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クリスマス・ツリーについて
 
クリスマスのシンボルはなんと言ってもクリスマス・ツリー。ダウンタウンの豪華なツリーを見るのも楽しいものだが、やはり一番わくわくした楽しい気分をかき立てるのは自宅に飾るツリーだろう。人それぞれにデコレーションを凝らし、思いを込めたプレゼントを木の下に置いてクリスマス当日を待とう。


ツリーの話
"生命" を表す緑がキリストの存在を示す・緑が魔物を追い払う・木の持つアロマ(芳香)の力が家族の団結を促す―など、クリスマス・ツリーの由来には諸説あるようだ。冬至に常緑樹を使って、春の近づきを祝う風習は、古代エジプトでも記録されている。

クリスマスに合わせて、室内に入れた木にオーナメントを飾る習慣が広まったのは16・17世紀のドイツが最初と言われている。当時はオーナメントとして果物やクッキー・キャンディなどが使われていた。ろうそくを使ったライトアップは、16世紀ドイツの宗教改革者として名高いマルティン・ルター(Martin Luther)が考案したそうだ。

このクリスマス・ツリーの習慣がイギリスに伝わったのはビクトリア女王の時代。同女王と恋に落ち、イギリスに渡ったドイツのアルバート王子が、新しい家族のためにガラス製のオーナメントでツリーを飾りました。これが人々に賞賛され、国中に広まったとされている。アメリカへはドイツやイギリスの移民から伝わった。

ツリーの選び方
プラスチック製の模造品は繰り返し使えるので便利だが、香り高い本物の木を買ってきてデコレーションに工夫を凝らせば、クリスマス気分がさらに盛り上がる。

本物の木を入手するにはいくつかの方法がある。もっとも簡単なのは、通常の植木屋やスーパーマーケット、11月末から街のあちこちに出現するクリスマス限定のツリー専門店で購入することだ。売り切れと同時に閉店という店もあるので、早めに足を運んでみよう。

そのほかにも、自分で選んだ木を切らせてくれるツリー畑に出向いて購入したり、農業省(US Department of Agriculture)の森林局(Forest Service)が発行する許可証を購入し、指定区域にある自然林から好みの木を切り出してくることもできる(詳細はこちら)。


ツリーの種類
ツリーを買う前に、大まかなデザインを決めておこう。「細かい電飾と金の鈴をたっぷり張り巡らしたい」「大きな赤いリボンが中心」など、オーナメントの重さと色によって、それに適したツリーも異なる。できれば事前にどんな種類のツリーがあるか調べておこう。

モミ材(Fir)やマツ材(Pine)・トウヒ材(Spruce)など、さまざまな種類のツリーがある。National Christmas Tree Associationでは木の特性が紹介されている。
ノーブル・ファー(Noble Fir)
全体は青緑色だが、一部白色が入っているため、銀色に見える。枝が上向きにはえており、木全体の形もよいので、クリスマス・ツリーとして非常に人気がある。

バルサム・ファー(Balsam Fir)
全体は深い緑色で、上部は銀色がかった白色。 木全体の形が良く、枝の量も多いのが特長。

ダグラス・ファー(Douglas Fir)
葉が長めで落ちにくい。深い緑色と青みがかった明るい緑色の両方がある。形の良い木が多く、デコレーションしやすいのが特長。

コンカラー・ファー、ホワイト・ファー(Concolor Fir/White Fir)
青みがかった緑色で、下の方がゆるく内側に向いてすぼんだような形。ひと枝ごとに緑が丸くまとまって、存在感がある。

フレイザー・ファー(Fraser Fir)
短いとげが枝に沿ってびっしり付いている。枝が上向きになっているため、スリムな形になる。枝が丈夫なので重いオーナメントにも向いている。

スコッチ・パイン(Scotch Pine)
枯れても葉が落ちにくく、室内があまり散らからずに済むという特長がある。全体の形は床まで枝が広がった2等辺3角形で、深い緑色をしている。枝の量が多く丈夫なので、重いオーナメントに最適。


店舗でのツリー選びのポイント
クリスマス当日までツリーをきれいに保つ秘訣は、できるだけ新鮮なツリーを選ぶこと。ここでは店舗でツリーを購入する場合のチェックポイントを紹介する。

ツリーを選びに行く前に、あらかじめツリーを置く場所を決め、天井の高さをはかっておく。

店頭で日光や風にさらされたツリーは疲弊し、新しいものであってもダメージを受けている。日陰に置いてあるツリーを選ぼう。

目当てのツリーが決まったら、そのツリーがいつ切られたのものか確認する。シーズン前に一斉に運送されたものより、シーズンが始まってから数回に分けて運ばれてきたものの方が新鮮。

鮮度をテストする。親指と人差し指でそっと葉を引き抜く。木の種類にもよるが、一般に抜けにくいものは新鮮といえる。次に引き抜いた葉を指で折ってみよう。モミ材なら新鮮なものはぽっきり折れる。マツ材の場合は逆で、弾力性があるため、新鮮なものほど折れにくくなる。

ツリーを軽く振ったり、幹をこぶしでたたいたりしてみよう。外見が良くても、内側から枯れ枝が落ちてくることがある。葉が異常に多く抜けている、緑色があせている、幹の皮にしわがよっている、などのツリーは避ける。

ツリーの種類によって手入れの楽なもの、長持ちするものがある。一般にモミやマツの方がトウヒより葉が抜けにくいようだ。詳細は店員に相談してみよう。


手入れのしかた
生きている木だけに、手入れを怠ればクリスマス前に枯れてしまう。飾り付けたツリーが室内で鮮度を保てるのは2週間程度だが、きちんと手入れすれば数週間生き生きとした状態を保てる。

木を運ぶときは根元を持つ。木の上部を持って引きずるのはタブー。

帰ったらすぐ、幹の軸と垂直になるように根元を約1インチ切り、バケツなどに入れた約1ガロンの水に4〜6時間浸しておく。水は通常の水道水で構わない。翌日からは毎日水を注ぎ足す。水量は幹の直径1インチに対し1日1/4ガロンが目安だ。ツリースタンドは大きめの、水をたっぷり入れられるものを用意しよう。水が不足すると木が乾燥し、葉が抜ける原因になる。スタンドは、木を垂直に立てるためのスクリューが4つついているものが便利。

一般に、砂糖や漂白剤・ウォッカなどを加えると長持ちすると言われるが、これは誤り。水の温度も関係ないが、氷水は避けよう。

飾るまでに日がある場合は、ガレージなどの冷暗所に置く。日や風が当たらないよう注意しよう。暖炉やヒーターのそばなど、暖かい場所や乾燥する場所に設置するのは避ける。電飾も、木に直接熱を伝えるものは避けよう。


クリスマス・ツリーを片付ける日
クリスマスの前から飾っているツリーは、キリスト教では "Candle Mass"(キャンドル・マス)の2月2日に片付けることになっている。本来この日は 『聖母マリアの清めの日』 という祝日だが、昔この日にろうそくを灯して祝ったため、キャンドル・マスという呼び方が定着している。しかし、最近は1月6日の公現節(東方の三博士(カスパール・メルキオール・バルタザール)がキリストを訪問して祝辞を述べたことを記念する日)でクリスマス・ツリーを片づける傾向にあるようだ。

宗教的な側面とは関係なく、クリスマスが終わり次第、または新年を迎え次第、さまざまなリサイクル・プログラムを通して片付ける家庭も多い。

クリスマス・ツリーの処分のしかたはこちら

 
 
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