 手書きした総合優勝のトロフィー(オール)
 開会式の様子
 ライブ書道の様子
 抽選当選者のデイブ先生&ケリー先生。黒帯夫婦で、当日は大会審査員だった。
|
ウェナチー空手道場に務める空手の黒帯、デイブ先生とケリー先生に出会ったのは2年半前のこと。彼らはとても日本好きで、着物や袴など、日本人の私よりもたくさん持っていて、「千代、これ見て見て、日本からeBayで買ったんだよ!」と嬉しそうにアンティークの着物を見せてくれた。そして、当時、書道教室を開きたいと願っていた私に、2人は道場を快く使用させてくれたのだ。ここでは各全6回の書道基礎クラスと中級レベルクラスを行った。生徒は各クラス8〜10人ほど集まり、生徒達のほとんどは空手道場の生徒たちでとても礼儀正しく、熱心に書道の練習に取り組んでくれたおかげで、最終的にはすばらしい掛け軸作品を完成することができた。
今年1月、その書道クラスの生徒だったロンさんから突然メールが送られてきた。同じく空手の黒帯でレイク・ シェランで空手道場を開いている彼は、4月に 『ワシントン州古武道選手権大会』 を レイク・ シェランで開催する予定で、勝者に手渡すトロフィー(1位、2位 、3位 そして総合優勝)に「ワシントン州古武道選手権大会」と筆で書いて欲しいと依頼してきたのだ。私はそれを快く引き受けることにした。
数日後、ロンさんらとミーティングをし、その後 現物のトロフィーを受け取った。それは、159本の「木刀」と6本の「木のオール」だった。その木刀とオールを積んで車で 帰宅する途中、こんなことがふと脳裏をよぎった。「今ここで警察に止められて車をチェックされたら、こんなにたくさんの木刀を持っている私は、"木刀の密輸者"と怪しまれるのでは!?」
帰宅した頃はあたりはすっかり暗くなっていたが、ガレ−ジ(壁無し、屋根のみ)のライトをつけ、トランクから木刀を自宅の縁側に移しはじめた私。だが、どうも何か自分が怪しいことをしている気分。隣近所は警察官だし、木刀を運んでいる姿をご近所さんに見られたくない!結局、 ガレ−ジのライトも消し、暗闇の中で移動作業を行い、最後に青のビニールシートをかぶせた。今となったらこっちの方が怪しいと思うのだが・・・。
次の日、ロンさんにこのことを話すと、大笑い!彼曰く、空手で使用する武器は必ずバッグや何かに包んでおくこと。包まずに持ち歩いたり、車の中に入れるのは禁止されているそうだ。
それから1日20〜30本ずつ、「ワシントン州古武道選手権大会」と狭い幅にオイル・ベースのペイントで書いた。乾かしている間、猫がたまにこの上に飛び上がろうとするので、「だめよ〜!」といいながら 、165本を無事書き終えた。昔、広島で書道教室の講師をしていた時、アルバイトで商工会議所からの簿記検定やワープロ検定などの証書の名前書きを500〜1000枚単位でやっていたことがある。なかなか根気のいった作業だったが、その経験がこんなところで役立つとは...(感謝)。
いよいよ4月30日の大会当日。快晴で心地よい風が吹いている。レイク・シェランはとても美しい。主催者のロンさんと奥様のリサさんのご厚意によって、大会開会式で 書道のライブ演技をさせていただけることになった。心地よい緊張感と共に、合計 6作品「地球」「誠実」「勇気」「不屈の精神」「家族」「道」を無事 書き上げた。これはすべて抽選の賞品となり、後で抽選会が開催されることになっていた。
|