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オリンピック半島の基礎知識
 
どこを見る?何ができる?など、プランニングのお役立ち情報

地理 オリンピック半島はワシントン州の西部にあり、西は太平洋、東はピュージェット湾、北はファン・デ・フカ海峡(Straight of Juan de Fuca)にそれぞれ面している。オリンピック国立公園の面積は3,734平方キロで、奈良県とほぼ同サイズ、東京都の約1.66倍。そのほとんどは国有林に指定されている。
気候 基本的に春から降雨量も少なくなり、晴れる日も多く、夏の気温は日中で20度前後と過ごしやすくなる。しかし、冬は雪・雨・嵐など厳しい天候に見舞われることが多い。気楽な観光であれば夏がおすすめだ。

オリンピック山脈の標高は約8千フィート(2,670メートル)だが、太平洋から吹きつける湿った暖かい風が山脈の西側斜面に大雨、頂上に大雪をもたらすため、西側の低地や谷の年間降水量は150インチ(380センチ)、山脈の頂上付近の降雪量は125フィート(38メートル)に及ぶ。また、オリンピック半島の西側は冬は雨、夏は霧という気候のおかげで常に高湿度のため、世界遺産に指定されている針葉樹のレインフォレスト(温帯雨林)がある。木膚を緑の苔やヒカケノカズラに覆われたこの温帯雨林は北半球では唯一のもので、オリンピック国立公園の目玉の1つ。この地域の年間平均降雨量は米国本土最大の約140インチ(約3,550ミリ)で、雨が多いと言われるシアトルの約36インチ(約920ミリ)を遥かに超えている。
時期 やはり7〜9月がおすすめ。早すぎると場所によっては雪があったり、常緑樹だけで新緑も花もなかったりと、楽しみが半減する。とは言え、毎年気候は異なるので、十分な下調べと計画が必要だ。晴れて暑く、乾燥した夏を満喫したい場合は、ワシントン州東部がおすすめ。
天候 どんな場所でも晴れの日と曇や雨の日とでは印象が大きく異なる。特に大自然の中に入り込むようなこのオリンピック半島の山間部や過疎地を走る際は、曇や雨では危険な上に、せっかくの景色も楽しめない。旅行をするなら、天候が比較的良い夏、そして晴れの予報が続く時を狙って行くようにしよう。しかし、舗装されていない道路では、晴れの日でも粉塵で視界がさえぎられるため危険度も増す。また、オリンピック半島の天気は不安定なため、ハイキングやキャンプも雨と風に対する装備が重要だ。
交通機関 シアトルからは数社がオリンピック半島への日帰りツアーを定期または不定期で運行している。しかし、日帰りツアーではあまり広い範囲をじっくりカバーするのは難しい。米国本土の最北西端、数々の湖、温帯雨林などを満喫するには、やはり数日かけて車で移動するのが最適だ。

車で行く場合、シアトルからオリンピック半島および国立公園へは、ワシントン州フェリーに乗って海を渡るのが近道だ。ウェスト・シアトルからベインブリッジ島(Bainbridge Island)行き(約35分)か、シアトルの北約18マイル(約29キロ)の町エドモンズ(Edmonds)からキングストン(Kingston)行き(約35分)に乗ろう。フェリーに乗らず シアトルから州都オリンピア(Olympia)まで I-5 を南下してからオリンピック半島へ北上する方法もあるが、約3時間の遠回りになる。なお、フェリーは週末や夏場は利用客が多いため、待ち時間が発生することもある。

