
Frances
女優フランセス
| 製作年 |
1982年 |
| 監督 |
グレーム・クリフォード |
| 出演 |
ジェシカ・ラング、サム・シェパード、アンジェリカ・ヒーストン
キム・スタンリー |
| Rating |
R |
|
1913年にシアトルに生まれ、1936年にハリウッドで活躍した美貌の女優フランシス・ファーマーの激しい半生をジェシカ・ラング主演で描いた作品。1930年に書いた詩
"God Dies" が全国大会で優勝し注目を浴びたフランセスは、ワシントン大学で演劇を学び、女優となるべくハリウッドへ乗り込んでいく。その美貌と独特の声が評価されパラマウント・スタジオズと7年契約を取り付けたフランセスは映画
『Rhythm On the Range(愉快なリズム)』(1936)でデビューし、同年に公開された映画 『Come And Get
It(大自然の凱歌)』(1936)で批評家らに「大物女優になるだろう」と絶賛された。しかし、同年に結婚した若手俳優ディック・リチャードソンとの生活がうまく行かず、また、自分の才能よりも容貌を重視した役柄しか与えないスタジオへの不満を公言して周囲の反感を買ったフランセスは翌1937年にハリウッドを去り、グループ・シアターへ移籍してしまう。しかし、同シアターに務める既婚の劇作家クリフォード・オデッツとの短い関係に深く傷つけられハリウッドに戻ったフランセスを待っていたのは、以前とは正反対の日陰の身。次第に酒に溺れるようになったフランセスは交通規則違反などで逮捕され、180日間の執行猶予となってしまう。母リリアンの奔走で釈放されたフランセスには、さらなる悲劇が待ち構えていた。
あの 『キングコング』 でモデルから女優に転身するチャンスをつかんだジェシカ・ラングが大熱演し、アカデミー賞にノミネートされた作品だ。ラングは同年に公開された
『Tootsie(トッツィー)』 でアカデミー賞を受賞している。テレビ番組 『This Is Your Life』 に出演した後のフランセスは映画にも出演したが、ハリウッドは既にフランセスに興味を失っており、カムバックは果たせなかった。1958年になり、ようやくインディアナポリスで自分の番組
『Frances Farmer Presents』 の司会を務め始めるが、6年後にはアルコール中毒がたたって解雇されてしまう。その後、1970年に食道ガンで死亡し、遺体はインディアナ州フィッシャーにあるオークローン霊園に埋葬された。フランシスの生涯については自伝
『Will There Really Be A Morning?』 で知れ渡ることとなった。シアトル出身のバンド、ニルヴァーナもフランセスを題材にした楽曲
"Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle" を発表している。
【関連リンク】
Frances Farmer 著 『Will
There Really Be a Morning?』

ハリウッドへ行く前、デビュー後、そしてボロボロになったフランシスがシアトルで過ごすシーンでは、さまざまなエリアが登場する。ハリウッド女優となって訪れたダウンタウンのパラマウント・シアター(911
Pine Street, Seattle)では、自分が書いた詩を批判した女性を目ざとく見つけてお返しをする場面がある。実際にはフランセスが訪れた1936年から約45年も経てから撮影されたので、このシアターも当時とは多少は異なるだろうが、そういった時代の流れは映画の中の風景よりも、そこに登場する人々の考え方で実感できる。
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