"ソ・デル・ク・ムン(Sut dal kum mum)" という韓国の大晦日の夜は眠ってはいけない。寝てしまうとまゆげが白くなる、という信仰があるほどで、どの家も一晩中灯りをつけ、新年に変わる瞬間に爆竹を鳴らして家の中の悪を追い払う。街では新年に幸運をもたらすといわれる民族舞踊やミュージカルも行われる。
旧正月の挨拶は「Chuc Mung Nam Moi!」(あけましておめでとう)。祝い事は10日間続くが、メインは大晦日と新年初めの3日間。建物には国旗を飾ることが法律で定められており、町中が赤い国旗だらけになる。大晦日の街は寺(Pagoda)にお参りに行く人々、そして獅子舞(ライオン・ダンス)や花火などのイベントでにぎわう。大晦日に夜更かしをしても、新年の朝は日の出と共に起き出すのが決まり。新しい衣服を着て家の中のお年寄りから年功順にあいさつを交わす。新年2日目は学校の先生を、3日目は友達を訪れ、子供達は赤い封筒に入った小遣いをもらい、大人もプレゼントを交換し合う。ひとつやっかいなのは、新年に最初に家を訪れた人がその年の運を左右するという習慣。その客人が家人と同じ干支であることなども重要だそう。しかし、これはまったくの運任せで、あらかじめ設定することができない。