|
|
第14回 : ああ青春のシンボル、再び・・・ パート1 お待たせ。先月の私のコラムを読んでくれてファンレターを書いてくれた皆さん、アタシ達のこと応援してくれて本当に有難う。ウチのお団子ちゃんにもしっかり皆さんのあたたかいお手紙のこと、報告させていただいたわ。本当にありがとうね。そしてなかなかお返事出すことが出来なくてごめんなさい。皆さんのお手紙を読んでいると皆さんの生活のこともいろいろ教えていただいて、それもまた日ごろ生活をしていく上でとてもアタシ達の心の励みになっているの。皆世界中の何処かでアタシと同じ空気を吸って、同じ時間を共有して。これからもお互いに頑張って生きていこうかしらね。これからもメール待ってるから、よろしく :-) 以前から何かと自分の体の嫌なところを見つけてはニックネームを付けて毎日戦っている。右に出てる横っ腹はジェニファー、左側のそれはレベッカといった具合に。古い友人はアタシのそんな変な習慣になれているせいか、 「最近ジェニファーはどうよ?」 なんて聞いてくることも時折あって、そんな時には 「ジェニファーったらアタシと別れてくれなくて大変なのよぉ〜。あんだけもうアタシとの関係は終わりだってキッパリと断ったのに〜っ」 といったように、ああいえばこういうのやり取り。もちろんアタシのそんな奇妙な返答に友人も呆れてたもの。 そうやって名前をつける癖は昔から。アタシってやっぱり暇人なんだわよね。初めは運動などしてがんばって横っ腹を取り除こうと努力するのだけど、いつも途中で考えることは1つ。なぜジェニファーはアタシと別れてくれないのかしら・・・って。 年を重ねていくにつれて、最近はシミそばかすなども顔に出てきた。1、2ヶ月前の事かしら、もう絶対出会うことないだろうと思っていたマモル君が帰ってきたの。彼はかつて『青春のシンボル』とさえ言われて崇められていたニキビちゃん。しかも今回は長期滞在を予定しているみたい。うろたえないで、キザに「久しぶり・・・、最近どうしてる?」って言いたいところだったんだけど、余りにも久しくそして醜いマモル君に思わずうろたえてしまった。 「マモル君、今回は何日間の滞在予定なのかしら? 滞在目的は?」 それはそれは、アタシが渡米したあの頃、入国審査の時に質問してきた移民局職員のように、アタシは鏡越しにマモル君にじっと厳しい視線をあてて聞いてみたわ。そんなアタシの問いかけにも知らん振りでマモル君ったら 「サイトシーイング (観光)」 なんて暢気にアタシの厳しい視線を無視して返答しているよう。そんなふうに答えて話をそらそうなんて甘いわ。アタシの悪い予感は決して消えなかった。だってこの年になってやって来た彼はもはや青春のシンボルではなくて、吹き出てるんですもの。マモル君、アタシの話を聞いてちょうだい。貴方はもう青春のシンボルじゃないのよ!白状して、マモル君。今回は何日間の滞在予定なの?アタシがどんなに問いかけてもマモル君、何も答えなかった。 数日後、買い物をしている時、歯磨き粉の横にギッシリと沢山ならんだニキビ治療薬が視界に入ってきた。 「また、世話になるわね。今回も宜しく・・・」 若い頃にお世話になった、昔から販売されている古株の商品から新しい商品と、たくさんありすぎてどれを買おうか迷ったんだけど、そんな中アタシのハートを釘付けにしたのがパッチ治療。使用上の注意を読んでみると、どうもパッチを患部に当てると翌朝までには赤みも引いてスッキリだとか。 「こんな子供騙しの広告に騙されちゃ駄目よ、マチルダ。信じちゃだめ。そんな夢のような話があるわけないじゃない!」 それはそれはすごい心の葛藤だった。ニキビに悩まされ、藁をもつかむ思いで助けを求める、か弱い中高生を甘い広告を餌に釣ろうとは許せん!悪いけどアタシ、中高生じゃないの。本気よ!なんて一瞬強く構えたのだけど、最新物に弱いアタシ。パッチなどという前代未聞の商品はアタシのか弱い消費者心を見事に少しずつくすぐり始めていた。 「ひょっとしたらこのパッチを当てる事によって、きっと翌朝にはマジックショ−のようにパッチに隠されたマモル君はそこから脱出して消え去っているのかもしれないわ!?」 購入前からアタシの頭の中では勝利の道が輝いていた。 そして、帰宅後は戦闘準備に励むことに。 第1段階、パッチ装着前洗顔準備完了! 第2段階、バクテリア撃退かつ肌アレルギー対策を考慮された、ニキビに厳しく地球に優しい洗顔石鹸の準備完了! 第3段階、洗顔直後顔面ドライ用の洗濯したての無菌タオル準備完了! 「マチルダ隊長、パッチ装着予定時間は15分後です!」 戦闘準備は着々と進む。マモル君、いよいよ宣戦布告よ。フェアにいきましょうね。こうして戦いは始まった。 「お願い・・・」 マモル君が吹き出物だとしても、青春のシンボルだとしても、アタシの心は既に初めてニキビに悩まされた10代半ばの初々しいあの頃に戻っていた。もう治療は開始されているのかしら、パッチの中に含まれた薬品が今マモル君と戦っているのね。少々痒いのはそんなパッチがばい菌と戦っている証拠なんだわ。でもちょっと痒いかも・・・!?パッチをはがして戦いの成果を拝見したかったのだけど、使用上の注意でそっとしておくようにとのことだったので好奇心を抑えてその夜は眠ることに。なかなか眠れなかったわ、あの夜は。 ウキウキしてたのとは裏腹に、次の日は意外にもパッチをはずす前からちょっといじけてたの。今まで何人もの男に騙されて。今回も裏切られるのかしらっ、といったような妙な開き直り。アタシってかわいくないわね。少しは夢を持ちなさいよって言い聞かせて。アタシの耳元ではマジックショーでビックリ箱を開ける前に聞こえてくるようなドラムの音が聞こえてきてた。ダダダダダダダダダダッ・・・ 翌朝には消えているのよね・・・。もうマモル君ともおさらばなのよね・・・。でもやっぱりまだちょっと痒いかも!?恐る恐るパッチをはいでみた。 「Wow!思いっきりまだいるじゃな〜い!」 そんな風にアタシとマモル君の戦いは続いていったの・・・。 この続きはまた来月!ではゴキゲンヨウ! マチルダ 注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。 |
||
|