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なんという悪趣味な映画でしょう。それなのに、ラストシーンでは拍手喝采、見た後はスカッとしてしまいます。FBI でサイバー犯罪を担当している主人公ジェニファーは、ネット上で全世界に殺人の実況中継をする 『Kill With Me』 というサイトを捜査することになります。被害の対象は猫に始まり、ついには人間になり、人類が想像しうるであろう最低最悪の方法でじわじわと被害者たちが殺される様子が公開されていきますが、ある日 『Kill With Me』 のサイトに映し出されたのは、ジェニファーが最愛の家族たちと一緒に住んでいる自宅。ジェニファーの身近な人たちまでもが異常な殺人ショーのターゲットにされ、被害者が命をかけて残すダイイング・メッセージをもってしても、犯人はなかなか捕まらず・・・。
何が犯人をこの異常な行為へと駆り立ててしまったのでしょうか。単純な快楽殺人なのでしょうか。犯人が、サイトへの訪問者数が増えれば殺人のペースを速めていくのはなぜなのでしょうか。公開殺人を楽しむ人たちがいるから殺人が続いても、サイト訪問者の大衆は、殺されて行くのが自分の肉親や親しい人たちならどうかなんて考えもしない。そんな自分が公開する殺人ショーを見に来る人たちを激しく軽蔑しながらも、彼らに見せるショーを繰り返していく犯人。皮肉な連鎖がまた新たな殺人を生んでいきます。最初はランダムに選んでいた被害者をジェニファーの周囲の人間に絞っていったところに、犯人が彼女に気付いて欲しかった "社会への批判" を感じました。インターネット上では匿名の大衆がいくらでも残酷になる、そんな今のインターネット世代が抱える特有の問題に向けたメッセージを、この作品に感じずにはいられません。犯人の異常さがにじみ出ている演技にも注目です。
公式サイトには劇中登場するサイトを実際にゲーム仕立てで公開しているので、覗いてみるのもいいかもしれません。1月25日から公開中。(さ)
写真©Sony Pictures Releasing
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