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第16回 : マチルダのある日。Matrixのようなあのスローモーションを感じたくて・・・の巻 あっという間の7月中旬ね、ついこの前の‘明けましておめでとう’は何処に行ってしまったのかしら。ババーになると1日24時間っていうのが音速で過ぎていくようだわ。そんな時の流れの中で映画Matrixで見られるような突然一瞬がスローモーションになるような濃厚な1秒を感じたくて駄々っ子なアタシ。 最近某大学の学会に参加しているうちのお団子ちゃんを毎朝出社前に車で送っているんだけど、お団子ちゃんを降ろした直後、会社の途中に通るアタシの母校周辺の朝の風景はとてもMatrixしていた。カフェ以外のほとんどのお店がまだ開店前で、出勤・登校途中の人たちがメインストリートをすがすがしく歩いていく。交差点の信号で一時停止している車内のアタシは、突然のMatrix風なスローモーションにとても懐かしくなっていたの。渡米した直後でまだこの国に馴染めないころに見かけた、洋画に出てくるような、そして見覚えのあるようななんともいえないシーン。当時、出社前にベーグルとラテを手にしながらコーヒーテーブルで何気なく英字新聞を読むアメリカ人達の姿はとてもまたMatrixしていた。やっぱりちょっと憧れちゃってたかしらね、アタシったら。そんな朝にふと吸いかけた、あの頃のとても新鮮で、実家で吸う空気の味とはまた違う、とても外国チックな空気は、半分忘れかけていたそんなウブだった頃のアタシの姿を頭のなかで再放送していた。 そんな自分の思い出に臭くたわむれながら、最近はとてもそんなアタシにもってこいの趣味に出会ってしまった。なんと、登山でございま〜す!タオルを首に巻いて、ロングアイランドアイスティが夢一杯に入った水筒肩に下げて、そして紫外線対策バッチリのサングラスつけて山の空気を一杯吸って一歩一歩山のてっぺんに向けて歩いていく・・・。 「あなた、頂上まであと3kmね・・・」 なんて額の汗を、"ハンカチーフ" (懐かしいでしょ、この言い方)で軽く拭ってみたりして。 ・・・そんなわけないじゃない、このアタシが。ウフ :) 山になんか登っている時間はアタシにはないの。アタシが最近めぐり合ってしまった素敵な一時、それはフレ−ミング。皆さん、フレームショップにいらっしゃったことおありかしら? お団子ちゃんは以前から彼の持っている油絵やら写真やらをフレームに入れたがっていたんだけど、アタシはいつ誘われても行く気にならず、話をそらしていたの。でもある日、1つのフレームがどうしようもなく古びて壊れてしまって、直さなければならないことに。友人がフレームショップで働いているというので、彼女のフレームショップを訪れることにしたものの、たかがフレームといったぐらいでお店に入るまではまったく楽しいことを期待していなかった。 「またアタシのプレシャスな週末の一時が、貴方の個人的な用事で奪われるのね」 って。内心思ったりして。友達の紹介で知り合いになった彼女だけど、アタシの初めての来店にとても親切に接してくれた。店内に入ると彼女は笑顔を浮かべてアタシ達をもてなしてくれたわ。アタシ達の絵をテーブルに置いた瞬間から彼女は手際よく数種類のフレームとマットを用意して、アタシ達の持参した作品を次々に飾っていった。 「あら、何かが違うわ。何かが。貧乏なアタシ達なのに、これほどまでお金持ちのような気持ちにさせる彼女は一体何者!?パリコレ?パリコレ?」 アタシとお団子ちゃんの目前で様々とフレームとマットで衣替えをしている油絵、あんなに小汚かったものがまるでデザイナーに着飾らせれたスーパーモデルのようだった。それにしてもフレームや作品の周りにつけるマットの素材や色感でこうも芸術品の見た目や感じが変わっていくものなのね・・・。 フレーム選びだけかと思ったら、アタシッたらとても甘かった!このフレームショップ、工作をする場所もちゃんと設けてあって、なんと自分でフレーム工作を楽しむことまで出来るの。ガラスにも紫外線対策が考慮されているものとか、マットも作品が変色をしないようになんて、以前は全然気にも留めなかったのに、このフレームショップでアットいうまに1日を過ごしてしまったわ。 フレームって絵画や写真だけの物かと思ってたけど、そうじゃないことが分かった。店内には記念の鍵や小さな子供の落書き、そして自作の時計など様々なものがフレームに入れられていたの。彼女いわく、自分の思い出をたくましくホコリや紫外線から守って、そしてその美を斬新に引き立たせ、持ち主をその当時の思い出にいつでもタイムトリップさせることができるのがフレームの役目だと。 アタシ達の思い出のために生まれてきた、店頭に並んでいるフレームたちを見て、アタシはそんな健気なフレームたちに乾杯してしまった。あなどっていたわ、ごめんなさいね。アタシが持参したお団子ちゃんの作品を、新しく購入したフレームを組み立てて仕上げていく途中で、お団子ちゃんが作品を手に入れた当時の話をアタシと彼女に笑顔を浮かべて語っていた土曜日の一時はとてもアタシの中でMatrixしてた。初めてのフレームショップでの優雅でちょっと心がきゅんとしているアタシは今日もアパートでフレームに入れる何かを健気に探し続けているのでした。 それにしてもウチのお団子ちゃん、壁に飾ったフレームが右寄りだの左寄りだのちょっとウルサイかも。 何か心に大切に残っているもの、貴方もフレームしてみては? それではまた来月! マチルダでした。 注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。 |
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