スノーボードと同じく人気の高いダウンヒル・スキー。子供からシニアまで幅広い層が楽しめるウィンター・スポーツだ。
ワシントン州のスキー・シーズンは例年11月下旬から3月末ごろで、ナイト・スキーができるところもある。シアトルから最も近いスキー場
『The Summit at Snoqualmie』 までは車で約45分〜1時間程度と、日帰りにも、平日仕事をした後のナイト・スキーにも便利。また、『Chrystal
Mountain』 や 『Stevens Pass』、『Mount Baker』 などの大型スキー場へも車で2〜3時間しかかからないので、日帰りや1泊程度でスキーを楽しめる。ほとんどのスキー場にはスキー・スクールがあり、子供用から大人用までレッスンを受けられる。また、託児所や幼児向けプログラムのあるスキー場もあり、小さな子供連れの方にも便利。
■歴史
紀元前の北欧で狩猟などの移動手段として発祥したと言われるスキー。初めて文献に登場するのは850年頃で、ノルウェーの戦争でスキー部隊が編成されたと記録されている。18世紀頃まで戦争時の移動手段として発達したが、18世紀中ごろよりスポーツとしてのスキーも行われるようになり、18世紀後半ごろにはノルウェーがジャンプ競技を開催。1891年にはスキーでグリーンランド横断に成功したノルウェーのフリチョフ・ナンセンがスキーの歴史や技術について著述した本を出版し、イギリスや中部ヨーロッパ諸国にもスキーが普及していく。そして、マチアス・ツダルスキーがウィーンでアルプス地方の地形にあったスキー技術を開発。このときツダルスキーによって、急斜面の多いアルプス地方で安全に低速で滑り降りる技術としてシュテム・ボーゲンが開発された。この後アルプス地方でアルペン・スキーが発達し、現在のダウンヒル・スキーができ上がった。
■ギア&ウェア
現在はカービング・スキー(Shaped ski)が主流。ここ何年もスキーをしていないという人には少し変わった形に見えるが、スキー・ショップなどで販売されているスキーはほとんどがこの形。ターンしやすいよう、スキー板の先端が太く、真ん中が細くなっている。たいていのスキー場ではスキー道具一式をレンタルできる。カービングスキーでは従来よりも短いものを選ぶとよいだろう。小さくターンしたい場合は160センチ程度、大きくターンしたい場合は170センチ以上と、滑り方の好みにあわせて長さを選ぶ。購入する場合はショップの人に身長を伝え、よく相談しよう。たいていのスキーショップではチューニングもしてくれる。
日本の一般的なウェアに比べ、ノースウェストで一般的に着用されているウェアはかなり地味。蛍光色を使った派手なものだとかなり目立つかもしれない。標高差が大きいスキー場では山頂とベースの天気が全く違うこともあるので、汗を吸い取りやすいインナー、ベンチレーション機能やウィンド・ストッパーのついたアウターなど、厚さや寒さ、吹雪などに対応できるようなものを選ぼう。寒いときにはネックウォーマーがあると便利だ。また、リフト券はウェアに装着できるようになっているので、日本のようなリフト券ホルダーは必要ない。
■TIPS
雪道を運転して行くことになるので、チェーンを必ず用意し、前もって装着の練習をしておこう。チェーンには金属タイプと非金属タイプのものがあるが、非金属タイプはそれほど力を必要としないので、少々金額は高めになるが、不安のある人はこのタイプを用意するとよいだろう。また、ジャッキや手袋、懐中電灯、牽引ロープなども必需品だ。
スキーをレンタルする際、ID や現金を保証金としてデポジットする場合があるので、用意しておこう。
■用語集
Avalanche なだれ
Average snowfall 平均積雪量
Binding ビンディング(バインディングと発音)
Boots ブーツ
Night skiing ナイトスキー
Poles ストック
Run コース
Shaped skis カービングスキー
Top elevation 頂上の標高
Vertical drop 落差