioneer Cemetery)には、ボセルという姓の人たちが多数埋葬されている。シアトル市の起業家、ダニエル・ハント・ギルマンとトーマス・バークがイサクア市の炭鉱とボセル市を結ぶ鉄道を建設。

1889年:
前出のデビッド・C・ボセル夫妻が、現在のボセル市となる80エーカーの土地の区画を提案。材木と屋根板の製造業が経済発展に大きく貢献する。当時、ボセル市のみならず、レドモンド市、ウディンビル市、イサクア市には水路でしか行くことができなかったため、長さ50フィートを超える漕ぎ舟、次には平底ヨット、そして最終的には蒸気船で、農産物などの輸送が行われた。人力で漕ぐ舟の場合、イサクア市とシアトル市の往復には10日かかることもあったという。シアトル市とボセル市を結ぶ乗客用の蒸気船は1日3本が運航していた。片道25セントの運賃は、当時の物価では高額だった。

1903年:
A.P. バロウズが初めての新聞 『Bothell Independent Newspaper』(後の 『Bothell Citizen Newspaper』)を発行する。

1908年:
ボセル・ホテルで火災が発生し、Main Street の建物5棟が焼失。ボセルで初めての銀行が開業。

1909年:
ボセル市がキング郡に併合され、正式に “Bothell” となった。当時の人口は約600人。初代市長にはデビッド・C・ボセルの息子、ジョージ・ボセルが就任。議会には同氏の親戚、A・F ・ボセルが任命される。

1910年代:
製材業は下火になり、大多数の工場が閉鎖。農業が製材業にとってかわる。これまで鉄道でシアトル市まで輸送されていた農産物がトラックで輸送されるようになる。

1911年:
4月11日に大火災が発生し、建物11棟が焼失。消防規則と消防署が作られるきっかけとなった。電動のホース運搬車が購入されたのは1916年。この大火災の後に建てられた建物は現在も Main Street に残っている。

1913年:
シアトル市からレイク・シティ、ケンモア市、ボセル市、エベレット市を結ぶ高速道路が完成。ケンモア市とボセル市間の4マイルには赤レンガが敷き詰められる(滑りやすいなど危険性があったため、後に舗装される)。自動車と高速道路の登場でボセル市は転機を迎える。

1917年:
レイク・ユニオンとレイク・ワシントンを結ぶ Lake Washington Ship Canal が開通し、レイク・ワシントンの水位が17フィートも下がったため、交通手段に船が使われることがなくなった。

1926年:
ボセル市の Main Street が舗装される。

1938年:
鉄道による乗客輸送サービスが終了。炭鉱が閉鎖されると貨物輸送量が激減したため、鉄道自体の運行が中止となった。線路が走っていたところは1971年に バーク・ギルマン・トレイル(Burke Gilman Trail)となった。

1950年〜1992年:
自動車と高速道路の改良により、ボセル市がシアトル市やベルビュー市、エベレット市などで働く人のベッドルーム・コミュニティとなる。1950年の人口は約1,000人だったが、1900年代の終わりには約2,5000人に膨れ上がった。

1990年〜:
ワシントン大学が最初のボセル・キャンパスをオープン。1992年にはスノホミッシュ郡のキャニオン・パーク(5.3平方マイル)の併合によりボセル市の面積が2倍に拡大。ボセル市はキング郡とスノホミッシュ郡の両方にまたがる市となり、スノホミッシュ郡で3番目に大きな雇用基地となる。2000年にワシントン大学がカスカディア・コミュニティ・カレッジとキャンパスを共有する現在のボセル・キャンパスをオープン。バイオテクノロジー産業やテレコミュニケーション産業などのハイテク企業がオフィスを設置し始め、雇用が増加。2004年の大統領選挙ではボセル市の全投票数のうち56.29%が、民主党から立候補したジョン・ケリー上院議員に投票された。2006年には人口が3万人を突破。2007年には FOX の人気テレビ番組 『American Idol』 で最終ステージまで残ったブレーク・ルイスが凱旋パレードを行い、野外劇場でのミニ・コンサートに約7,000人が集まった。



(情報提供)
ボセル市公式サイト www.ci.bothell.wa.us
Historylink.org www.historylink.org

ダウンタウン・カークランド





カフェ・ラドロ






キング郡図書館





4つの史跡がある "Park at Landing"



"Park at Landing" の屋外劇場






サマミッシュ・トレイル





ボセル市初の校舎





20の歴史的な出来事を結ぶ "Town-Gown Loop" で各所に置かれている石碑(全長2.7マイル)
 
 

ボセル市の概要と歴史
シアトルの北東約20マイルにある街・
ボセル市ってどんなところ?

Historic Walking Tour
小さなダウンタウンの歴史を
のんびり歩いてみよう

Campus Art Walk & Wetlands Walk
ワシントン大学ボセル校、カスカディア・コミュニティ・ カレッジのキャンパス内と周辺を歩く

Bothell Arts Council Walking Tour
ボセル芸術協議会推薦の
ウォーキング・ツアー

 
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