ネイティブ・アメリカンのマカー族居住地(Makah Indian Reservation)の中心地が、ニア・ベイと呼ばれる集落だ。かつて商用漁船や魚釣りを楽しむ一般客でにぎわったが、鮭の繁殖数が激減したあおりを受け、今ではすっかりさびれてしまっている。
もともとオリンピック半島の広大な土地を所有していたマカー族は、1700年代後半に訪れたヨーロッパ人が持ち込んだ疫病で人口の約半分を失い、1800年代に米国政府と締結した条約で居住地を大幅に縮小され、その後の米国化政策で独自の言語や文化を急速に喪失する。文字を持たず、口承に依存していたため、歴史・伝統・文化・言語、そして部族の誇りを伝える老人や族内の重要人物が疫病で命を落としたこともその根底にある。しかし、1470年頃の大規模な土砂崩れで埋没したオゼット村にあった伝統的な住居(現在はオゼット・ホームと呼ばれている)が1970年に発見され、その後11年かけてワシントン州立大学がこれを発掘する過程で、その豊かな文化を証明するさまざまな芸術品や日用品が大量に見つかった。6万点を超える品々は総工費200万ドルをかけて完成したマカー文化調査センター(Makah
Cultural and Research Center)に展示されているので、必ず立ち寄ってみよう。ノースウェストの海岸地帯に住むネイティブ・アメリカンの部族による展示品で、これほど充実したものはないと言われる意味がわかるだろう。
Makah Cultural and Research
Center
マカー文化調査センター
Phone: (360) 645-2711 www.makah.com/mcrchome.htm
【開館時間】 メモリアル・デーからレーバー・デーまで 12pm-4pm
【料金】 大人 $5; 学生・シニア $4; マカー族 無料