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旅行日誌
 

午前6時30分:
昨晩は夜中まで食べていたせいで寝苦しかったが、予定通り早起きし、甲板に出てみた。昨日は給仕長が「明日のビクトリアも快晴」と言っていたのに、どうやら曇っているような気配がする。午後7時、ビクトリアのウォーターフロントに到着した。今日は1日ビクトリアで過ごし、午後5時にシアトルに向けて出発するという予定だ。たまには違う朝ごはんを食べてみようと、ワッフルにトライしてみる。手のひらサイズで、アメリカにしては(いや、今はカナダか・・・)小さいが、これも注文を受けてから作るので、できたてのホヤホヤ。ジャムはブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーの中から1つ選ぶことができ、希望すればホイップクリームもつけてくれる。ジャムは甘くなくて、おいしい。これだけでおなかがいっぱになってしまったが、やはり朝食ビュッフェにも行ってフルーツを食べておく。

午前9時:
しばらくインターネットにアクセスしてメールをダウンロードし、必要なものに返信をする。

午前10時:
今日は午後1時にアフタヌーン・ティーの予約を入れているので、それまでに歩き回っておなかを減らそうと、早々に船外へ出ることに。今回は港に船がつけてあるので、ボートで渡る必要はない。船の出口でのセキュリティ・チェックを経て、陸に下りる。厳しい入国審査もなく(パスポートとクルーズカードを見せるだけ)、歩いてビクトリアへ。通常なら入国審査だけでイライラするというのに、なんと便利なことだろう。

港からビクトリアの中心地(かの有名なエンプレス・ホテル前)まではクルーズの乗客用の無料シャトルが出ているが、私と友人 K は運動不足を解消するべく、歩いていくことに。ビクトリアには何度も来ているが、秋に来たのは初めてだ。空はどんよりと曇り、地面は落ち葉に覆われている。海辺の散歩道を歩き、議事堂などの前を通り、30分ほどでエンプレスの前に着いた。エンプレスの斜め前ぐらいに建っている、ツーリスト・インフォメーション・センターへ。船内で書いたハガキを日本の両親に送ろうと思ったのだが、このセンターでは切手はまとめ買いしなければならないという。最寄りの郵便局が数ブロックしか離れていないことを教えてもらい、町を散策がてら郵便局で切手を買い、ハガキを投函した。

午後12時:
雨が降ってきたが、傘を持ってきていないので、アフタヌーン・ティーをするオーク・ビレッジまでタクシーで行くことにした。ようやくタクシーをつかまえ、オーク・ビレッジまでとお願いする。ここのタクシーは、走行距離ではなく、乗車時間でどんどんメーターが上がっていく。赤信号で停車している間にもメーターが50セント上がったので、いったいどのぐらいの値段になってしまうのだろうと不安になる。

午後12時15分:
「オーク・ビレッジの中心はここだよ」という場所でおろしてもらう。タクシー代はカナダ・ドル10ドルで済んだ。この距離を歩くとしたら、天気のいい日でないとかなり大変かもしれない。目標の THE BLETHERING PLACE はすぐに見つかった。予約時間の午後1時まで周辺の古本屋やワインショップを見て時間を潰すことに。古本屋では1930年代のコスモポリタン誌などがあり、内容から時代の変遷が感じられ、なかなかおもしろい。ワインショップではナナイモで訪れたチェリーポイント・ヴィンヤードでは売りきれていたワインを発見。しかし、陸で購入したドリンクはいったんクルーズで預けなくてはならないなど面倒くさいので、購入するのはやめておく(今になってちょっと後悔)。

午後1時:
THE BLETHERING PLACE は、シアトルで言えば Queen Mary のような、女の子ちっくなティーハウス(店内スペースはこちらの方がかなり大きい)。花柄のテーブルクロスなどが使われており、スタッフも花柄のドレスを着ている。目的のアフタヌーン・ティーのセットを注文すると、まずハウス・ティーがサーブされた。店頭にはかわいらしい紅茶茶碗が飾られているが、実際に使われるのは白いコーヒーカップのような厚手のカップ。ナイフやフォーク、皿も、味気ない普通のものだ。値段が1人 $16.95であることからして仕方がないかもしれないが、Queen Mary だって20ドルで茶碗はかわいいものを使わせてくれる。しかし、豪華な3段重ねではないものの、食事はおいしいものばかり。サンドイッチもスコーンもちゃんとしたもので、食べ切れなかったのが残念。ゴージャスな雰囲気を楽しむならここではカジュアルすぎるだろうが、値段もリーズナブルで、気軽に来ることができるという点で、ローカルたちに人気というのはうなずける。

