
ワシントン州太平洋岸のウェストポート。ワシントン州のサーフィンのメッカとしても知られ、釣りやレーザー・クラム狩りでも人気が高い。また、太平洋を見ながら週末を過ごすにもぴったりの場所に位置している。
と言うわけで、ジャングルシティのスタッフ(た)と(れ)の家族で、土曜の夕方から月曜の朝まで滞在する週末旅行を実行することになった。特に何をするというわけではなく、太平洋を見て、日ごろの疲れを癒そうというだけ。
さて、土曜の朝がやって来た。シアトルは快晴で暖かく、まさに旅行日和。(れ)は夫と息子の自転車を積んで、午後3時ごろにウェストポートへ向けて出発した。午後4時半ごろになって(た)が出発しようとしていると、(れ)から「ウェストポート一帯は、午後3時ごろから嵐のせいで停電しているそうですよ」という電話が・・・。車で2時間半とは言え、内海に面したシアトルと、太平洋岸のウェストポートが同じ天候であるはずがないので驚くほどでもないが、とりあえず様子を見ることにする。
午後5時半に(れ)がウェストポートに到着すると、嵐は過ぎ去り、青空が見えているものの、電気は戻っていない。(た)は「今から行っても夜になるだけだから、明日まで待とう」と急遽予定を変更した。(れ)の家族は、宿泊先の
"Vacations by the Sea" (写真右)は新築でとてもきれいなことに大喜びし、夕食はウェストポートの町で唯一、自家発電機を使って営業していたレストランへ。最初はロウソクの光だけで食事をし、それはそれなりに楽しかったものの、午後9時になって電気が復活!めでたし、めでたし。

(た)は、(れ)の家族とブランチを食べるため、夫と2人で早朝にシアトルを出発。まだ薄い雲が空を覆っている状態だが、これから晴れるそうだ。I-5 で南下するが、フェデラル・ウェイあたりで大事故が発生し、ノロノロ運転が1時間ほど続いた後、ようやく事故現場の横を通過。気を引き締めて運転しよう・・・と思い直す。
道路はきちんと舗装されているので、運転は楽だ。午前10時半にウェストポートに到着し、(れ)の家族と会う前に、"Vacations
by the Sea" にチェックイン。海が真正面に見えるユニットで、寝室と浴室がそれぞれ2つずつ、そしてフル・キッチン、ダイニング兼リビングルームと、2人で1泊だけするには、非常にもったいない広さだ。キッチンには調理器具から食器、ランチョンマットまで、必要なものはすべて揃っている感じ。今度は長期で来て泊まりたい!
午前11時半に(れ)の家族と合流し、シアトルにもありそうなモダンな雰囲気のバー&グリル、"Half
Moon Bay" でブランチ。小さなマリーナを見ながら、サンドイッチを食べる。フレンチ・フライは揚げたてでおいしい。(れ)の息子は父親と2人で海沿いのトレイルを自転車で走ったことがよっぽど嬉しかったのか、店からもらった紙にクレヨンで自転車を描いていた。このレストランはキッズ・メニューもあるので、親子連れにもおすすめだ。
ランチの後、(れ)たちはゴーカートに乗ってから、シアトルへ戻ることになった。ゴーカートはこの町に2ヶ所ある。(れ)たちと別れ、(た)たちは腹ごなしにマリーナの周辺をぶらつくことに。小さな土産物屋などが並んでおり、新鮮なシーフードを売っている店や、手作りのアイスクリームやファッジを売る店などもある。また、釣りのメッカだけあって、ボートをチャーターして釣りに出かける人のために、あちこちに「サーモン
$80」などといった看板が出ているのが目に付く。こういったチャーター船は早朝に出るので、あらかじめ準備してこなくてはならない。
マリーナを通り過ぎて堤防沿いを歩くと、太平洋が見える。海面に黒いブツブツが浮いているように見えるが、これは頭から足の先までウェットスーツをかぶったサーファーたちだ。ここはサーフィンのメッカでもあり、日暮れまでサーフィンを楽しむ人たちでいっぱい。水はかなり冷たいので、海岸では焚き火が燃やされていた。
海辺から車で数分のところに、ワシントン州で最も高さの高い灯台、グレーズ・ハーバー・ライトハウスがある。入り口のわき道に車を停めて、敷地内へ歩いて入る。1898年6月30日に落成式が行われたこの灯台は、ドイツ生まれの建築家カール・レイク氏がデザインしたもの。その特徴として、入り口の石畳はカラフルなタイルで縁取られている。今回訪れた時は、ボランティアの夫婦が、灯台を訪れる人に親切にその歴史を説明してくれていた。ご主人は灯台の最上階までの135段の階段を一緒に上がってくれたが、この階段は螺旋階段でグルグル上っていくので足腰の弱い人は大変だろう。ご主人も高血圧だそうで、かなり息切れして途中で休んでいた。最上階には、当時フランスからわざわざ輸入したという巨大なフレスネルレンズがそのまま保存されている。現在はこのレンズの何分の1という大きさのライトが代わりに使われるようになっているが、これらを比べるとテクノロジーの進化を実感できるだろう。
