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第11回 : 今 WALLA
WALLA(ワラワラ)が熱い!
ワラワラと聞いてピンとこない人も多いでしょう。ワラワラとは地名で、シアトルからずっと離れたイースタン・ワシントン地域にあり、オレゴンとの州境にも近いです。その周辺に広がるワラワラ・ヴァレーは、ワシントン州の公認ワイン産地(AVA)
の1つで、現在この地で造られるワインが注目を浴び、次なるナパ・ヴァレー(*1)と もささやかれ、新鋭ワイナリーが増え続けています。またカリスマ・ワイナリー、レオネッティ(Leonetti
*2)があるのもここ。今回はそんな可能性を秘めたワラワラに 焦点をあててみました。
ワラワラの気候は、夏は晴天が続き、なんと夏の平均気温は89F。特にぶどうの育つ時期には日中は暖かく、夜になると涼しくなるというぶどう栽培には理想の気候で、ぶどうの酸味をほどよく保ったまま、果実味がゆっくりと凝縮されていきます。雨は年間12.5インチとほとんど降らないので、収穫時期にはこの上ないのですが、ワイナリーでは灌漑を施すときがあります。
ワラワラではおなじみヨーロッパ系ぶどう品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン、メ ルロー、シャルドネなどが栽培されている他、最も特筆すべきはシラー(SYRAH)とヴィオニエ(VIOGNIER)でしょう。というのも、元はフランス、コート・デュ・ローヌ
地方のぶどう品種であるこの2つのぶどう品種が、今ワラワラで成功を収めつつある ぶどう品種なのです。シラーは赤ワインのぶどう品種で、オーストラリアではシラー
ズと呼ばれ、広く栽培されており、色が濃く、スパイシーな香りを持つ、こくのある味わい。ヴィオニエは白ワインのぶどう品種で、香り高いアロマと、まろやかな酸味
をもった果実味豊かな味わいが特徴です。どちらのぶどう品種も、この土地で十分ぶどうの個性が生かせるワインが造れることがわかったので、ワラワラをはじめ、コロンビアヴァレーでも造り手達がこぞって栽培を始めています。
ワラワラでの本格的なワイン造りは、1970年代後半から始まり、1990年に6つしかなかったワイナリーは、現在は小さいところも含め30近くあるそうです。シアトルから
だと車で片道4〜5時間はかかります。私がワラワラを訪れた時、小さな田舎町をイメージしていましたが、意外にひらけていて、ダウンタウンには数件のワイナリーの
テイスティングルームが点在しています。ワラワラのワイナリーの特徴は、ワイナリーとテイスティングルームがはっきりと分かれているところがあります。私として
は、ワイナリーやぶどう畑が見られないのは残念なのですが・・・。12号線をワラワラの町へ向かうと、町の手前に『Woodward Canyon』と『L'ecole
No41』がありま す。『Woodward Canyon』は重厚な味わいのワインを造っており、度々ワイン雑誌にも取り上げられます。『L'ecole
No41』は古い学校を改築したユニークな建物が目を ひきますが、中に入ってもその名残が所々に見うけられます。ここのワインはかなりバラエティがあります。そして、ダウンタウンに入ると、ヨーロッパのお店を思わせ
る可愛らしい黄色い建物の『Cayuse』のテイスティングルームが。ここでは素晴らしいシラーをリーデルのグラス(*3)でいただけるのが魅力です。そして数軒先にある
『Waterbrook』のテイスティングルームはワインの種類が多く、しかも手頃な価格なのがありがたいです。また少し離れたところには『Glen Fiona』も
(詳しくは後述 のワイン日記を参照して下さい)。その他、ダウンタウンには洒落たお店やレストランもあるので、テイスティングルームに立ち寄りながら、散策するのもおすすめです。
*1 カリフォルニアを代表する有名なワイン産地。
*2 レオネッティは素晴らしい赤ワインをつくるワイナリーで、一般にはオープンしていない。ワインも限られたお店でしか販売されていないので、幻のワインのよう
なイメージがある。
*3 ワイングラスの最高峰であるオーストリアのリーデル社のこと。ぶどう品種・ワインの種類に合わせて作られるワイングラスの種類は幅広い。
■マックのワイン日記
ワイナリー GLEN FIONA
ワイン名 SYRAH
ヴィンテージ 1999
産地 WALLA WALLA VALLEY, WA
価格帯 $40
オーナーはレオネッティの造り手の弟で、このワイナリーはシラーだけを造っているというめずらしいもの。テイスティング・ルームは限られた日のみオープンしている。フレンドリーな女性スタッフがワインの説明をしながら、大きめなワイングラスにシラーを注ぐ。このワインは90%がシラー、残りの10%はヴィオニエがブレンドさ
れており、カカオや樽熟成からくるナッツの香りがし、タンニンのしっかりした重厚な味わい。ヘビーな味わいが好きな人向けだが、長期熟成が大いに期待できる赤ワ
インだ。他に2000年のヴィンテージのシラー(Columbia Valley 20$)があるが、果実味が生きた、シルキーな味わいで飲みやすく、こちらもおすすめ。
注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。
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