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ドライブ旅行日記
 


2004年5月、初めてカスケード・ループを1周した。と言っても、このループの一部をなすシアトル〜レイク・シェラン、シアトル〜ウィッドビー島は走ったことがあるので、今回はレイク・シェランからノースカスケード国立公園を通ってバーリントンへ行く行程だけが初体験となった。


1日目
今日の行程:
シアトル→レブンワース(約118マイル: 約189km)

この日の目的地は、山間にあるドイツ村レブンワース。ここは1960年代に町全体をドイツはバイエルン(英語ではババリア)のモチーフで大改造するという村興し対策が大成功したところだ。スターバックスやウェルズ・ファーゴ銀行といった大企業までもその外観をバイエルン風に統一するといった徹底ぶりだ。

午前11時:
「ガソリン価格が高騰しているので、山間ではさらに高いはず」と、満タンにして出発(レギュラー無鉛ガソリンで1ガロン $2.19)。エベレット から US Highway 2 へ。両側に木が多くなり始めると上り坂になり、まさにカスケード山脈の西側斜面を上っているのが実感できる。6月〜9月なら素晴らしい天気が楽しめるが、今回はあいにくの曇り空で Stevens Pass (ワシントン州交通局のライブカメラはこちら)にさしかかる頃には小雨がぱらついてきた。車の窓から見える山脈の頂上付近は、まだ雪におおわれたままである。

午後1時40分:
Stevens Pass を通り過ぎてしばらくすると下り坂になり、カスケード山脈を越えたことが分かる。カーブを描くハイウェイをどんどん下りていくと、もうレブンワースだ。そのまま町の中に入るので、車のままテーマパークに入ってしまったような錯覚に陥るかもしれない。この時期のレブンワースはまだ車も人もあまりおらず静かだ。まず今日の宿泊先 Langston Inn & Suites (185 Highway 2)にチェックイン(1泊 $88.77)。町の入り口からほんの少し直進した右手にあるこのインはシンプルな外観だが、屋内プールもあるし、フロントの女性も親切で、「今週末は "Spring Bird Festival" が開催されているから、野鳥観察ツアーに行ってみたら?」と提案してくれた。客室もシンプルでドイツ風の装飾はまったくないが、シャワーヘッドが2個あるシャワー室と大きなジャグジがついているのは嬉しい。今夜はジャグジだ!

荷物を降ろして一息ついてから、数ブロック離れた小さなダウンタウンへ向かう。5月上旬のレブンワースは少し肌寒く、フリースが必要だ。メイン・ストリートの Front Street にはたくさんのレストランが並んでいるが、道路に面して開いた窓際でクレープを焼いている Pavz Creperie (833 Front Street)に入ることにした。パニーニ($7.50)とアプリコットのクレープ($4.50)をオーダーしたが、ブラック・フォレスト・ハムとチーズを挟んだパニーニは焼き加減がぴったりで、かなり満足である。今度来る時は、ホワイト・チリが人気のスープ専門店 Soup Cellar (725 Front Street)を試してみたい。ダウンタウンの中心部にある東屋ではこの地域に生息する野鳥の鳴き声を録音したものを放送し、その周辺ではローカル・アーティストたちの作品展示会が行われていた。それを一通り見終わって、ダウンタウンのそばを流れているウェナチー・リバーへ向かう。この川沿いにあるトレイルはきちんと整備されており、約1時間の散歩ができるようになっている。ローカルたちはここでウォーキングを楽しんでいるらしく、スーツを着て運動靴を履いた女性グループが "Hi" と挨拶をしながら通り過ぎていった。

おなかもこなれたところで、またダウンタウンに戻る。レブンワース製の木製玩具や石鹸、オーストラリア製の服や帽子、ヨーロッパ産の食器や食品など、実にいろいろな国の商品を揃えた店がたくさんあり、見ているだけでも楽しい。ヨーロッパの食品を多数取り揃えている Willi's Sausages で、箱入りのラムケーキを買った。これが3ドル50セントという値段のわりにいけるので、ラム酒好きにはかなりおすすめだ。今回新しく見つけた店は、ロシア製の食器や人形などを揃えている Gifts from Russia。1998年にタコマで開店し、2003年5月にレブンワースに移ってきたばかりというオーナーは話し好きで、元はエンジニアだったが「交通渋滞が嫌で、レブンワースに引っ越してきた」と笑いながら話してくれた。