灯台から出て、今度はその正面にあるとんがり屋根のデリへ。パイが自慢だそうなので、さっそくブルーベリーパイとアイスクリームをオーダーしてみた。アイスクリームが巨大なのでパイが小さく見えるが、このどちらも手作りでなかなかいける。先ほど上ったライトハウスを見ながら、あっというまに食べ終わってしまった。
夕食まで、また腹ごなしをしなくてはならない。今度は(れ)たちが歩いてとてもリフレッシングだったという海辺へ向かう。宿泊先の "Vacations
by the Sea" は海に面しているので、その敷地内に車を停め、建物の横の小道を歩いて砂浜へ。この砂がとてもやわらかくて気持ちいい。空は晴れ渡り、少し冷たい風が吹いているが、気になるほどではないのでどんどん歩いてみる。特に何かを見るためではなく、ただ海を見ながら歩いているだけで、とても気持ちがいい。同じように歩いている人が数人。また、すわって日光浴を楽しむ人や、砂で遊ぶ子供など、とにかくのんびりした風景が続く。堤防沿いを歩いていくと、数羽のペリカンがたむろしているのにでくわした。ワシントン州で野生のペリカンを見たのはこれが初めて。そこからユーターンして元来た道を引き返す。
夕食は、アメリカ料理とギリシャ料理が楽しめるという、マリーナの近くのアンソニーズへ。サービスはとてもよく、落ち着いて食事を楽しめる場所だ。食事時だからか、ひっきりなしに客が来店する。スープ、サーモンのサラダ、牛肉とエビの串焼き、アペタイザーの盛り合わせで50ドル未満。
もっとゆっくり食べたかったが、せっかくなので太平洋に沈む夕日を見ようと、早々に食事を切り上げ、車で5分の宿泊先へ戻る。部屋にはコーヒー(コーヒーメーカーもあり)や紅茶が備え付けられているので便利。バルコニーには椅子もあり、温かいドリンクを片手に日没を見る。残念ながら、海の縁には雲がかかっていたので、雲の向こうに沈んでいく太陽を見ることになったが・・・。

今日は朝から気持ちよく晴れている。敷地内にはクラブハウスという建物があり、ここには屋外プール・ジャグジー、そして室内ジムに、ワイヤレスでネット接続できるというフィーチャーがある。宿泊客であれば誰でも使うことができるので、ぜひ利用してみよう。今回はもう肌寒くなっていたので、ネット接続だけを利用してみた。テーブルやカウチもあるので、好きなだけ長居ができる。
朝食は、昨日ブランチを食べたのと同じバー&グリル、"Half
Moon Bay" へ。ここでしか朝ごはんがないというわけではなく、ライトハウス・デリでも朝ごはんが食べられるのだが、やはりちょっと海を見てご飯を食べたいということで、再びここを選んでしまった。朝ごはんのメニューは、定番のオムレツやパンケーキ、オートミール、フルーツサラダなど。量が多いので、どれも2人以上でシェアするのがおすすめだ。特にパンケーキは、直径20センチぐらいの皿からはみだしそうなパンケーキが出てくるので要注意だ。
ウェストポートでのおすすめの過ごし方としては、
・州立公園でのキャンプ ・チャーター船での釣り ・ピアでの釣りやカニ捕り、 ・レーザー・クラムの季節であればクラム狩り ・サイクリングや ・サーフィン ・バードウォッチング ・砂浜でのウォーキング
が主だろう。また、今回宿泊した
"Vacations by the Sea" は、フル・キッチンがついている場合、1泊では非常にもったいない。ぜひ数泊して自炊してみよう。とりたてのレーザー・クラムも食べることができるし、その他のシーフードを堪能することもできる。秋や冬なら鍋をするのもおすすめだ。
(終わり)
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できたばかりのきれいなコンドミニアム "Vacations by the Sea"。海が真正面に見える。
 リビング・ルームとダイニング・ルーム・窓からは太平洋が見える。
 小さなみやげ物や凧専門店が並ぶマリーナ・ディストリクト。
 ウェットスーツに全身を包んだサーファーたち。
 ワシントン州で最も高い灯台
グレーズ・ハーバー・ライトハウス。
 砂浜が延々と続くビーチ。
 アンソニーズでのディナー。牛とエビの串焼き。
 "Vacations
by the Sea" の部屋のデッキから夕日を眺める。
 太陽が出ると暖かい。クラブハウスの横で日向ぼっこ。
 アメリカンな朝ごはん。卵を3つも使ったオムレツは具だくさんでおすすめ。 |