午後2時30分:
できるだけ食べようとしたが、やはり今夜はクルーズ最後の晩餐を食べなくてはならないことを考え、少し残して終わりにする。帰りのタクシーはなかなか見つからず、友人 K とトボトボと雨の中を20分ほど歩くが、途中でようやくダブルデッカーが停まっているのを発見し、やっと中心地まで戻ることができた。さらに雨が強く降ってきたので、観光はやめて船に戻ることにする。タクシーで約10分、また10ドルで港に戻ることができた。

午後4時:
ようやく船に帰り着き、しばらく休憩。最後の晩餐までインターネットにアクセスする。念のためだが、船からインターネットにアクセスするのは非常にコストが高い。今回のクルーズでは1時間70ドルで、アクセスしている時間分だけ請求されることになっている。そのため、私はいったんアクセスしてメールをダウンロードしてはログオフする、という細切れなアクセスで、使用費を95ドルに抑えることができた。常時接続していたら、膨大な請求が来ただろう。

午後6時:
クルーズ最後の夕食を食べるため、マンハッタン・レストランへ。今日はカジュアルな日だ。

相変わらずバラエティ豊かなメニューで、5コースを選ぶのにしばし悩むほど。私のアペタイザーはメロンをプロシュートで巻いたもの、友人 K は生春巻きを選んだ。生春巻きは通常シアトルで見るものとはまったく異なるが、これはこれでおいしかったようだ。私の隣にすわっていた夫婦は、この頃になると私が食べ物の写真を撮影するのに慣れてしまい、自分たちの皿も撮影したらと差し出してきた。

私たちのウェイター、アレグザンダーは今日も自分が担当しているテーブルの間を縫うように動き回ってサービスに徹している。私たちと同席している、うるさ型の夫婦も彼には脱帽らしく、奥さんの方は「アレグザンダーはね、クルーズが終わったらうちに来ることなってるのよ」と冗談を言い出す始末。アレグザンダーも、「いいですねー、すてきなオファーをありがとございます」と軽く返しいる。

さて、最後の晩餐ということで、何か特別なことがあるのかと思っていたら、案の定、メインコースが終わったところでクルーズ・ディレクターのドリューがマンハッタン・レストランの2階から1階へ降りる階段にマイクを持って登場。電気が消え、「みなさん!今日でこのクルーズは最後です!セレブリティ・ファミリーもみなさんとお別れです。すばらしい食事を楽しまれたでしょう。そこで、今晩はシェフやソムリエ、そしてウェイターたちを改めてご紹介します!まずはお手元のナフキンを上に掲げて、入場するスタッフを出迎えてください!」というドリューの音頭で、乗客らはナフキンをくるくる振って、エグゼクティブ・シェフやパティシェからアシスタント・ウェイターまで、この食事に関係するスタッフが入場するのをにぎやかに出迎えた。

そして、階段にはシェフらが次々と登場し、乗客の拍手を浴びている。これだけの人たちがこの食事に関わっているのだなと感心すると共に、乗客と職員の一体感を作り出す仕事をするクルーズ・ディレクターの仕事も大変だなと感心する。

この後、私と友人 K は、ウェイターのアレグザンダーと記念写真を撮影。友人 K はこの写真がいたく気に入ったらしい。食後はクルーズ初日に見たアカペラ4人組のショーを観ることに。相変わらずすばらしい美声で、ショーの後は中年女性たちの人気者となっていた。続いて、男女2人組のアクロバティックなすばらしいショーが、予定通り開催された。Cirque Du Soleil をすぐそばで見ているかのような、すごい迫力。クルーズでこういったショーを観ることは予想していなかったが、もっと豪華なクルーズならどういうショーなのだろうかと想像が膨らむ。この2人組はこれまでのショーの中で最も人気があり、ショーが終わった後はスタンディング・オベーションで、大喝采を受けていた。

午後10時30分:
午後11時には部屋の外に大きな荷物を出しておかなくてはならないため、主なものはタグをつけたスーツケースに入れてしまわなくてはならない。買い物をしていないのでパッキングは簡単。私たちはキャプテンズ・クラブの人たちと一緒に優先的に下船できるというお知らせがドアの下から差し込まれていた。洗面道具など明日の朝に必要なものだけ残す必要があるので、小さいバッグを持ってきておくと便利。船は午後5時にシアトルに向けて出港しているが、動いているのも感じられないほど静かである。


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Victoria Clipper Terminal 朝ごはんは、できたてのワッフル。


落ち葉に覆われたビクトリア BC。


議事堂。




"THE BREATHERING PLACE" のアフタヌーン・ティー。


マンハッタン・レストランの2階から。



プロシュートや生春巻きなど、バラエティ豊かなメニュー。


ナフキンを振って、スタッフを出迎える


最後の日のスペシャル・デザート。
 
 
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