第54回: お正月
あけましておめでとうございます。
お正月は東京で過ごしました。夫婦だけののんびりしたものです。せっかくだからと2日は皇居に一般参賀に行きました。お昼ごろに東京駅に着いて丸ビルで昼食。最近は丸の内もビジネス街だけでなくショッピング街ができていて、お正月も結構な人です。そこから皇居まで歩きました。外堀にはもう大勢の人が列をなしています。外国人も沢山いて、耳を澄ますと、韓国語、中国語、タイ語、ドイツ語、英語などが聞こえます。
荷物検査、ボディチェックを済ませて坂を上って二重橋を渡ります。風景が丸の内の高層ビル街から一変。両側には立派な木々が配置されていて、お堀も深く、警察も特別な制服を着ていて厳粛・おごそかな気分がいやがうえにも高まります。以前に見学したホワイトハウスが安っぽく感じられ、やはり歴史のある日本は凄いねと思いました。
長和殿という宮殿前の大きな広場で待つこと30分。ベランダに両陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さまが現れて手を振られました。気のせいか、何ともいえない気品があられます。人々も一生懸命に旗や手を振っています。天皇陛下からのお言葉が始まると広場が一瞬にして静かになりました。昨年の震災のことや今年がよい年であるように祈願するとの簡単なお言葉でした。終わるとまた手を振って退場されました。この間5分ぐらいでしたが、自然な畏敬の念が生じました。
私は特に天皇崇拝論者でも国粋主義者でなく、どちらかと言えばリベラルな考え方をする人ですが、この経験はやはりよいものでした。もしお正月に海外から友達が来たら一度連れてきたいと思います。特に韓国や中国は旧正月ですので年末年始は比較的時間があって海外旅行もしやすいでしょう。日本という国を理解(というか「感じて」)もらう上でよい経験であること間違いなしです。高層ビルが立ち並ぶ丸の内と悠久の歴史を感じられる皇居の中、すぐ近くに全く異質な二つの世界が同居するのが日本なのでしょう。
(2012年1月)