
"ベルベット・フォーム"
のラテは外せない!
クィーン・アン 他
クィーン・アンの丘のふもとに1号店を構えるアップタウン・エスプレッソ。1985年に開店して以来、地元で親しまれ続けているインディペンデント系カフェだ。
ここではなんと言っても、ふわふわのフォーム(ミルクの泡)がカップいっぱいに乗ったラテを飲む必要がある。その泡はシルクのようなきめ細やかさが特徴で、
その味わいは "ベルベット・フォーム" という異名までつけられているほどだ。
オーナーのダウさんが早速そのラテを作ってくれた。ミルクをスチームしているところを観察すると、ミルクのピッチャーを台の上に置きながら、あまり手を動かすことなくスチームを続けている。ダウさん曰く「こうやって台の上にピッチャーを置きながらスチームすることで、余分な動きがなくなり、きめの細かいミルク・フォームを作ることができるんです」とのこと。抽出したてのエスプレッソにミルクを注ぎ、フォームをたっぷり上に乗せると出来上がり。ロゼット状の葉を描くラテ・アートなども人気だが、このふわふわしたフォームはまた別の意味で目を楽しませてくれる上、口に含むと滑らかなフォームがコーヒーと絡んでとても不思議な舌触りが体験できる。

コーヒーについてはどこで学びましたか?
経験を通してです。よくラテを飲んでいたガールフレンドを通してラテに出会い、私も飲むようになりましたが、コーヒー・ビジネスに関わる前はそれほどコーヒーを飲んでいたわけではありません。
コーヒー・ビジネスを始められたのはなぜですか?
友達を手伝ったのがきっかけです。そこからコーヒー・ビジネスにのめり込み、最初は彼のビジネスの一部を買収しましたが、最終的にはビジネスすべてを所有することになりました。
"ベルベット・フォーム" という異名までついているラテはどのようにしてできたのですか?
ある時、ベルベットのようなフォームのラテに出会い、それを自分のドリンクにも採り入れようと思いたちました。そして、いろいろ試した後に、あのような滑らかで濃いフォームができあがったというわけです。
コーヒー豆は独自のものを使用されているのですか?
オリジナル・ブランドがあり、フォンテという焙煎会社に頼んで当店用に焙煎してもらっています。
ご自分ではバリスタとして働くことはありますか?
新しい店がオープンした時や、バリスタのトレーニングを行う時など、私がバリスタになります。
バリスタに必要な要素はなんでしょうか?
私が思うに、バリスタになるには3つの要素が必要です。それは、個性とビジネスのセンス、そしてコーヒーのクオリティに配慮すること。ビジネスのセンスは、急いでいるお客さんにスピーディーに対応してあげるなどといった判断が出来るということです。その他には、仕事を楽しみ、努力を惜しまないこと。人生の何においても勉強と練習は大事です。私は昔、ドラマの授業で「生まれもって俳優という人はいない」と習いました。練習がいかに重要であるかということを学んだこのクラスは、最もためになったと思います。
なぜシアトルのクィーン・アンで開店することにしたのですか?
ここが、人々が働き、住む地域だからです。どちらか一方に偏っているエリアに比べ、より寛容的で都会的な雰囲気があり、さまざまな要素が共存しています。なぜなら1つのグループによって支配されているわけではないく、調和がとれているからだと思います。良いカフェを作るにはいろいろな種類の人たちが必要です。カフェはコミュニティであり、人々がふれあう場であり、皆が対等になれる場所であるべきだと思います。
20年近くコーヒーのビジネスを見てきて、最近のシアトルのコーヒー産業をどのように考えられますか?
どちらかと言うと変化の段階にあると思います。コーヒーショップがたくさんオープンしていますが、どこも閉店はしていない状況です。数年後には多くの店が閉じることになると思います。生き残るのはなかなか難しいでしょう。小規模のビジネスは危機を感じているのではないでしょうか。
独自で豆を焙煎するカフェもたくさんありますが、それに関してはどう思われますか?
ロースターを運営することが生き残るための強みになるとは思いません。むしろその逆かもしれません。焙煎のビジネスは卸売りのビジネスですし、それに費やす費用や労力を考えるとそれなりの量のビジネスが必要です。ロースターの運営を安定させるには何年もかかると思いますし、簡単なことではないでしょう。
インディペンデント系カフェの強みは何でしょうか?
従業員だと思います。当店の場合、従業員のユニフォームはありませんし、好きな音楽を店内でかけることも常識の範囲で許されています。売り上げを上げるためのセールス・トークもありませんので、従業員がより個性を出すことができて、お客さんも彼らをより近くに感じると思います。企業系は決まりごとが多く、これの逆を行っているのではないでしょうか。
スターバックスはマクドナルドのようになってきていると感じます。大きくなるにつれて、ドリンクや従業員のクオリティが下がることは避けられないでしょう。企業の弱点はそこなのです。しかし、インディペンデント系カフェはクオリティにこだわり、個性を持つことで違いを出すことができます。
ダウさんがインディペンデント系カフェにこだわる理由はなんでしょうか?
コーヒーに対する情熱を持ち続けながら、自分の目の届く範囲で良いものを良い場所で提供したいからです。企業まで発展すると質の管理もそう簡単には行かず、自分の思うような店作りはできないと思います。
アップタウン以外でダウさんの好きなカフェを教えてください。
キャピトル・ヒルのバウハウスが好きです。彼らはカフェ作りに関して、当店と似た哲学を持っていると思います。店内のデザインも好きですし、利益ばかりを上げようとする態度がないのも良いと思います。

コーヒーへの思いはもちろんのこと、カフェを取り巻くコミュニティにもアンテナを張り、ビジネスの動きを読みつつ、地域に根付いたカフェ作りを心がけているダウさん。現在ある5店舗、そして今後オープン予定の新しい2店舗(South
Lake UnionとWest Seattle)は内装から家具まですべてにダウさんが関わり、アット・ホームな雰囲気を出すためにアンティークの家具をいろいろなところから集めているそうだ。そういったカフェ全体へのこだわりが、そのオリジナリティを高めていると言えるだろう。
| Uptown
Espresso (クィーン・アン店) |
| 住所 |
525 Queen Anne
Avenue North, Seattle, WA 98109 >> Map
(バス路線は Metro's
Trip Planner で) |
| お問合せ |
Phone: (206) 285-5663 |
| 営業時間 |
月〜木 5am-10pm; 金 5am-11pm; 土 6am-11pm;
日 6am-10pm |
| 支払い方法 |
Visa、MC、現金 |
| 豆の販売 |
有 |
| Wi-Fi |
有 |
| 公式サイト |
www.uptownespresso.net |
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(2004年9月現在)掲載した情報は予告なく変更される場合があります。
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ダウさん(右)


ドリンクを作るダウさん


ダウさんが作ってくれたラテは、ベルベット・フォームと呼ばれるだけあってきめ細やかで美しい



アンティークの家具が温かい雰囲気を出している店内
クィーン・アン・アベニューに面した屋外席も人気 |