ポート・エンジェルスのみ、またはポート・エンジェルスで車をレンタルする場合は、シアトルからケンモア・エアの水上飛行機で行くことができる。
全行程にかかる日数 「とにかくオリンピック半島に行くこと」だけが目的なら日帰りでも構わないだろう。しかし、オリンピック半島はゆっくりと走りながら、時には寄り道もし、キャンプをしたり、ハイキングなどのアクティビティをしたりして探検するところ。最低でも2泊3日がおすすめだ。初回はあちこちの見どころを見てまわり、2回目からは気に入ったところでじっくり遊んでみよう。
道路事情 オリンピック半島をほぼ1周する環状道路は101号線(Highway 101)。これを走れば、主な見どころを周ることができる。山間部はカーブが多く、ガードレールのない場所やセンターラインがほとんど消えているところもあり、また、街灯がないところもあるので、日中でも常にライトをつけて走行しよう。日の出前・日没後の運転は危険なので避けること。また、1年を通じて雨・雷・土砂崩れ(冬季には降雪もある)で道路が閉鎖されることもある。オリンピック国立公園の公式サイトワシントン州交通局の公式サイト、道路交通情報で必ず状況を確認しよう。
給油 各地の町にガス・ステーションはあるが、過疎地の近くにはガス・ステーションがないことも。念のためガソリンは十分に入れた状態で旅行を楽しもう。なお、ほとんどのガス・ステーションはセルフ・サービスとなっている。
出発前の注意点
出発前にガソリンは満タンにし、旅行中は常に半分は入っているようにしよう。
車の点検をしておこう。ライト・ファンベルト・オイル・クーラーのチェックは必須。
良好な状態の車で出かけよう。山間部を走ることもあるため、オーバーヒートしやすい車や、坂道を登る馬力のない古い車など、何らかの問題がある車はおすすめできない。
イベント開催期間や夏休み期間は主なホテルやモーテル、Bed & Breakfast は満室になりがち。宿泊は予約しておこう。車中泊は危険なので避けること。
キャンプをする場合、予約ができるところは予約しておこう。先着順のところは午前中に到着しないと満員になることもある。
宿泊のオプション オリンピック半島ではホテル、モーテル、コテージ、キャンプ、バケーション・ハウス、キャビン、ユルトなど、さまざまな宿泊オプションがある。ただし、天候の良い夏には満室になりがちなので、事前に予約できるところは必ず予約し、先着順のところは週末が始まる金曜日の早い時間に到着するのがよいだろう。しかし、人気の高いキャンプ地などは利用者が長期滞在していることもあるので、予測できないのが現実だ。

オリンピック国立公園内の宿泊施設:
Log Cabin Resort (キャビン、テント使用のキャンプ場、RV):レイク・クレセントの北岸にあり、レストラン・食料品店・ギフトショップ・ボート貸し出しがある。ポート・エンジェルスの西約20マイル(32キロ)。
Lake Crescent Lodge (キャビン、モーテル、ロッジ):レイク・クレセントの南岸にあり、レストラン・ラウンジ・コーヒー店・ギフトショップ・ボート貸し出しがある。ポート・エンジェルスの西約25マイル(40キロ)。
Sol Duc Hot Springs Resort (キャビン、RV):硫黄の温泉プール・レストラン・デリ・食料品店がある。ポート・エンジェルスの西約40マイル(64キロ)。
Kalaloch Lodge (キャビン、モーテル、ロッジ):州道101号線にあり、レストランと食料品店がある。ポート・エンジェルスの南西約90マイル(144キロ)。
入園許可証(パス) オリンピック国立公園に入る際には、入園許可証(Permit)を購入する必要がある。

シングル・ビジット:有効期間は入園した日から連続7日間で、料金は車1台が15ドル、1人5ドル(自転車・モーターサイクル込み)、15歳以下は無料。

年間パス 『Olympic National Park Annual Pass』: オリンピック国立公園に1年間入園できるパスで、購入した月から1年間有効。料金は30ドル。

年間パス 『America the Beautiful - National Parks and Federal Recreational Lands Pass』:2007年1月1日に導入されたパス。有効期間は購入した月から1年間で、料金は80ドル。すべての国立公園とレクリエーション・ランドの入園に使用することができる。入園料が必要なところでは購入者と大人3人(16歳以上)がカバーされる(15歳以下は無料)。なお、この許可証とは別に写真付きの身分証明書の提示が必要となる場合もある。詳細は公式サイトで。
※62歳以上の米国市民の場合は生涯有効なシニア・パス(10ドル)を購入することができる。
※永久的な障害があるとの医療的な判断がなされた人の場合はアクセス・パス(無料)を入手できる。
その他の許可証や費用 ノースウェスト・フォレスト・パス(Northwest Forest Pass)が必要なところもある。出発前に購入しておこう。購入は USDA Forest Service の公式サイト、または電話(800-270-7504)で。また、オイスターなどの貝類をとる場合は、"Shellfish/Seaweed" 用のライセンスを取得する必要がある。詳細はこちら
持参した方が良いもの 好天に恵まれることもある。しかし、備えあれば憂いなしだ。
・ ウォーター・プルーフのジャケットやウィンドブレーカー
・ 折りたたみ傘
・ 地図
・ 携帯電話
・ 現金/クレジット・カード
・ トイレット・ペーパー
・ ウェット・タオル
・ 日持ちのいい果物
・ 常備薬
・ 応急処置用品
・ タオル(大小)
・ 水着
・ レジャーシート、ゴザ
・ 日焼け止め
・ サングラス
・ 飲料水
・ 懐中電灯
・ 余分の電池
・ パンクしたタイヤの取替えに必要な器具
・ 一時停車する際の表示に使用する器具
・ 化粧品、洗面用具、目薬などの日常必需品

