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ローラ・カジシュキーの同名小説の映画化(邦題:春に葬られた光)の映画化。高校生のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)が親友のモーリーンといつものように登校し女子トイレでたわいのない会話をしている最中、突然銃声と叫び声が聞こえてきます。そしてその数分後、銃を手にした同級生が女子トイレに侵入し、彼女達に銃を突きつけますが、そこで突然15年後、すなわち現代のダイアナ(ユマ・サーマン)が映し出されます。地位も名誉もある夫と愛くるしい娘を持ち、静かで閑静な家で誰もが羨む完璧な生活を送っていたにも関わらず、この銃乱射事件の15周年をきっかけに、忌まわしい過去をいつもよりも鮮明に思い出し、次第に何かに怯えるようになり・・・。
高校時代と現代を交互に映し出し、銃乱射事件の強烈な記憶と、自分が生き残ったことへの一種の罪悪感のようなものに苦しめられるダイアナ。不安が強くなればなるほど、彼女の周囲で少しずつ歯車がかみ合わなくなっていき、家族との関係までもが崩れていきます。これだけを見ると、人間の心は弱く崩れやすいもののように見えるのですが、本当に描かれていることは人間の心の強さではないかと感じました。高校生のダイアナは勝気で、大人びた行動や考えを見せることがある反面、保守的なモーリーンと一緒にいる時は自分達の将来の幸せな家族像について夢を膨らませるなど、自分の将来について夢を持っていました。高校生のダイアナが信じていた、自分の可能性と幸せな未来、そして親友との永遠の絆。銃を目の前に突きつけられた瞬間まで、強く心に願えば願うほど可能性は無限に広がるという強い心を持ち続けたのだと思います。そして映画は思いもよらない結末へとつながり、終了間際で「えっ!?」。会場全体がざわつき、上映終了後もしばらく議論が飛び交っていました。公開は4月25日から。(か)
写真©Magnolia Pictures
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