幼い頃、ウルトラマン・シリーズで TV 電話付きの腕時計で交信する隊員を見てわくわくしたものです。そういった SF ドラマによく出てくる装置に宇宙船の司令室に巨大スクリーンがあります。スタートレックでは不気味な敵将とカーク船長が巨大スクリーンを通して初対面するといったシーンがよくありました。また、宇宙戦艦ヤマトでは360度スクリーンの娯楽室で、雪が降る故郷の景色の中に佇んでいる船員のシーンもあったとおぼえています。こういった巨大で湾曲できるディスプレイパネルを本当に作っている神戸のベンチャー企業と我々は仕事をさせていただいています。
NHK 『プロジェクト X』 の主人公にもなった篠田氏と一緒に富士通を退職した技術者・研究者が約20名、それに神戸の元ベンチャー企業経営者を初めとする経営管理の専門家・事務員が集まり、現在では40名近い所帯になっています。皆、篠田プラズマの夢と可能性に賭けた人々です。その製品は従来の一枚ガラスでは製造の難しい150インチ以上のプラズマディス・プレイ。基本的にはプラズマ・テレビと同じ動作原理ですがガラス板の代わりに直径約1ミリで長さ約1メートルの軽量なガラス管とフィルム電極を使います。これが篠田プラズマの持つ中核技術で、製造設備への巨額な投資を必要としません。