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第4回:
履歴書とリファレンス
クリエイティビティを作品で表現するデザイン系の職業などは除いて、一般的な就職活動に必要なのは、基本的に履歴書(Resume)とリファレンスである。そして、新卒でも経験者でも、就職活動の第一歩は履歴書(Resume・レジュメ)の作成または強化だろう。メロンパンの場合は既に6年間の職務経験があるので、まずは履歴書の強化から始まった。
■履歴書
日本のように規定の用紙があるわけではなく、レターサイズの白紙にタイプするのがアメリカの履歴書だ。たいていは上から連絡先・目的・学歴・職歴・ボランティア歴・使用できるソフトウェアや言語というように構成されている。しかし、履歴書を見慣れた人事担当者が、たくさんの履歴書の中から隅々まで思考が行き届いているものを見つけるのは1秒もあれば十分らしい。私も仕事で他人の履歴書を見るが、「うちの会社のことを調べもせずに、あちこちに同じものを送ってるんだろうな」と思わせられるのに時間はかからない。
メロンパンの場合は、大学で "Resume of the Year" に選ばれた履歴書のフォーマットを今でも踏襲している。とてもきっちりしたフォーマットで、内容もわかりやすい。まず職歴に変更を加えてから、専門用語や単語の選択に最も時間をかけた。やはり最近はオンラインの仕事関連サイトでの登録や応募が多く、MS
Wordで作った緻密な履歴書ではなく、テキスト形式で提出するところがほとんどなので、自分が持っている技術や資格をわかりやすく並べる必要があるし、採用担当者の目に留まらないといけないので、ああでもない、こうでもない、と、いろいろ苦労する。送ってしまってから「あ!」とならないよう、必ず誰かにチェックしてもらうのが良いだろう。私たちはお互いの履歴書を校正しあうようにしているが、これが意外に良い結果につながることがあるのだ。
■リファレンス
履歴書が完成したら実際の就職活動に入るわけだが、履歴書と同じく大切なのが、リファレンスだ。リファレンスとは求職者の元上司や教授など。私に言わせればつまるところは身元保証人兼PR担当者で、失業者が溢れている現在のような状況では、特に強力な味方となる。職歴がある人なら元上司が最適。留学生なら、教授はもちろん、キャンパス内でのパート・タイム・ジョブや、ボランティア、インターンシップをした時の上司などがリファレンスになるだろう。私が最初の会社に就職したときは、最も良い仕事をしたと自負できるインターンシップ先の上司と、とてもお世話になった大学教授の2人にリファレンスとなっていただいた。
既に6年の職歴があるメロンパンの最強のリファレンスは倒産した2つ目の会社で上司だったマイケルだ。マイケルはプロとして仕事をこなすだけでなく、自分で高い目標に向かって成長していくタイプの人で、メロンパンは彼の人間的な面も非常に尊敬している。マイケルもメロンパンには一目置いてくれているので、2人はたまにランチを食べたり、バーに行ったりして、個人的に仲良くしており、マイケルが始めようとしているビジネスに関してもメロンパンができることは相談に乗っているようだ。
リファレンスのための関係ではなく、お互いに人間的な結びつきを持っている関係の方が、快くリファレンスになってもらえる。必要な時だけ連絡するようなやり方ではいかにも利己的で、期待に沿うほどのことは言ってもらえないかもしれないし、頼む側も後ろめたいものがある。
というわけで、今回もメロンパンはマイケルにメールをし、さらに電話でフォローアップして、リファレンスを頼むかもしれないけど、と連絡した。マイケルは
"Sure!" と快く引き受け、"I'm ready to be your reference any time, but just
remind me before you go for an interview."(いつでも君のリファレンスになる用意はできているけど、面接に行く前にちょっとリマインドしてくれ)と答えてくれた。良いリファレンスになるには、どういう会社のどういうポジションに応募するのかを知り、電話がかかってきた時に話すことを考えておいて、心の準備もしておきたいのである。私などは1度だけだが無断でリファレンスに使われてしまい、仕事中に突然電話がかかってきて焦ったことがあった。「本当に電話が行くとは思っていなかった」などの言い訳は通じない。特に不況下のリファレンスは要チェック項目なのだ。
そして、うまく就職できた暁にはリファレンスになってくれた人には何らかのお礼をしたい。「ただ電話でいいことを言えばいいだけじゃないか」と思う人もいるかもしれないが、前述のように他人の身元保証人兼PR担当者という役割は自分の面子も関わってくるからラクではない。とにかく、メロンパンにも早くマイケルにお礼をする日が来て欲しいものだ。
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