なお、携帯電話の電波が届かないところもある。複数の車で出かける場合は、ウォーキートーキーが便利。

その他、キャンプをするなら、テント、エアマットレス、防水シート、小型 BBQ グリル、炭(charcoal)など、さまざまな用具を前もって準備して出かけよう。
犯罪に巻き込まれないために 町と町を結ぶ道路は、夜間は特に人も車もほとんど通行していない。夜間に過疎地を走行するのは避けること。また、車上狙いは田舎でも発生する。外から見えるところに貴重品や鞄などを置かないようにしよう。
事故・違反 事故の際は警察に通報し、人身事故なら救急車も呼ぶこと。交通規則違反も厳しく取り締まられており、万が一違反で捕まった場合は、警察の指示に従うこと。とにかく安全運転を心がけよう。
野生動物 豊かな自然に恵まれたオリンピック半島にはたくさんの野生動物が生息しているが、餌をやることは禁止されている。また、各地のゴミ箱はクマを寄せ付けないよう特別仕様になっている。キャンプをする際は食べ物は高い木にぶら下げ、テント内に置かず、料理をする場所はテントから離れたところにするなどの注意が必要だ。
役立つリンク ワシントン州 公式サイト
 access.wa.gov
ワシントン州観光局
 www.experiencewashington.com
ワシントン州 州立公園
 www.parks.wa.gov
ワシントン州交通局
 www.wsdot.wa.gov
・ワシントン州フェリー
 www.wsdot.wa.gov/ferries/
・ワシントン州魚類野生動物局
 www.wdfw.wa.gov
ナショナル・パーク・サービス オリンピック国立公園
 www.nps.gov/olym/
ナショナル・ウェザー・サービス (全米の天気)
 www.crh.noaa.gov
ネイチャー・オブ・ザ・ノースウェスト
 (ワシントン州とオレゴン州の自然とレクリエーション情報)
 www.naturenw.org
アメリカン・バイウェイズ (米国内の横道情報)
 www.byways.org
Wines of the North Olympic Peninsula & Islands
 (オリンピック半島と島々のワイナリー情報)
 www.northsoundwineries.org
Northwest Secret Places (知る人ぞ知るトレイルや見どころ)
 www.northwestsecretplaces.com
PeninsulaEvents.com (オリンピック半島全体のイベント)
 www.peninsulaevents.com
 
 
オリンピック半島って?
広大なオリンピック半島を探検するには?
まずは地図で概要をつかもう。

オリンピック半島の基礎知識
どこを見る?何ができる?など、
プランニングのお役立ち情報

オリンピック半島東部
フッド・カナルに面した東岸は
キャンプとオイスターのメッカ。
ポート・タウンゼンド
歴史保存地域に指定された港町。
避暑地としても人気。
スクイム&ダンジネス
国立野生動物保護区

野生動物と米国最長の砂塵が見どころ。
ハリケーン・リッジ&ポート・アンジェルス
標高5,240フィートの尾根から
氷河に覆われた山脈や海峡を一望。
レイク・クレセント&ソル・ダク
氷河が造った湖は神秘的。
ソル・ダク滝でハイキングを楽しもう。

ニア・ベイ&ケープ・フラタリー
米国本土の最北西端。
厳しい大自然とマカー族の歴史を学ぶ

太平洋岸
"米国
で最も美しい海岸トップ10" に
選ばれたビーチでのんびり。

ホー・レイン・フォレスト
世界遺産の温帯雨林。
オリンピック半島最大の見どころ。
クィノルト・レイク
山と温帯雨林に囲まれた湖。
のんびりも、アクティブもよし。
ドライブ旅行日記
オリンピック半島北部と太平洋岸を
探検した3日間を日記形式でご紹介。
 
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