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イラク戦争での活躍で勲章を授与されたブンランドン・キング軍曹(ライアン・フィリップ)は、テキサス州にある故郷の小さな町に凱旋をします。イラク戦争に従軍した親友スティーブ(チャニング・テイタム)や仲間・家族の助けに支えられつつ普通の生活を取り戻そうとしますが、意に反して再びイラクに従軍するよう軍から指令を受けてしまい・・・。
監督は 『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)で一躍脚光を浴びた女性監督キンバリー・ピアース。本作ではイラク戦争に従軍した帰還兵が持つ心の闇という非常に繊細な問題にスポットを当てています。この映画を見て、多くのイラク帰還兵が PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされているという記事を読んだことを思い出しました。自分の身を守るために無実のイラク市民を殺害してしまい、帰還後もその記憶から逃れるられず、心の闇と戦い続けなければいけないという問題を目の当たりにして心が痛みました。イラクでの市街戦だと思われるシーンが出てきますが、市街戦における恐怖とストレスがいかに凄まじいものであるのかが伝わってきます。そのような凄惨かつ過酷なイラクでの経験は決して拭い去ることのできない深い心の傷となって、この先何十年も彼らを苦しめることになると思うと、やりきれない気持ちにさせられます。そして彼らのような末端にいる兵士たちの苦しみなどまるで意に返さないかのように、再度イラクへ戻るよう事務的に指令が出されるシーンにおいては、激しい怒りを覚えました。アメリカのため?家族のため?自由のため?彼らは何のために戦っているのでしょうか。そんな疑問を抱かずにはいられません。ニュースから得る情報だけではよく見えないことが、この映画を見ることで見えてくるはずです。兵士がもつ人間臭さというものがよく描かれていると思います。3月28日から。(か)
写真©Paramount Pictures
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