さて、レブンワースの食事と言えばやはりドイツ料理。出発前から「今夜はソーセージとザワークラウトだ!」と決めていたし、また同じレストランには行きたくなかったので、「どこのレストランがおすすめ?」と、あちこちの店で聞いてみた。するとみな一様に「カジュアルなら King Ludwig's、ちょっと落ち着いたところなら Cafe Mozart」と言う。どちらも Front Street に面しているが、メニューをチェックしたところ King Ludwig's は1人10ドル程度からでアコーデオンによる民俗音楽の演奏があり、Cafe Mozart は1人15〜20ドル程度からでハープの演奏があると書かれていた。どちらかと言えばにぎやかなアコーデオンがいいというわけで、King Ludwig's に戻る。同店のメニューには肝心のザワークラウトはなく、"白ワインを使った、よりマイルドなワインクラウト" しかなかったのでかなり躊躇したが、結局ここにして正解だった。Saag's 社製のジャーマン・ソーセージ3種類・ワインクラウト・赤キャベツ・ババリア風ポテトサラダがセットになった "Baurern Platter" ($15.99)は2人なら1つで十分。フロアではおじいさん2人がアコーデオンでドイツ民謡らしきにぎやかな音楽を演奏し、ウェイターも参加してお客さんたちと踊っている。食後には、リンゴがぎっしり詰まった "Apfelstrudel" (アプフェルシュトゥルーデル、$4)を食べた。シュトゥルーデルとは渦巻きという意味で、広げた生地の上にリンゴを乗せてくるくる巻いて焼いてあるため、切り口が渦巻きになっているところに由来しているらしい。バニラソースにひたしてあるが、甘さは控えめでおいしい。なお、同店では12歳未満の子供用メニューもあるが、ドイツ風ではないハンバーガーやホットドッグばかりなので、大人用のアイテムを分けた方が親子でドイツ気分を満喫できるだろう。

夏にはカスケード山脈をバックにした野外劇場 Leavenworth Summer Theater で、サウンド・オブ・ミュージックなどのミュージカルの公演がある。アルプスで撮影されたシーンの再現のようで感動するらしい。今度は夏に訪れて、ぜひ観てみたいものだ。



緑が生い茂る US Highway 2。小雨がぱらついていた。


Langston Inn & Suites の飾り気のない部屋。1泊 78ドル也。


何を売っているのかわかる、こういった看板もかわいい。


ウェナチー・リバーに沿ったトレイルではいろいろな花が咲いている。


夕食を食べた King Ludwig's。アコーデオンによる民族音楽がいい。


ソーセージ3種が楽しめる "Baurern Platter"。15ドル99セント也。


"Apfelstrudel"。リンゴはたっぷり、でも甘さ控えめのデザートだ。
 
 
カスケード・ループって?
ワシントン州を探検するドライブ・ルート。
まずは地図で概要をつかもう。

カスケード・ループの基礎知識
何日かかる?どちらから回る?等、
プランニングのお役立ち情報

(1) スノホミッシュ・リバー・バレー
カスケード・ループの出発点、
エベレットやマカティオ。
(2) スティーブンズ・パス
標高4,061フィートの峠、
アウトドア・アクティビティも楽しめる。
(3) カスケード・フットヒルズ
ドイツ村レブンワースで異国情緒を満喫。
カシミヤで古きアメリカを体験。
(4) ザ・コロンビア・リバー
全米一のリンゴ生産を誇るウェナチーは
U-Pick が大人気。
(5) レイク・シェラン
ワシントン州中部のリゾート地は
ウォータースポーツのメッカ。

(6) ザ・ミソウ・バレー
開拓者と西部劇の町、
ウィンスロップは一大観光地

(7) ノース・カスケード・ハイウェイ
ワシントン・パスやディアブロ湖など
ダイナミックな山岳地帯を走る。
(8) ザ・スカジット・バレー
世界第2のチューリップの産地。
アウトレットもいっぱい!
(9) ウィッドビー&フィダルゴ・アイランズ
ピュージェット湾に浮かぶ島は、
小さいながらも見どころいっぱい。
ドライブ旅行日記
カスケード・ループを一周した3日間を
日記形式でご紹介。
 
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