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19世紀のイギリスのフリート街を舞台にした殺人理髪師スウィーニー・トッドのミュージカルを、ジョニー・デップ主演で映画化した作品。『シザーハンズ』 『スリーピーホロウ』 『チャーリーとチョコレート工場』 など、数々の映画で組んできたジョニー・デップとティム・バートンのコンビがこの再びよみがえります。
『スウィーニー・トッド』 は、何度もミュージカルやドラマ、映画になった題材で、ブロードウェイはもちろん、日本でも市村正親主演でミュージカルが行われている程の人気作品。無実の罪で流刑にされ、妻も娘も自分の人生も奪った奴らに復讐を誓い、15年後、スウィーニーは名前を変え再びロンドンに戻ってきます。そこで自分の過去を知っていそうな人物から次々と殺害し、死体の処理をするのは階下でミートパイ屋を営むミセス・ラヴェット。ミセス・ラヴェットの作るミートパイは、スウィーニーが来る前はぱっとしませんでしたが、スウィーニーの理髪店に行った客が消えるようになると、肉の味が評判を呼び店は大繁盛し始め・・・。
なんのためらいもなくコミカルに進んでいく殺人ミュージカルに会場全体が笑いの渦に包まれますが、驚いたのは、人が残酷に殺されていくシーンでも大きな笑いが起こることでした。エンターテイメントの国アメリカでは、血まみれの映像ももはや腹を抱えて笑うような対象になるのだと衝撃を受けました。状況や画面だけで笑える映画というよりも、セリフや言い回しで笑わせることが多かったように思います。
スウィーニーは愛する妻と娘を思って残虐な殺人鬼になりますが、殺人を手伝うミセス・ラヴェットはスウィーニーに焦がれ、スウィーニーから妻と娘を奪った判事も妻に恋していきます。快楽殺人劇の中にも愛憎があると、機械的に殺しているわけではないのだと思えて妙に安心することがあります。
『ハリーポッター』 の中でセブルス・スネイプを演じたアラン・リックマンがスウィーニーの妻と娘を奪ったタービン判事役、ロンのねずみに変身していたピーター・ペティグリューを演じたティモシー・スポールはタービン判事の秘書、ビードル・バムフォード役、ヴォルデモート卿の使徒の1人、ベラトリックス・レストレンジを演じたヘレナ・ボナム・カーターはミセス・ラヴェット役に。ハリーポッターの出演者が多数出演しているので、見つけるのもおもしろいかもしれません。公開は12月21日から。(さ)
写真©DreamWorks SKG, Paramount Pictures, Warner Bros. Pictures International
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